演技の理論


  • そもそも演技ってなんなんだろう?
  • もう何が演技なのかよくわからん!

 という方に読んでいただけるとうれしいかなぁ…というページです。
 長く、堅苦しく、至らないことが多いですが、頭の片隅にでも入れていただければ幸いです。


【目次】


お前はもう演じてる・・・


はじめに

 演技を全く知らない、やったことなんて一度もないという人でも
  実は生きている限り必ず演技をします

 なぜなら 人は必ず「 」を付くからです。
 悪意を持ってか、善意を持ってかは異なりますが、
 自分の本心とは別の言葉、行動をするということが演技の原点なのです。

 もちろん、嘘を隠し通せる人が 舞台、ドラマなどで
演技が必ずしも上手いわけではないですし、逆もまた然りです。

 ですが、演技が上手い人も、嘘が上手い人も、
人の思考・感情を読み取る、想定すること 」が上手い人と言って過言はないと思います。

 嘘が上手い人、演技が上手い人はそれぞれ「その気になれば」
日常でも舞台でも 上手く演技(嘘)が出来ると思います。

(※舞台の場合は舞台演技が必要とされますがそれは下記で…)


答えは様々、それが演技


演技に「これが正解」と確定するものはありません

 …が、
 多くの人を納得させられるものが 
その演技における「 正解の一つ 」といってもいいと思います。

 そして、納得させられる要因の一つとして
発声 」、「 滑舌 」などがあるのだと思います。

  何を言っているかよく分からない、相手に意思が伝わらない  
…というのは演技者としてなかなか厳しいものだと思います。

 そのため、 基礎というのは重要 になってくるのです。


舞台・ドラマ・アニメとの違い

 舞台・ドラマ・アニメなどでは、役(キャラクター)の動きに 説得力躍動感 があれば、
たとえセリフが下手であっても 退屈せずに見られてしまうものです。
(※男はつらいよの和尚だったり、ジブリアニメが例として挙がります)

 人間は 五感 を使って常に相手、その場の状況を把握しようとするので、
聴覚的な説得力があまりなくても、視覚的な説得力が長けていれば
十分納得してしまうのです。

 …なので、ほぼ聴覚を使って楽しむ声劇というのは 聴覚的説得力 が要になるのです。


演技に必要な感情や思考

 自分の実際の「経験」、「体験」を通して  出来る限り再現出来るかどうか
演技に 説得力 を持たせる要素となります。
 なので、演技経験がなくても長年生きているというだけでもそれが演技の糧となるのです。

 色々なことを経験するというのは演技にとっても重要なのです。
 中には一生のうちに経験出来ないこと、考えたこともなかったようなことというのはいくらでもあるはずです。
 もし自分が経験していなくても、 体験談 を見たり聞いたりして集めることで、想像し、それを自分の演技とすることが出来るのです。


演技の種類とは…


演技の種類

 より現実に近い、リアリティのあるものを演技のあり方とする人もいますし、
劇的な誇張されたもの(舞台演技)こそ演技だという人もいます。

 これはどっちも正しいです。あるのはどちらが好きかだけだと思います。
 そのため、 舞台演技はわざとらしくて入っていけない という人や、
ナチュラルさを追求した演技では セリフに抑揚が無さ過ぎて、棒読みみたいに聞こえる
という人がいるのです。


・演技の種類-舞台の場合

 舞台という場所は 観客が 固定された、とても離れた場所から見なければなりません。
 「表現を誇張しなければ 視覚的、聴覚的に伝えるものが弱くなってしまう」という考えから、
 現在のようなスタイルになっていると考えられます。
(※セリフ回しや動きに関しては、観客と演技者の物理的距離があまりない小劇場タイプのものもあるため、誇張しすぎず、ナチュラルさが求められる場合もあります)

・演技の種類-ドラマの場合

 ドラマのような場合、演技者がオーバーに動き回らなくてもカメラが動いてくれるので それだけで躍動感が出ます。
 セリフの表現力が弱くても 視界がめまぐるしく動くため それだけ視聴者を飽きさせません。


では、声劇の場合はどうでしょう?


 視覚からの情報がないため、セリフ、BGM、SEなどの聴覚情報がすべてになります。
 ドラマのようなめまぐるしい視覚情報はありませんが、遠近感、その場の臨場感などを
編集 」の力で大きくすることが出来ます。

 音による躍動感をヘッドホン、スピーカーから間近に感じることが出来る反面、
音の迫力が欠けてしまえば、それだけで物語を壊しかねないのです。

 特に 演技者が同じ場所にそろってセリフを言っていくという機会はあまりない ため、
セリフとセリフの間、役の動きを表す SE などを入れる編集者は、
自分の声を使わずにすべての役をこなす演技者といってもおかしくないのです。