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深夜の酒場」(2010/10/21 (木) 11:40:29) の最新版変更点

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深夜の酒場 夫:中堅のサラリーマン 妻:その妻 女:バーで隣りに座った若い女。自称弁護士25歳。 男:その隣りに座っていたカップルの片割れ。 妻「別れてください」 夫「急にどうしたんだよ?どうして‥‥」 妻「お願いします、私と別れてください。私を、自由にしてください」 女「って、奥さんに言われちゃったんだ~?」 夫「ああ‥‥ヒック、俺がぁ、何したってんだ‥‥」 女「うんうん、大変だねー。それでオジサン、ウチ飛び出してきちゃったんだ?」 夫「だって‥‥話し合いしようったって、なんにも聞いてくれようとしないんだよ‥‥」 女「うんうん、わかるよー。奥さんの考え。   調停員のいないところで話し合っても意味ないもん。下手に相手に言質とられて示談に持ち込まれたら大変だし」 夫「ちょうてーいん‥‥?」 女「ハンコじゃないよ、離婚調停員。でもさ、おじさんもそれで飛び出してきちゃうのは減点だよー?   離婚持ち出されたってことは、既に‥‥   ねー!あたしにも何かおごってよー!」 夫「は?」 男「ああ?なんだよ、ひっつくなよ!‥‥いや、知らねえって、なんか、よっぱらい」 女「なにさー、ケチー!   ‥‥って、今みたいに写真取られたら大変だよー?」 夫「え‥‥え?」 女「振り向いちゃだめ。‥‥フラッシュ光ったでしょ。わかんなかった?」 夫「ど、どうして‥‥?」 女「だから減点なの。離婚申し出された夜に女の子と飲んでたなんて、格好の材料だよー?」 夫「きみ‥‥何者なんだ?」 女「弁護士だよ。あ、名刺いる?待ってね、作ったばっかりのが‥‥」 夫「弁護士って‥‥君、いくつ?」 女「オジサン、女の子にトシ聞くのは減点だよ~。‥‥にじゅーご。」 夫「‥‥若いんだね」 女「そうだよ。私、優秀だから」 夫「じゃあ聞くけど‥‥今、誰が取ったんだ?」 女「こっち向かないでいいよ。‥‥探偵じゃないかな」 夫「探偵って、誰が?」 女「オジサン、聞かなきゃわかんない?」 夫「‥‥俺、今まで何も悪いことなんかしてないのに」 女「オジサンって年収はフツー?」 夫「え?まあフツーかな‥‥」 女「二人で旅行って何回いったの?結婚してから」 夫「えっ‥‥そうだな、温泉は好きだから、近場だけどたまに‥‥」 女「結婚記念日ってちゃんとお祝いしてる?」 夫「え、そういうのはね‥‥誕生日は一応祝うけど」 女「子供いないよね」 夫「え、うん、まだ‥‥」 女「じゃあ落ち度はなさそうだね」 夫「‥‥そうかな?」 女「そーだよ。多分奥さんの浮気だね」 夫「浮気!?」 女「しーっ!だってそれしか考えられないじゃん」 夫「う‥‥うわき?だって、そんな‥‥なんでそんなことわかるんだよ」 女「落ち着いてよ。決まったわけじゃないけどさー、盗み撮りなんてやる興信所に依頼したんだよー?   適当にでっちあげて無理やり落ち度作ろうとしてる感じだもん。   バレたらそっちのほうが大変なのに、そこまでやるのって男女関係か、じゃなかったら子供関係だよ。   オジサンとこ、いないんでしょ、子供」 夫「妻はそんな‥‥」 女「オジサンはそういう甘いところが減点だよ~?   ま、今日はゆっくり考えたらいいよ。‥‥はい」 夫「珊瑚会、法律相談所――?あ、これCMで‥‥」 女「あ、見たことある?心配だったら法務省の相談窓口に問い合わせてから来たらいーよ」 夫「‥‥考えてみるよ」 女「そっか‥‥すみません、お会計お願いしまーす」 夫「おごろうか?」 女「オジサン減点続きだよ~。弁護士は報酬以外は受け取れないの!」 夫「ああ、そう‥‥」 女「うん。あんまり気に病まないでよね。大丈夫だよ、あたし」 夫「優秀だから?」 女「そ、優秀だから!‥‥それにほら、依頼した弁護士ってことにしとけば、写真も意味なくなるよー?」 夫「‥‥そうだね、前向きに検討するよ、弁護士さん」 女「期待してるね、依頼人さん!」 男「おう、お疲れ。どうだった?」 女「うーん、傾向としてはイマイチっす。お金ケチって行政書士事務所とか行っちゃう感じっす」 男「うーん、そりゃ期待外れだなぁ。いい背広だったからそれなりと思ったんだが」 女「そういえば、連れてた女の人はどこいったんすか?」 男「あー、いや、初対面。あっちは彼氏に出てかれて傷心の内縁の妻」 女「うわ、そっちのほうが依頼取れそうだったっすね」 男「なー。しかし、深夜の酒場にはそんなのがうようよしてるね」 女「そっちには、名刺は?」 男「いや。ハンドバックに放り込んでおいたが。ほら、そういう意味で近づいたんじゃないと思われると」 女「いきなりバチーンてやられそうで怖いっすもんねー」 男「まーなー。んじゃ、今夜も書類作成に帰りますか」 女「了解です、センセイ!」
深夜の酒場 夫:中堅のサラリーマン 妻:その妻 女:バーで隣りに座った若い女。自称弁護士25歳。 男:その隣りに座っていたカップルの片割れ。 妻「別れてください」 夫「急にどうしたんだよ?どうして‥‥」 妻「お願いします、私と別れてください。私を、自由にしてください」 女「って、奥さんに言われちゃったんだ~?」 夫「ああ‥‥ヒック、俺がぁ、何したってんだ‥‥」 女「うんうん、大変だねー。それでオジサン、ウチ飛び出してきちゃったんだ?」 夫「だって‥‥話し合いしようったって、なんにも聞いてくれようとしないんだよ‥‥」 女「うんうん、わかるよー。奥さんの考え。   調停員のいないところで話し合っても意味ないもん。下手に相手に言質とられて示談に持ち込まれたら大変だし」 夫「ちょうてーいん‥‥?」 女「ハンコじゃないよ、離婚調停員。でもさ、おじさんもそれで飛び出してきちゃうのは減点だよー?   離婚持ち出されたってことは、既に‥‥   ねー!あたしにも何かおごってよー!」 夫「は?」 男「ああ?なんだよ、ひっつくなよ!‥‥いや、知らねえって、なんか、よっぱらい」 女「なにさー、ケチー!   ‥‥って、今みたいに写真取られたら大変だよー?」 夫「え‥‥え?」 女「振り向いちゃだめ。‥‥フラッシュ光ったでしょ。わかんなかった?」 夫「ど、どうして‥‥?」 女「だから減点なの。離婚申し出された夜に女の子と飲んでたなんて、格好の材料だよー?」 夫「きみ‥‥何者なんだ?」 女「弁護士だよ。あ、名刺いる?待ってね、作ったばっかりのが‥‥」 夫「弁護士って‥‥君、いくつ?」 女「オジサン、女の子にトシ聞くのは減点だよ~。‥‥にじゅーご。」 夫「‥‥若いんだね」 女「そうだよ。私、優秀だから」 夫「じゃあ聞くけど‥‥今、誰が取ったんだ?」 女「こっち向かないでいいよ。‥‥探偵じゃないかな」 夫「探偵って、誰が?」 女「オジサン、聞かなきゃわかんない?」 夫「‥‥俺、今まで何も悪いことなんかしてないのに」 女「オジサンって年収はフツー?」 夫「え?まあフツーかな‥‥」 女「二人で旅行って何回いったの?結婚してから」 夫「えっ‥‥そうだな、温泉は好きだから、近場だけどたまに‥‥」 女「結婚記念日ってちゃんとお祝いしてる?」 夫「え、そういうのはね‥‥誕生日は一応祝うけど」 女「子供いないよね」 夫「え、うん、まだ‥‥」 女「じゃあ落ち度はなさそうだね」 夫「‥‥そうかな?」 女「そーだよ。多分奥さんの浮気だね」 夫「浮気!?」 女「しーっ!だってそれしか考えられないじゃん」 夫「う‥‥うわき?だって、そんな‥‥なんでそんなことわかるんだよ」 女「落ち着いてよ。決まったわけじゃないけどさー、盗み撮りなんてやる興信所に依頼したんだよー?   適当にでっちあげて無理やり落ち度作ろうとしてる感じだもん。   バレたらそっちのほうが大変なのに、そこまでやるのって男女関係か、じゃなかったら子供関係だよ。   オジサンとこ、いないんでしょ、子供」 夫「妻はそんな‥‥」 女「オジサンはそういう甘いところが減点だよ~?   ま、今日はゆっくり考えたらいいよ。‥‥はい」 夫「珊瑚会、法律相談所――?あ、これCMで‥‥」 女「あ、見たことある?心配だったら法務省の相談窓口に問い合わせてから来たらいーよ」 夫「‥‥考えてみるよ」 女「そっか‥‥すみません、お会計お願いしまーす」 夫「おごろうか?」 女「オジサン減点続きだよ~。弁護士は報酬以外は受け取れないの!」 夫「ああ、そう‥‥」 女「うん。あんまり気に病まないでよね。大丈夫だよ、あたし」 夫「優秀だから?」 女「そ、優秀だから!‥‥それにほら、依頼した弁護士ってことにしとけば、写真も意味なくなるよー?」 夫「‥‥そうだね、前向きに検討するよ、弁護士さん」 女「期待してるね、依頼人さん!」 男「おう、お疲れ。どうだった?」 女「うーん、傾向としてはイマイチっす。お金ケチって行政書士事務所とか行っちゃう感じっす」 男「うーん、そりゃ期待外れだなぁ。いい背広だったからそれなりと思ったんだが」 女「そういえば、連れてた女の人はどこいったんすか?」 男「あー、いや、初対面。あっちは彼氏に出てかれて傷心の内縁の妻」 女「うわ、そっちのほうが依頼取れそうだったっすね」 男「なー。しかし、深夜の酒場にはそんなのがうようよしてるね」 女「そっちには、名刺は?」 男「いや。ハンドバックに放り込んでおいたが。ほら、そういう意味で近づいたんじゃないと思われると」 女「いきなりバチーンてやられそうで怖いっすもんねー」 男「まーなー。んじゃ、今夜も書類作成に帰りますか」 女「了解です、センセイ!」

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