『適当な話』

A:男性。生まれついてのツッコミのはず。
B:男性。Aの父親。セリフ数1。
C:男性。お調子者のつもりだったはず。
D:女性。電波キャラの予定だったはず。


A01「父さん。俺、今日から適当に生きようと思う」
B01「……そうか」

A02「友よ、友よ、我が友よ。俺は今日から適当に生きると決めたぞ」
C01「バッカ野郎!」
A03「な、何をする」
C02「今の一撃は思考回路のリセットボタンだ。感謝するがいい」
A04「ありがとう」
C03「それで、何だって、適当に生きるだって?馬鹿を言うな。貴様にそのような生き方ができ
   るものか。貴様はこれまで適当という言葉よりおよそ真逆の人生を歩んできたのだ。貴様
   がそれを望んだから。そして俺たちがそれを受け入れたから」
A05「ならば、今再び俺を受け入れてくれ。俺は適当に生きると決めたのだ。昨日までの俺とは
   もう金輪際さよならバイバイしたいのだ」
D01「バッカ野郎!」
A06「な、何をする」
D02「今の一撃はべ、別にアンタなんかのためじゃないんだからね!」
C04「オウ、トラディショナルツンデーレ!」
A07「トラディショナルツンデーレ!」
D03「ちょいとそこのお兄さん、馬鹿を言っちゃあいけないよ。この世界、この宇宙には、青く
   清らかな輝きに満ちた絶対普遍の法則がある」
C05「すなわち」
D04「我々にはツッコミが足りない」
A08「な……マジかよ」
D05「マジです。本気と書いてマジです。この世界はあなたというツッコミを中心に回っていた」
C06「厳密には、これから回る予定だった。」
D06「それはもう、私たちがギュンギュンボケて」
C07「貴様がバシンバシンと突っ込みまくる」
D07「私たちがギッチョンギッチョンすっとぼけて!」
C08「貴様がデンデンデネレッヒャーと!」
A09「いいから話を進めろ!」
D08「あ、今この人ツッコんだ」
C09「やーいやーい、適当野郎がツッコミ入れてやんのー」
A10「くっ。何てことだ。結局俺はツッコミの魔力から逃れることはできないのか。思えば苦節
   30年。ただただツッコミのことばかり考えて生きてきた。色々なんやかんやあって一時は
   ツッコミのことを考えるのも嫌になったりならなかったりしたものだが、いつの間にかあ
   れこれどうこう云々で候。そう、言うなれば本能、ツッコミは俺の本能。そして本分。宿
   命ですらある」
D09「いいえ。それは愛よ」
A11「何だと」
D10「この気持ちは何だろう」
C10「この気持ちは何だろう」
D11「目に見えないエネルギーの流れが」
C11「それすなわち、愛だ」
D12「アイ」
C12「ラブ」
D13「ユー」
A12「お前ら……」
C13「さあ、ツッコめよ」
D14「そうしたらまた、ボケるから」
A13「ああ。……ありがとう」

A14「ナンデヤ」
C14「ぶぇっくし。いけね、花粉症かな」