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自殺願望者の改心」(2010/10/17 (日) 13:45:52) の最新版変更点

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**自殺願望者の改心  製作者:ちゃま ◆A3zAmH5eqc (場面は説明するまでも無く、ビルの屋上です。Aは女性、Bは男性です) 《A、懐かしさを込めて》 A「お久しぶり、ですね……」 B「あ、君か。久しぶり」 A「また死にたくなったんですか?」 B「いや、そういうわけじゃない。此処数ヶ月、仕事の調子も良くてね。此処にもう来ることも無いと思ったんだけど、何となく来たくなったんだ。ある意味、此処は俺の成功の原点だからな」 A「そうですね。半年ほど見かけなかったのは死ぬ理由がなくなっちゃったんですよね?」 B「まぁそうかな。君には感謝しているよ。あの時君が俺の事を止めてくれなけりゃ、今頃意味も無く死んでたところだったし、今の成功もなかったろうから」 《A,嬉しそうに》 A「最初は本当酷かったですもんね~」 B「だよなぁ。笑っちまうよ、本当」 A「私がここの法律事務所の助手だって言った時の顔ときたら本当に……(笑いながら」 B「そりゃそうだ。何で俺の目の前に成功している人間がいるんだって思っちまったもんな(同じく笑い気味に」 A「それがいつの間にか、私より成功しちゃってるんですもん」 B「何を言ってるんだ。君だって成功者だろ?」 A「いえ、成功してませんよ。大切な人を失いそうですから、負け組ですね」 B「そりゃ恋愛かい? 恋多き乙女は大変だねぇ」 A「そんな、恋多きなんて。初めてなんですよね、好きになったの。高校、大学とずっと勉強ばっかりでしたし」 B「へぇ、意外だなぁ。君なら恋人の一人や二人いてもおかしくないと思うんだけど」 A「二兎を追うものは一兎も得ず、っていいますからね。今、好きな人もどうしようもない人なんですけど」 B「ダメ男に嵌まる女って言う記事読んだことあるなぁ。そういう類か?」 A「いえ、その人は今は立ち直ってるんですけどね」 B「そりゃよかったじゃないか。でも変な男に引っかからないようにしろよ? あ、俺も変な男か(笑いながら」 A「そう、ですね(曖昧に)。ところで、もう此処には来ないんですか?」 B「そういうことになるなぁ」 A「私、死にますよ?」 B「え?」 A「あなたが此処に来ないというなら、私死にますよ。今すぐにでも」 B「ちょ、ちょっと待ってくれ。事態が把握出来ない。いや、正確には立場が逆転したということはわかるけど、それ以外の事態が飲み込めない」 A「あなたと会えなくなるくらいなら死んだほうがマシだってことです!」 B「え~っと……何となく把握できたような出来てないような……。どうすれば死なないでいてくれるんだ?」 A「そうですね、これからも私と会ってくれるということを約束してください」 B「分かった。約束しよう。ずっと一緒にいてやるよ」 A「本当ですか? 口から出任せじゃないんですか?」 B「そんなわけないだろ! 仮にも命の恩人だ! そんな人に嘘を吐くなんて俺の信念が許さないんだよ!」 A「やっぱりいい人ですね。いい人過ぎて何でも考え込んでしまうんですもんね」 B「いや、そんなたいそうな人間じゃないけどな。ただ、君は俺の中で心の支えになっていてくれたことは紛れも無い事実だ。だからどうしても死にたいってんなら幸せの中で死んでくれ!」 A「分かりました。あなたはやっぱりいい人で、真面目で。だから、あなたの幸せで包んでくださいね」
**自殺願望者の改心  製作者:ちゃま ◆A3zAmH5eqc (場面は説明するまでも無く、ビルの屋上です。Aは女性、Bは男性です) 《A、懐かしさを込めて》 A「お久しぶり、ですね……」 B「あ、君か。久しぶり」 A「また死にたくなったんですか?」 B「いや、そういうわけじゃない。此処数ヶ月、仕事の調子も良くてね。此処にもう来ることも無いと思ったんだけど、何となく来たくなったんだ。ある意味、此処は俺の成功の原点だからな」 A「そうですね。半年ほど見かけなかったのは死ぬ理由がなくなっちゃったんですよね?」 B「まぁそうかな。君には感謝しているよ。あの時君が俺の事を止めてくれなけりゃ、今頃意味も無く死んでたところだったし、今の成功もなかったろうから」 《A,嬉しそうに》 A「最初は本当酷かったですもんね~」 B「だよなぁ。笑っちまうよ、本当」 A「私がここの法律事務所の助手だって言った時の顔ときたら本当に……(笑いながら」 B「そりゃそうだ。何で俺の目の前に成功している人間がいるんだって思っちまったもんな(同じく笑い気味に」 A「それがいつの間にか、私より成功しちゃってるんですもん」 B「何を言ってるんだ。君だって成功者だろ?」 A「いえ、成功してませんよ。大切な人を失いそうですから、負け組ですね」 B「そりゃ恋愛かい? 恋多き乙女は大変だねぇ」 A「そんな、恋多きなんて。初めてなんですよね、好きになったの。高校、大学とずっと勉強ばっかりでしたし」 B「へぇ、意外だなぁ。君なら恋人の一人や二人いてもおかしくないと思うんだけど」 A「二兎を追うものは一兎も得ず、っていいますからね。今、好きな人もどうしようもない人なんですけど」 B「ダメ男に嵌まる女って言う記事読んだことあるなぁ。そういう類か?」 A「いえ、その人は今は立ち直ってるんですけどね」 B「そりゃよかったじゃないか。でも変な男に引っかからないようにしろよ? あ、俺も変な男か(笑いながら」 A「そう、ですね(曖昧に)。ところで、もう此処には来ないんですか?」 B「そういうことになるなぁ」 A「私、死にますよ?」 B「え?」 A「あなたが此処に来ないというなら、私死にますよ。今すぐにでも」 B「ちょ、ちょっと待ってくれ。事態が把握出来ない。いや、正確には立場が逆転したということはわかるけど、それ以外の事態が飲み込めない」 A「あなたと会えなくなるくらいなら死んだほうがマシだってことです!」 B「え~っと……何となく把握できたような出来てないような……。どうすれば死なないでいてくれるんだ?」 A「そうですね、これからも私と会ってくれるということを約束してください」 B「分かった。約束しよう。ずっと一緒にいてやるよ」 A「本当ですか? 口から出任せじゃないんですか?」 B「そんなわけないだろ! 仮にも命の恩人だ! そんな人に嘘を吐くなんて俺の信念が許さないんだよ!」 A「やっぱりいい人ですね。いい人過ぎて何でも考え込んでしまうんですもんね」 B「いや、そんなたいそうな人間じゃないけどな。ただ、君は俺の中で心の支えになっていてくれたことは紛れも無い事実だ。だからどうしても死にたいってんなら幸せの中で死んでくれ!」 A「分かりました。あなたはやっぱりいい人で、真面目で。だから、あなたの幸せで包んでくださいね」

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