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【メール その39】

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pipopipo777

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【メール その39】

日時: 2009年1月21日 (水) 14:14
件名: ガザのアル=クドゥス病院、イスラエル軍によって焼かれる

イスラエル軍によって焼かれたタル・エル=ハワー[地区]のアル=クドゥス病院(自宅から 2ブロック先)!
[10数枚の写真が添付されている。以下から閲覧できる(予定):
http://picasaweb.google.com/tigrimpa/wLVhCF?feat=directlink# ]

ガザ侵攻第25日 (2009年1月21日 水曜)

皮肉なことだ。侵攻が終わったのだという。イスラエルの戦車が持ち場から引き揚げていった。言っておくが、侵攻は終わってなどいない。侵略者は今なおガザ地区の中にいるのだから。再配備は撤退を意味しない! 続いて、取り決めのため、首脳会談が三つ開かれた! しかし、いったい何を取り決めるというのだ? 政治的な意味ではなく、人道的な意味でどうか、と問うているのだが。

私がとにかく気にかかっているのは民間人犠牲者であり、人命の損失だ! あいにくどの国王も、大統領も、首長も、スルタン[イスラム教国の君主]も、国家の代表使節も、誰一人としてイスラエルによる人権侵害を敢えて口にしようとしない。民間人や住宅に対してイスラエルが白燐弾を無差別に用いたことも「見えなかった」のだ!

最大の損害のひとつが農業の営みが破壊されたことだ! イスラエルは実に広範に農業地帯を破壊した。ガザ地区全域に比して、それは広大だ。軍事用ブルドーザーで木々を根こそぎにし、温室、作物、収穫物、井戸、灌漑網、電線、そして農地にあるほかのありとあらゆるものを破壊した。文字通り、その周りにあるありとあらゆるものだ! 奴らは家畜、食肉用動物に、鶏まで殺した! 土地の姿が変わってしまった! 小さな土地を仕切る垣根さえ破壊された! 農家の家までも粉々にされた! 農地は、私の掌のようにまっさらになってしまった! イスラエルはガザ地区で暮らすパレスチナ人ことごとくを罰したのだ! 全体の損害のうち、およそ 50%が農地におけるものだと推定されている。

ありていに言えば、イスラエルの対ガザ戦争は、ガザ地区のありとあらゆる人々に対する無差別懲罰であったことがはっきりした! それは、来るべき世代を殺害する措置だった。何百人もの幼児や子どもたちが殺されて瓦礫の下に埋まった。また、何百人もの女性が民家への狂気の爆撃で殺された! イスラエルによる正当化や弁解はまったくもってばかげている。国連[事務]総長がガザを訪問した。総長は UNRWAの学校で罪もない市民が非人道的な生活をしている状況を視察し、ジャバリーヤ[難民キャンプ]にあるアル=ファフーラの学校へも足を運んだ。イスラエルの戦車からの砲撃によって、避難していたパレスチナ人 67名が殺され、何十人もが負傷した場所だ! 事務総長は、自身の言葉でもってイスラエルを非難したか? だから何だ? ――私は本気で言っている。国連事務総長の訪問が何だという? 三つの首脳会談が中東地域で開かれたが、イスラエルによる人権侵害と戦争犯罪を非難する言葉は一言も口にされなかった!

ガザでは、今なお、同胞の死者を見つけようとする努力が続いている。停戦後の最初の日、103体の遺体が瓦礫の下から発見された。その翌日にはさらに 26体。捜索はなお継続中だ。全家族が、人間性の地図から一掃されてしまったのだ! 一方、どうにか助かって生き残った人々に目を向ければ、保護を必要とする孤児が何十人もいることに気付かないわけにはいかない。いったいこれらの子どもたちを誰が面倒みるのか? 使える設備が何もなく、孤児のための正式な計画社会も何一つないというのに? ガザ地区には孤児院が一つだけあるが、寄付と善意の人に依存する貧乏な施設だ!

侵攻後 25日が過ぎ、戦闘行為が中断され停戦になったというのに、イスラエルの戦車がガザ地区の中央部に進攻し、2名を殺害した! 一方、昨日と今朝、イスラエルの軍艦から砲撃があった! 言うまでもないことだが、イスラエルの偵察機が複数、依然、頭上を低空飛行していて苛立たしい。そしてイスラエルの戦車も依然、ガザ地区の境界の内側で展開している!


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