作者:Elika
「ギャンブラー風味」
へっ、あんたもそうとうにクレイジーだね。
いいイカれ具合だ。
ギリギリのラインでなきゃ盛り上がらねぇ、最高のステージじゃねぇか。
かけるモンはてめぇの命、最高だろう?ん?
さぁて、役者はそろった、ダイスは転がった。
SHOW DOWNといこうか。
「超ヘタレ強がり」
うるさい!
それ以上無駄口叩くなら、こっちにだって考えがあるぞっ!!
え、えぇと……その~……なんだ、ほら!
なんか、すごくすごいもの召還して、ひどい目にあわせてやる!!
ぐっ、具体的に?!
具体的に、具体的にいうとえーと……あの、えっと。
いでよ、ビッグマウス!!!
「最強マスター」
はいそこまでー。うちの店でケンカすんなっていってるよねー?
やるならお外でやってくれるかなー、お外でー。
おーーーい、もっしもーし聞いてるかなー?
──おいゴルァ、てめぇら聞いてんのかっつってんだよぉ……。
いーい度胸じゃねぇかおいアル、店まかせたぜ!!
久しぶりにひと暴れしてくっからよぉ!!
クソ虫共ぉてめぇらまとめてハンバーグセットの付け合せにしてやらぁああああああ!!
「マッド占い師」
んぁ?お客さん?
あー、ダメダメ、今日は気分が乗らないの。
星の配置が悪いからねー。
はぁ?!客商売やる応対じゃない?!
ふ……ふふ……ふふふ…………教えてあげようかぁ?
うちねぇ、占いだけじゃなくて呪いもやってんのぉ。
呪詛吐いてあげようかぁ?
あ、ちょっと、こら、逃げるな!!
──っち、せっかく3日徹夜して開発した呪いの実験台にしてやろうと思ったのに。
ふぁぁぁ~あ、まだ眠いなー……少し寝ようかな。
「以心伝心」
言わなくてもわかる、背中越しに伝わる。
こんなにお互いを信じきってる。
当然といえば当然か……いくつもの死線をかいくぐってきた。
こいつになら背中を任せられる、いつもそうしてきた。
今だってそうだろう?
なあ、相棒!!
最終更新:2010年10月22日 07:24