作者:Elika


アレックス:新兵。訓練中突如襲ってきた謎の巨大生命体に襲われた部隊の生き残りその1。
リッジ:新兵。訓練中突如襲ってきた謎の巨大生命体に襲われた部隊の生き残りその2。
メル:アレックスとリッジの主任教官。謎の巨大生命体からリッジを庇い、瀕死になる。



アレックス01「起きろ、そろそろ時間だ」
リッジ01「ん……?ああ、そうか……」
アレックス02「ったく、なにを寝ぼけてるんだお前は」
リッジ02「悪い。まだ、実感がわかなくてな……」
アレックス03「教官も言ってただろう、これは訓練ではない、って……」
リッジ03「ほんとに──現実、なんだな」
アレックス04「ああ……あそこに転がってる、『人だったもの』の中に、教官が……」
リッジ04「やめてくれよ!」
アレックス05「やっぱり……お前、本気だったんだな」
リッジ05「っ……。うるさい、見回りだろ?行ってくるよ」
アレックス06「おー、怖。じゃあ俺は少し休ませてもらうからな」
リッジ06「好きにしろ」
アレックス07「はぁ……。ったく……俺だって……っ!!」

リッジ07「……たしか、このあたりだったような」
メル01「ぅ……」
リッジ08「!!せ、生存者か?!」
メル02「その、声……リッジ……っだ、な……」
リッジ09「そ、そんな……!!」
メル03「馬鹿者……ここ、がっ…どうい、う……状きょ」
リッジ10「しゃ、しゃべらないでください!今、今助けを」
メル04「待て」
リッジ11「離してください!俺、絶対助けますから!!」
メル05「これを見ても、まだ……っ、そん、な甘いことを、いっっ……!!」
リッジ12「そんな……嫌ですよ、教官!!」
メル06「私が……っ助け、たっその…命を、っはぁ…無駄にする、つもりか…っっ」
リッジ13「あの時…あの時、俺がもっとしっかり周囲を見ていれば、こんなことにはならなかったんです…だから!!
     必ず、助けます!!」
メル07「ふ……っ、新兵が、青いこt────」

(SE:怪物ちっくな咆哮)

リッジ14「なっ────!?」
メル08「くそっ…………っっっぁああああああああ!!」

(SE:剣の斬撃、怪物ちっくな咆哮)

リッジ15「あ……ぁあ……!!!」
メル09「全力で、走r……」

(SE:教官絶命、ばったり倒れる音)

リッジ16「あ………っぁ…………ぁああ、うわああああああああああああああああああ!!!」

(SE:剣の素振り、たまにHIT、もうむちゃくちゃ打ちのめして)

アレックス08「リッジ、何ご──っ!!!?」

(SE:剣HIT音、何度も刺して刺して刺し殺して死んでるのにさらに刺す)

リッジ17「あああ!うわああああああ!!ぐああああああああああ!!!!」
アレックス09「もういい、もうやめろ!!もう、死んでいる!!!」
リッジ18「そうだよ、殺した、俺が!!俺が、あの人を!!2度も、殺した!!!」
アレックス10「落ち着け!」
リッジ19「まだ生きてたんだ!まだ!でもまた、俺をかばって!!俺が────!!」
アレックス11「いいから落ち着け!!」

(SE:銃声)

リッジ20「どうしたんだよ……なにはずしてんだよ、撃て、撃てよ殺せよ!!俺を殺してくれ!!」
アレックス12「撃てるわけが」
リッジ21「あるだろう!俺だってバカじゃない、お前が教官を好きだったことくらい知ってる!」
アレックス13「だからどうした!!……俺たちが教官に教わった技術は、お前みたいな腑抜けを殺す為に
       あるわけじゃないだろう!!」
リッジ22「腑抜け、か……は、はは、ははは、あっははははははははははそうだ、俺は腑抜けだ!
     惚れた女一人すら守れない腑抜けだ!!」
アレックス14「もういい、もういいから黙れ、黙ってくれ!!
       これ以上教官に、お前のそんな姿をさらしてくれるなよ……っっ!!」
リッジ23「……教、官……」

(SE:がっくりひざをつく音)

アレックス15「仇は討ったんだ……もうここいらも安全だろう……せめて、土に還してやろう。
       俺たちの仲間も、教官も……」
リッジ24「……ぅ……」
アレックス16「立てよ……俺だってつらいんだ……生きて、ここにいることが」
リッジ25「あぁ……泣くのも死ぬのも、いつだってできる……生きて、ここにいるんだ……」

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最終更新:2010年10月24日 14:09