A01「おい、そこの男」
B01「あ…はい?」
A02「ウム……よしよし。良い感じにくたびれているな」
B02「は?」
A03「ウム、髪は伸ばし放題、服装には品性のカケラもないときている。
   その様子じゃ彼女もいるまい。お前は恵まれておらぬ人間じゃな!」
B03「あの……用がないのでしたら、これで……」
A04「そんな恵まれないお前に神様からのプレゼントじゃ」
B04「すいません、急いでいるので……それはどうぞ他の方に……」
A05「否。貴様に決めたぞ。……ううううぅう~~~~ん~~~……」
B05「?」
A06「ウムムム………カッ!
   くっくっく、見えたぞ。貴様、足なめフェチじゃな?
   ギャルのくるぶしからつま先までのラインを異様に愛し、
   女と見れば胸から見定める者らを心中で蔑んでおる」
B06「なっ……(なぜそれを……)」
A07「くっくっく、業の深い欲望は読み易い。
   ファーストチッスも交わしとらん童貞の癖に、良くもまあねじれた欲を……」
B07「んなっ……なんなんですか、あなたは! 失敬な…」
A08「くっくっく。神様じゃよ。
   さあ、慈悲深い神が、恵まれぬ貴様の望みを叶えてしんぜよう。
   今夜をお楽しみにな……」



C01「それで、どうなったんだ?」
B08「いや何も無かったんだが……あったのかもしれん……」
C02「どっちだよ」
B09「その日は会社で泊まり込みだったんだよ。
   昼間の事もすっかり忘れてたんだけどさ
   次の日家に帰ったら、玄関が何か…違ってたんだよ」
C03「違ってたって…どんな風に?」
B10「いや……こうさ……靴とか、物の置き方は何も変わって無かったんだけど
   何か雰囲気っていうか……なんか違ったんだよな……」
C04「気のせいじゃないのか?
   そんな事言われたから、意識し過ぎたんじゃ…」
B11「玄関マットが、湿ってる感じもしたんだよ。
   こう…冷たい脚であがって、霜がついたっぽいような……」
C05「気にし過ぎ、気にし過ぎ。
   それに本当に入りこまれてたなら神様じゃなくて泥棒だろ。」
B12「うーん……でも気になるんだよな……」


お題:水 ・唇 ・足フェチ
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最終更新:2011年01月12日 11:14