作者:Elika


A「……で?」
B「だから、俺はモテるんだって」
A「……だから?」
B「俺に惚れろ!」
A「……ふぅ」
B「おいこら、遠くを見るな、現実逃避するな俺を見ろ!」
A「頭皮を見るの?」
B「髪の毛の話題には触れるな!!……さては信じてないな?」
A「信じられるわけないでしょこのタコ?」
B「笑顔で言うな笑顔で!……よし、いいだろう俺のモテモテエピソードを」
A「いらない」
B「いや、聞けって」
A「い・ら・な・い」
B「聞いてくださいお願いします」
A「弱いな……で?」
B「ははは、そんなに聞きたいかこの俺のモテモテエピソーd」
A「で?」
B「……。た、たとえばだ!俺が一言ささやけば、水すら沸騰するんだ」
A「水の入ったやかん火にかけてるだけよねそれ」
B「うぅ……朝パンを焼こうとしたらトースターが真っ赤になって照れるんだ」
A「真っ赤にならないとしたらそれは故障だよね」
B「うぅぅ……運転中華麗なドライビングテクを披露したらCDが一瞬ドキっとして」
A「段差かなんかでCD飛んだだけでしょ?」
B「おまえかわいくないーーー!!」
A「あんたはかわいいけどね」
B「っっ!!」
A「ほーんと、かわいいよね」
B「その一言には勝てる気がしません」
A「勝たせるつもりは毛頭ありません」
B「い、いいからいい加減俺に惚れろ!」
A「ま、そのうちね」
B「これいつまで一方通行なわけ?」
A「あら、これって一方通行だったの?」
B「違うの?!え、もしかして一方通行じゃn」
A「さーて、昼休みも終わりだ、仕事仕事ーだ」
B「あ、ちょ、待て待てよ待ってください!!」
A「はいはい、また今度ねー」
B「いつまではぐらかすつもりだこの悪女ー!鬼ー!」

A「いつまでーって……一生、かな」

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最終更新:2010年10月26日 11:02