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医師とカナリアとナイチンゲール」(2011/01/03 (月) 09:45:12) の最新版変更点

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「医師とカナリアとナイチンゲール」 先生・・・医者先生 少女・・・看護婦見習い 女性・・・  山道--- 先生01(M)山にかけて 雨が降る      霧の雨は木々を濡らし 土を潤し      そして我々の皮マントをめちゃめちゃにしていく 先生02「わっと・・・」 少女01「先生!もう、足元気をつけてくださいよう!」 先生03「悪い悪い。ケガはしてねえよ」 少女02「先生の心配じゃありませんよ。     先生の持ってるカバンのほうです。     あー本当心配だなあ。私、持ってあげましょうか?」 先生04「いらねえよ。     にしてもこりゃ、あとあと強くなりそうな雨脚だな」 少女03「げー。参ったなあ。     どこか山小屋でもありゃいいんですけれど」 先生05「山小屋、かあ・・・」 少女04「なんです。先生、どこかご存知なんですか」 先生06「違えよ。ありゃいいなという希望をこめたんだ」 少女05「嘘ばっかり。何か思いつきましたね。何か隠してますね。     白状してください。     高名な神医にその愛弟子が、医者の無養生で     ブっ倒れたなんて笑い事じゃすみませんよ。」 先生07「うるせえなあ」 少女06「うあ、今何か光った。雷ですよ雷。     私達金属だらけじゃないですか。     あああー、あれに当たって死んじゃうんだ。     短い人生を儚みますよ。化けてでますよ。」 先生08「うるせえっつってんだろ!わかったよ。山頂だ、歩くぞ」 少女07「へーい」  山頂の屋敷--- (ドアを叩く音) 先生09「すみませーん。すーみーませーん」 少女08「ここまで来て留守ですかー?」 先生10「そんな筈は」 (ドアが開く) 女性01「・・・何か」 先生11「うおっ」 少女09「よかった、人ですよ。人がいましたよ。     ・・・先生、何黙ってるんですかあ。」 先生12「・・・カナリアか?」 女性02「・・・あなたは?」 先生13「山越えの途中、雨に降られて難儀しているんだ。     雨があがるまで、避難させていただけないかと伺いに来た」 女性03「・・・・・・事情はわかりました。     ですが・・・どうして私をご存知なのですか」 先生14「私は――貴方は覚えていらっしゃらないかもしれないが、     聖騎士ナイトハルトの従き人であった、シヴァという者です。     彼と共に、同じように宿を求めたことがあり、     この場所とあなたを知っていました。・・・他意はありません」 女性04「そうですか・・・・・・どうぞ、中へ」 少女10「わあ、ありがとうございます、助かります」 女性05「この子は・・・」 先生15「私の弟子です。あ、私は医学のほうの・・・」 女性06「知っています。シヴァ・ハルトマン。貴方は従軍医でした。     そして、お久しぶりです。ヴァーヴァ。」 先生16「・・・・・・貴方は変わらず美しい。」  山小屋、客間--- 少女11「変わらず美しい…だって。」 先生17「なんだよ」 少女12「べっつにい。・・・ねえ先生。私わかっちゃいましたよ。     先生が私とここに来たくなかった理由。」 先生18「別にお前じゃなくても・・・     ここは、なんの理由もなく来ていい所じゃないんだよ」 少女13「ふーん。へー。ほー」 先生19「なんだよ。何か勘違いしてるんじゃねえの、お前。     向こうはここら一帯の森を治める巫女さんだぞ」 少女14「へー。巫女様。障害の高あい相手ですねえ。     燃えちゃいますねえ」 先生20「おい」 少女15「そんなら私なんて連れてきたら何勘違いされるか     わかったもんじゃないですからねえ。    【あれは娘?にしては大人びた子。     年の離れた恋人?まさか、あの人に限って     ・・・でも人は変わるもの】」 先生21「お前女に見られたいなら、もっと身なりを気遣えよ。     断言するがカナリアは確実に男だと思ってるぞ、お前のこと」 少女16「でしょうねえ。そうでもなけりゃあ水もしたたる少女と     中年男を同じ部屋に泊めるわけがありませんよね」 先生22「初潮も来てない癖に何が恥ずかしいんだよ」 少女17「うああうああー! 最低ー出てけー」 先生23「うるせえから軒でヤニ吸ってくらあ。」 少女18「そのままシケこんで帰ってこないでください変態」 先生24「どこでそんな下品な言葉遣いを覚えるんだかなあ・・・」 (ドアが閉る) 少女19「・・・あんたが言いますか、あんたが」 少女20「雨・・・やみそうも無いなあ・・・」
「医師とカナリアとナイチンゲール」 先生・・・医者先生 少女・・・看護婦見習い 女性・・・  山道--- 先生01(M)山にかけて 雨が降る      霧の雨は木々を濡らし 土を潤し      そして我々の皮マントをめちゃめちゃにしていく 先生02「わっと・・・」 少女01「先生!もう、足元気をつけてくださいよう!」 先生03「悪い悪い。ケガはしてねえよ」 少女02「先生の心配じゃありませんよ。     先生の持ってるカバンのほうです。     あー本当心配だなあ。私、持ってあげましょうか?」 先生04「いらねえよ。     にしてもこりゃ、あとあと強くなりそうな雨脚だな」 少女03「げー。参ったなあ。     どこか山小屋でもありゃいいんですけれど」 先生05「山小屋、かあ・・・」 少女04「なんです。先生、どこかご存知なんですか」 先生06「違えよ。ありゃいいなという希望をこめたんだ」 少女05「嘘ばっかり。何か思いつきましたね。何か隠してますね。     白状してください。     高名な神医にその愛弟子が、医者の無養生で     ブっ倒れたなんて笑い事じゃすみませんよ。」 先生07「うるせえなあ」 少女06「うあ、今何か光った。雷ですよ雷。     私達金属だらけじゃないですか。     あああー、あれに当たって死んじゃうんだ。     短い人生を儚みますよ。化けてでますよ。」 先生08「うるせえっつってんだろ!わかったよ。山頂だ、歩くぞ」 少女07「へーい」  山頂の屋敷--- (ドアを叩く音) 先生09「すみませーん。すーみーませーん」 少女08「ここまで来て留守ですかー?」 先生10「そんな筈は」 (ドアが開く) 女性01「・・・何か」 先生11「うおっ」 少女09「よかった、人ですよ。人がいましたよ。     ・・・先生、何黙ってるんですかあ。」 先生12「・・・カナリアか?」 女性02「・・・あなたは?」 先生13「山越えの途中、雨に降られて難儀しているんだ。     雨があがるまで、避難させていただけないかと伺いに来た」 女性03「・・・・・・事情はわかりました。     ですが・・・どうして私をご存知なのですか」 先生14「私は――貴方は覚えていらっしゃらないかもしれないが、     聖騎士ナイトハルトの従き人であった、シヴァという者です。     彼と共に、同じように宿を求めたことがあり、     この場所とあなたを知っていました。・・・他意はありません」 女性04「そうですか・・・・・・どうぞ、中へ」 少女10「わあ、ありがとうございます、助かります」 女性05「この子は・・・」 先生15「私の弟子です。あ、私は医学のほうの・・・」 女性06「知っています。シヴァ・ハルトマン。貴方は従軍医でした。     そして、お久しぶりです。ヴァーヴァ。」 先生16「・・・・・・貴方は変わらず美しい。」  山小屋、客間--- 少女11「変わらず美しい…だって。」 先生17「なんだよ」 少女12「べっつにい。・・・ねえ先生。私わかっちゃいましたよ。     先生が私とここに来たくなかった理由。」 先生18「別にお前じゃなくても・・・     ここは、なんの理由もなく来ていい所じゃないんだよ」 少女13「ふーん。へー。ほー」 先生19「なんだよ。何か勘違いしてるんじゃねえの、お前。     向こうはここら一帯の森を治める巫女さんだぞ」 少女14「へー。巫女様。障害の高あい相手ですねえ。     燃えちゃいますねえ」 先生20「おい」 少女15「そんなら私なんて連れてきたら何勘違いされるか     わかったもんじゃないですからねえ。    【あれは娘?にしては大人びた子。     年の離れた恋人?まさか、あの人に限って     ・・・でも人は変わるもの】」 先生21「お前女に見られたいなら、もっと身なりを気遣えよ。     断言するがカナリアは確実に男だと思ってるぞ、お前のこと」 少女16「でしょうねえ。そうでもなけりゃあ水もしたたる少女と     中年男を同じ部屋に泊めるわけがありませんよね」 先生22「初潮も来てない癖に何が恥ずかしいんだよ」 少女17「うああうああー! 最低ー出てけー」 先生23「うるせえから軒でヤニ吸ってくらあ。」 少女18「そのままシケこんで帰ってこないでください変態」 先生24「どこでそんな下品な言葉遣いを覚えるんだかなあ・・・」 (ドアが閉る) 少女19「・・・あんたが言いますか、あんたが」 少女20「雨・・・やみそうも無いなあ・・・」

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