「無題」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

無題」(2010/10/18 (月) 02:06:51) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

ヘルシングとか再殺部隊的な何かが会議中。 吸血鬼が占拠する村を、どうするか。隊長が下した結論とは―― A:部下。主人公的な何か。 B:隊長。一見好々爺な鬼畜。普段は明るいイメージだが、キレると反面、静かに怖い。 A1「焦土……作戦……?」 B1「うん、そうだよ。それが、どうかした?」 A2「……何故、そんな……作戦を……」 B2「わからない? ……あそこはね、もうダメだよ。1日持たない。 なら、さっさと片付けた方がいい。……解るよね。今の、状況」 A3「……ッ」 B3「勿論、僕だって辛いよ? でも、ね。仕方が無い事だってあるんだから。 僕らも、ほら。慈善事業じゃないし、ね」 A4「……お言葉ですが、隊長」 B4「うん、何?」 A5「あの村には、まだ、生存者がいます」 B5「うん」 A6「…………焦土作戦を、実行すれば……その生存者たちの命も、失われます」 B6「うん」 A7「……それでも、よろしいのですか?」 B7「……」 A8「……彼等は、今も、助けを待っています。 血の海の中、恐怖の中で、今死ぬかもしれない、そう思いながらも……助けを、待っています」 B8「……」 A9「その彼等の希望を、踏みにじるおつもりですか? ……隊長……!」 B9「……ははは。悪い言い方だね」 A10「ッ……!?」 B10「生存者? 希望? ……ふざけないでよ。今、ここで実行しないと……そんなもの、もっと失われる事になる」 A11「隊長……!」 B11「あそこには、もはや生存者なんて、いない。みんな、じきに食われるからね。……吸血鬼に。 知ってるでしょ? 吸血鬼の特性。吸血鬼が血を吸えば、みんな死ぬ。よくてゾンビ、悪くてアイツらの下僕だ。 あの村は今や、吸血鬼の繁殖場だよ」 A12「しかし、隊長、私は」 B12「うるさいよ」 A13「ッ!?」 B13「生存者だって? そいつらがみんな食われりゃ、ただヤツらの数が増えるだけだ。 増えればどうなる? あの村のちっぽけな希望を優先すれば、こっちの希望なんて――消えうせる」 A14「しかし、その為に……その為に、今もまだ生きている人々を、無為に扱えとおっしゃるのですか!?」 B14「(一転、空気を切り替えて)……黙れ。ガキが」 A15「……隊、長……」 B15「優先順位を、間違えるな。彼らが生き残るよりも、奴らが死滅する方が、先だ。まず、殺せ。殲滅しろ。増える間など、一時も与えるな」 A16「……」 B16「増えれば、終わる。なら、餌ごと、焼き払え」 A17「隊長、……あ、あなた、は」 B17「(再び、切り替えて)……ま。つまりはそういうコト、だよ。わかったかな? ……英雄もどき君」 A18「あ……」 B18「……爆撃機を用意。法儀礼済みの弾薬ありったけ積んで」 A19「隊長ッ!!」 B19「……何?」 A20「……こ、……子ども……」 B20「ん?」 A21「子どもも……殺す、おつもりですか」 B21「……ああ。そういや、君は……」 A22「……お願いします。甘い事も、分かっています。しかし、それでも…………それでも……!」 B22「生き残り、だったね。君は。……なら、なおさら……わからないかなあ?」 A23「……え?」 B23「見知った大人たちがゾンビになって、知り合いを喰らっていく。血と臓物と千切れた手足や頭に塗れて。いつ終わるとも知れない悪夢の中にずっといて。 唯一生き残っても。ずっとずっとあの様が忘れられなくて。毎日、寝ても覚めても悪夢の中で苦しみ続けて。 呼吸する事すら罪に思えて。いくら吸血鬼を殺しても罪悪感なんて消えなくて。それでも許せなくて。殺して殺して殺して殺して殺し続けて……」 A24「あ……ぁ、あぁ……!」 B24「……解るさ。僕も、同じだったから。そして、最後にはこう結論付けるんだ。“こうして、生き残るくらいなら”」 B25「――“あの時、死んだ方がマシだった”」 A25「――ッ隊長!!!」 B26「行くよ。――これより、悪夢を、終わらせる」
ヘルシングとか再殺部隊的な何かが会議中。 吸血鬼が占拠する村を、どうするか。隊長が下した結論とは―― A:部下。主人公的な何か。 B:隊長。一見好々爺な鬼畜。普段は明るいイメージだが、キレると反面、静かに怖い。 A1「焦土……作戦……?」 B1「うん、そうだよ。それが、どうかした?」 A2「……何故、そんな……作戦を……」 B2「わからない? ……あそこはね、もうダメだよ。1日持たない。 なら、さっさと片付けた方がいい。……解るよね。今の、状況」 A3「……ッ」 B3「勿論、僕だって辛いよ? でも、ね。仕方が無い事だってあるんだから。 僕らも、ほら。慈善事業じゃないし、ね」 A4「……お言葉ですが、隊長」 B4「うん、何?」 A5「あの村には、まだ、生存者がいます」 B5「うん」 A6「…………焦土作戦を、実行すれば……その生存者たちの命も、失われます」 B6「うん」 A7「……それでも、よろしいのですか?」 B7「……」 A8「……彼等は、今も、助けを待っています。 血の海の中、恐怖の中で、今死ぬかもしれない、そう思いながらも……助けを、待っています」 B8「……」 A9「その彼等の希望を、踏みにじるおつもりですか? ……隊長……!」 B9「……ははは。悪い言い方だね」 A10「ッ……!?」 B10「生存者? 希望? ……ふざけないでよ。今、ここで実行しないと……そんなもの、もっと失われる事になる」 A11「隊長……!」 B11「あそこには、もはや生存者なんて、いない。みんな、じきに食われるからね。……吸血鬼に。 知ってるでしょ? 吸血鬼の特性。吸血鬼が血を吸えば、みんな死ぬ。よくてゾンビ、悪くてアイツらの下僕だ。 あの村は今や、吸血鬼の繁殖場だよ」 A12「しかし、隊長、私は」 B12「うるさいよ」 A13「ッ!?」 B13「生存者だって? そいつらがみんな食われりゃ、ただヤツらの数が増えるだけだ。 増えればどうなる? あの村のちっぽけな希望を優先すれば、こっちの希望なんて――消えうせる」 A14「しかし、その為に……その為に、今もまだ生きている人々を、無為に扱えとおっしゃるのですか!?」 B14「(一転、空気を切り替えて)……黙れ。ガキが」 A15「……隊、長……」 B15「優先順位を、間違えるな。彼らが生き残るよりも、奴らが死滅する方が、先だ。まず、殺せ。殲滅しろ。増える間など、一時も与えるな」 A16「……」 B16「増えれば、終わる。なら、餌ごと、焼き払え」 A17「隊長、……あ、あなた、は」 B17「(再び、切り替えて)……ま。つまりはそういうコト、だよ。わかったかな? ……英雄もどき君」 A18「あ……」 B18「……爆撃機を用意。法儀礼済みの弾薬ありったけ積んで」 A19「隊長ッ!!」 B19「……何?」 A20「……こ、……子ども……」 B20「ん?」 A21「子どもも……殺す、おつもりですか」 B21「……ああ。そういや、君は……」 A22「……お願いします。甘い事も、分かっています。しかし、それでも…………それでも……!」 B22「生き残り、だったね。君は。……なら、なおさら……わからないかなあ?」 A23「……え?」 B23「見知った大人たちがゾンビになって、知り合いを喰らっていく。血と臓物と千切れた手足や頭に塗れて。いつ終わるとも知れない悪夢の中にずっといて。 唯一生き残っても。ずっとずっとあの様が忘れられなくて。毎日、寝ても覚めても悪夢の中で苦しみ続けて。 呼吸する事すら罪に思えて。いくら吸血鬼を殺しても罪悪感なんて消えなくて。それでも許せなくて。殺して殺して殺して殺して殺し続けて……」 A24「あ……ぁ、あぁ……!」 B24「……解るさ。僕も、同じだったから。そして、最後にはこう結論付けるんだ。“こうして、生き残るくらいなら”」 B25「――“あの時、死んだ方がマシだった”」 A25「――ッ隊長!!!」 B26「行くよ。――これより、悪夢を、終わらせる」

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: