タイトル:頂への来訪者
書いた人:るー
一言:邪気眼


砂塵の園 駆ける波紋 螺旋の舞踏
頂に佇む姫覆う 深く険しき垣根の崖
揺れる水面(みなも)のごとき蒼穹の
変わる天候 果てなく惑う

行方はどこぞ 行く身はどこぞ
道なき調べ 先はただ真暗とて
紡ぎ上げる 一つずつ
ゆっくりと 一つずつ

音色に誘われ 参る丸太
始まりは 雲を掴むが ごとしかな
頑(かたくな)の岩戸 声にならない声は
どうすれば届くのか 答え探す暗夜行路

甘えることが悪いのか 頼ることが悪いのか
人の為に善きことをなす 綴りのごとき偽善なの?
隠れた落涙 いかが捕らえられるのと
探る言葉 未だ我が身に 信の音は宿らぬか

いつだって囲い心(ごころ) 許されたのは待つことのみ
弱気もの 恐れしもの 誰にそれを咎められようぞ
人は変わるもの されど すぐに変わらぬもの
理解と解釈は異なるもの 円軌道にも似た螺旋軌道

包み異なる思いとて 人の思いは見えぬもの
滲む葛藤 されど本質を知るは 本人のみか
客観視が最良とも言えれども 分からぬ愚鈍に伝わらぬ
どうぞ語っておくれ 頼りないだろうが 声を届けよう

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最終更新:2010年10月19日 14:55