「クリスマスの舞台袖」

  • 家城(いえしろ):劇団ニジマスの演出家(※登場しない)
  • 河西(かさい):劇団ガイアの演出家(※登場しない)
  • 遠野沢(とおのさわ):ニジマスの団員
  • 晴野(はるの):ガイアの団員


遠野沢「全く誰が企画したんだろうな。家城先生と河西先生、学生演劇時代から何かと合わなかったてのにさ」

晴野「遠野沢君、今回は演出助手なんだってね。板ばさみで余計大変だ。」

遠野沢「ほんと大変だよ。欠員も出てさ……。俺エキストラ5役だよ」

晴野「あらら。客演で誰か呼べなかったの?」

遠野沢「うちらの界隈の知り合いはほら……幼児向けやってるじゃん。」

晴野「そっか。クリスマスはシーズンだもんね。」

遠野沢「そうそう。もっと、新劇系の方にもツテ作りたいんだけどね、本当は」

晴野「お互いに自己主張の塊だもんね」

遠野沢「晴野さんところは、役者は役者だけやってるの?」

晴野「うん。休演期間以外バイト禁止だし、役もらえない子は悲惨かも。」

遠野沢「うわ。」

晴野「だから大人数劇の話はありがたかったんだけどね。あの様子じゃうまくいくかな。」

遠野沢「さあ。でも、言い争いしても、結局なんとかしてくれる人だよ、うちの先生は。だからみんな付いて行くんだ」

晴野「そうだね。信じよう。ほんとは余計な事しないで、すぱっと作りに入りたいとこだけど……」

遠野沢「その余計な事が育てるんだよ、役者をさ」

晴野「お、かっこいいこと言った!」
+ タグ編集
  • タグ:
  • 2人
  • 掛け合い
  • 青春
  • クリスマス

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2011年02月28日 00:21