作者:Elika


子供の頃のまま

子供の頃、絵本の世界に入りたいと思ったことはない?
ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家をかじってみたい、とか。

子供の頃、それは本当にできることなんじゃないか、って錯覚したことはない?
鳥のように自由に空を飛んでみたい、とか。

子供の頃、なにが可能でなにが不可能かなんて考えてた?
一歩踏み出すその前に、足を止めて道の先をじっと見つめたりした?

楽しかった子供の頃。
まだなにも知らなかった子供の頃、当たり前のことに感動を覚えた子供の頃。
夜が明ければ必ず朝が来ると約束されていた、子供の頃。

大きさは変わっても、今踏み出そうとしてるその足は、間違いなく自分の足だよ。
止める必要なんてどこにもない。
空に憧れた心も、お菓子の家に輝かせた瞳も、間違いなく自分自身だよ。
あきらめる必要なんてなにもない。

子供の頃と、なにも変わらない。
思い出せないことも、なにひとつない。

さあ、進もう。
子供の頃のまま、進んでいこうか。

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最終更新:2010年10月21日 17:38