『里帰り』

A:男性。ユウヤ。里帰りというかお別れを言いに来た。
B:女性。Aの母親。前はお別れを言うことができなかった。


A01「ただいま」
B01「やっと帰ってきたね、このバカ息子!いったい今までどこに行ってたの!!」
A02「ご、ごめんなさい。……ちょっと、色々あって」
B02「お母さんどれだけ心配したか!本当にバカなんだから」
A03「ごめんなさい。いっぱい迷惑をかけたと思ってる」
B03「当たり前よ!ユウヤの代わりなんてこの世のどこにもいないんだからね!?」
A04「ごめんなさい。ホントに、本当に、ごめんなさい、お母さん!」
B04「全く。……お帰りなさい、ユウヤ。お腹空いたでしょ、からあげと卵焼き、いっぱい作ってあるのよ」
A05「……お母さん」
B05「食べていって、くれないの?」
A06「いっぱい、心配をかけました。いっぱい、バカをしちゃいました」
B06「そんなの当たり前じゃない」
A07「いっぱい、おいしいご飯を食べさせてもらいました。いっぱい、おもちゃを買ってもらいました。いっぱい、わがままを聞いてもらいました」
B07「ユウヤは、お母さんの大事な子どもで」
A08「いっぱい、いっぱい愛してもらいました」
B08「お母さんは、ユウヤのお母さんなんだから……」
A09「ごめんなさい。僕は親不孝者です」
B09「そうね。もう絶対、あんなことしちゃいけないからね」
A10「わかってる。」
B10「新しい家が見つかったのね?」
A11「うん」
B11「そう。よかった。わたしやっと安心した」
A12「ごめんなさ」
B12「いきなさい、ユウヤ。つらくなったらお母さんを頼りなさい。きっと、絶対、助けてくれるから。そして、大きくなったら、今度はあなたがお母さんを助けてあげてね」
A13「うん。……はい」
B13「頑張れ、ユウヤ」
A14「はい。行ってきます、お母さん!」
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最終更新:2011年03月09日 22:40