作者:Elika


A01「信じられない光景を目にしてしまったとき、人はたいてい無関心を装いながらチラ見する……」
B01「…………」
A02「キミは、まだ信じられないんだよね?」
B02「……ラピュタ」
A03「ラピュタ?」
B03「ジブリアニメに『天空の城ラピュタ』ってのがあんの」
A04「おーおーおーおー、知ってる知ってる!親方ー!」
B04「空から女の子がああああああああああ!!リアルにーーーー!!」
A05「パズーはそんなこと言わない!」
B05「だって、だってだよ?!話のタネに『空から女の子とか落ちてこないかなー』とか言うよ?!
   言うけど普通それは落ちてこないの前提じゃん?!」
A06「まぁ、長い人生、そういうことだってあるかもしれないじゃん!」
B06「違う、違うよ全然違う!ありえないよ!!?空から女の子が落ちてくるとかしかも無事に落ちてくるとか!」
A07「さらにそれが美少女とか?」
B07「自分で言うんじゃねえ!美少女はそんなこと言わない!」
A08「まぁ、長い人生、そういうことだって」
B08「はい聞いたー!それさっき聞いたよー!……で、なんで落ちてきた!」
A09「いやー、それがさー驚かないで聞いてくれるー?上の階の部屋にさ、ちょーっと不法侵入したのよ」
B09「驚かないでいられるわけがねぇ!!なにそれ?!不法侵入?!美少女は不法侵入なんてしない!」
A10「あは、ありがと!んでさ、ちょーっと足滑らしちゃってさー。運良く、キミのベランダに着地」
B10「すんな!着地!すんな着地!!着地すんな!!」
A11「いやー参ったねー、私としたことがー……」
B11「本業泥棒かよお前ー!ケーサツに電話すっぞこんにゃろー!」
A12「やだなー、させるわけないじゃないのー」
B12「ひぃぃぃぃぃいいいいやめて!刃物ちらつかせるのやめて!!」
A13「ちなみにこれ、脅迫ねー!通報したら殺されるけど、かくまったらかくまったでほう助罪だからね!」
B13「わわわわわわ、わかったから、わかったからしまって、それしまってー!」
A14「物分りよくて助かるわー。……さて、と。仕事の続きは明日以降かなー」
B14「そ、そうですか、ええとおかえりはあちらで────」
A15「なんかやっすいベッドねぇー。こんなんで寝たら私の美貌が」
B15「もしかしなくても泊まってくつもりかよ?!」
A16「もしかしなくても泊まってくつもりよ!だって、また忍び込むためにここまで来るのめんどくさいじゃん!電車とか込むし」
B16「電車で来てんの?!っていうか、まだあきらめてないの?!上の部屋になにがあるの?!」
A17「企業秘密ー。じゃ、私はお先に失礼するわね、夜更かしは美容の大敵なのよねー、ふぁぁ~あ……」
B17「ありえねぇ……なんか、もう、いろいろありえねぇ……っていうか俺今日どこで寝んの?!」
A18「いっとくけど」
B18「また刃物ーーーー!」
A19「ベッドで一緒に寝ようなんて考えたら、こいつがモノ言うからね」
B19「考えない考えない考えないから普通におとなしく寝ててーーー!!」
A20「そ。じゃ、おやすみー!」
B20「──というわけで、謎の女泥棒が俺の家に住み着くようになりました。続きは、webで!」

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最終更新:2010年10月26日 11:01