作者:Elika


念のため、あらかじめ言っておくがな。
俺はとんでもない変態だぞ。
ブーツ脱ぎたての足を舐めるのが大好きだし、ピンヒールでぐりぐり踏まれる妄想だけで1週間は食事に困らない。
小学校3年生の時にはすでに「体操着姿の女子に囲まれたい」と本気で願って、初詣のとき神社でなけなしの500円を賽銭箱に投げ入れた。
高校は男子校で、そこで男に目覚めたりもした。
ガチムチ兄貴に甘く囁かれることを期待して、ゲイ喫茶に通いつめたこともある。

そんな変態の俺にすら、お前は優しく微笑みかけ、仕事の手ほどきをしてくれたりミスを一緒にかぶってくれたり……。
あまつさえ、手作り弁当はお袋の味をはるかに凌駕する絶品だ。
俺の毎朝の日課である『女子社員のイスの匂いを嗅ぐ』行為を見ても、ドン引きせずに普段どおり接してくれた。

お前以外の誰に惚れろっていうんだ?
お前以外の誰が俺を丸ごと理解してくれるっていうんだ?
俺は、上司であるお前に仕事のミスをなじられて、全裸にされる妄想までしたんだぞ?
そんな俺のプロポーズを、お前は受け入れるっていうのか?!

もう一度だけ、確認させてほしい。
誰よりも幸せにする自信はある。誰よりもお前を愛している。
だが誰よりも変態なこの俺の嫁に、なるかならないか……すぐじゃなくていい、じらしプレイも嫌いじゃない。
よく考えて、聞かせてほしいんだ。

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最終更新:2010年10月21日 17:57