『不可能性善良世界の身勝手』


狂うために前へ進む
すべての過去を断ち切るために破壊し
破壊するために必要だからと新しきをその手に握り
明日また破壊する
永遠、延々、繰り返し

ただ一つの大切なものを破壊するため
この手で破壊するほどに狂うため
血反吐を吐いて叩き壊す

この身に幾百の宝石を纏っていた
この首に幾千の鎖を繋いでいた
この指先に幾万の糸を繋いでいた
妨げである
すべて破壊せねばならぬ

破壊し尽くされ、破滅し尽くされ、後に残った骸には
もはや一銭の価値もなかろう
そのとき我は遂に本懐を遂げるのだ