作者:Elika


どうせ、その他大勢の中の一人────。
そう思っていた時代が、俺にもありました。
しかし!今日の俺はちょっと違う!!
こんな狭いところでうずもれてるだけの俺じゃない!
来た、来た来た来た来たぁあああ!
計量カップ片手に、奴が来たぁ!!!
さぁ、すくえ、思う存分すくえ!俺をすくってくれ!!
お、おいちょ、待てってそんな勢いよくカップに入れたらこぼれ、いてぇって!

とかなんとか言ってる間に内釜に潜入完了しちゃってたりねーもうね。
しっかし、こいつが一人暮らしはじめたあたりからずーっと一緒にいるけど、こいつが米とぐの初めて見るような気がするんだけどなぁ…大丈夫なのか?
まさか洗剤入れたりしねぇよなぁ……?
あ、それはないんだ。よかったよかった。
この時間に米とぐってことは、明日の朝食うつもりか?
おお、ちゃんと水分もバッチリじゃん、やるじゃん。

……え?それだけ?
おいおいおいおい、おい待ってくれよなに米といだだけで満足しちゃってるわけ?!
スイッチ押さなきゃだめなんだよ?!
おーい、もーしもーーーし!!

…………あー……いっちゃった。
俺、やっぱ食ってもらえないのかな……。
いいや……今のうちにたっぷり吸水しとこ……。

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最終更新:2010年10月21日 14:26