作者:Elika


はぁ……俺、なんでこんなについてないんだろう。

久しぶりに自炊しようと昨日の夜炊飯器に米セットしといたのにスイッチは入れ忘れるしさ。
朝炊飯器を開けたときに光り輝くお米さんたちの湯気が
「おはよう!今日も一日がんばろうね!」
って語りかけてくれるものだとばかり思っていたら、水没した白い物体が沈黙したままじっとこっちを見つめてるだけだなんて……。
こんな不幸が存在していいわけがない!
さらに失意のままパンを焼こうと思ったら、トースターのコンセントを入れ忘れてて
「チーン!」
って音に小躍りしてトースターの前に行ってみたら、美白大魔王みたいな食パンが鎮座ましましてるだけだなんて……。
普段から米なんて炊かないから、トースターのコンセント引っこ抜いて炊飯器のコンセント入れておいた結果がこれだよ!!
あの絶望ったらないね!!

だったら彼女でも作ればいいんじゃね、って話だけどそもそも彼女ができるようだったらこんなことでうじうじ朝から沈んだりしねぇってぇの!
……あ、だめだ。もうなにもかもうまくいかない気がしてきた。

炊飯器だ、全部炊飯器が悪いんだ!!
米入ってるのわかってんだったら最初からスイッチくらい押さなくても炊飯くらいしろってのな!
誰か開発してくれよ、真自動炊飯器。



後の発明王の誕生である。

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最終更新:2010年10月21日 18:04