世界渡り

歩み渡る 境目超えて 岸辺を跳ねる
浮かび沈むはこの世の常ぞ 調べの縁(えにし)を辿りゆく
辿りゆく身を船として 辿りめぐるは何処へか

ある世界は 誰をも通さぬ 難攻不落
誰も求めはせぬ 世界はただただ一つなり
何も求めはせぬ どうか私に触れないで
ここは箱庭 決して変わりはせぬ
私だけの 閉じた楽園

ある世界は 何もかもが通りゆく 陽炎の巡る世界
形あるものなどありはせぬ されば壊れることなどありはせぬ
見えるものなどありはせぬ 捉えねば浮かぶことすらありはせぬ
風はひた向きどこへども 通り過ぎて何も残さぬ
ここは廃墟 決して何も生み出さぬ
既に終わった 嘆きだけの哀れな世界

ある世界は 吸い寄せる 飢えたように貪欲に
この世界にゃ 何もかもが 欠けている
心も身体も 何処か歪で 求めてる
わからないものに 怯えてる
満たされることが分からない
どうしたらいいのかが分からない
だから求める 優しさを
探しまわる パズルのような欠けた世界

どんな世界も 触れ合える
されど違(たが)う 事なかれ
変えることなどできはせぬ それが出来るはただ一人
混ざることで変わる世界 幾重も混じり味を生む

重ねた世界 何がボクに出来るかな
世界渡りの定めとて 今日も巡る世界が変わる

はじめまして、管理人
貴方の世界 どうか見せてはくれまいか

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最終更新:2010年10月19日 15:39