作者:Elika ◆ZV4ztNUKTw


男はふと思い立ち、丸腰のまま戦場へ赴いた。
そして、小さく呼びかけた。

 「集まれ、編集……」

誰か、聞いてくれているだろうか。
己自信を奮い立たせるように、男はさらに続けた。

 「来たれ、声優」

2つ3つ、その声に耳を傾ける者がいた。
その瞳に野心の焔を宿し、男はもっと、大きく叫んだ。

 「声劇っ、つくっちゃおうぜ!!」

力なき声はやがて、多くの力を呼び寄せた。

 「wiki用意したほうがいいか?」
 「専ろだ、確保したよ!」
 「台本なら書けるぜ」
 「よし、声ならまかせろ!」
 「おまえらの声、まとめてやんよ」
 「なにこれ、なんかおもしろそ!」

その力はやがて、一つの形を作っていった。

 「ナイス編集!!」
 「演技力高ぇええええ!!」
 「企画やるんで、参加してください」
 「これを読めばいいんだな?」
 「読み合わせ、開始します」
 「おまいらGJ!」

そして、意思を持って動き始めた。
はじまりの人の、手を離れて────。

 「新人ですが、なにすればいいですか?」
 「wikiの完成品聞いて、興味わいたら企画に参加してみてよ!」
 「なんか台本ちょうだーい」
 「おーい、ライターいるかー?」
 「臍はまかせな」
 「外郎売り練習すっかな」
 「その声俺にくれ」

はじまりの人は今、どうしているのだろうか。
命を吹き込まれたこのスレは、どこを目指しているのだろうか。
今でも時折吹く風は、あの時叫んだ思いのままこの大地に根付いているのだろうか。

 「声劇つくっちゃおうぜ」




【あとがき】
台本登録するの久々だなぁ。
数だけなら結構出してるのにねw

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最終更新:2011年02月28日 23:36