ひきこもっていると、ときどき「近所の人が自分の噂をしている」「向かいの家が布団を強く叩いているのは自分への当てこすりだ」といった、ちょっと妄想的な訴えが出てくることがあります。
これを、「被害関係念慮」といいます。「妄想」という言葉は厳密に言うと
統合失調症(精神分裂病)などの精神疾患でしか使いませんので、「念慮」という言い方をします。あるいは「妄想様観念」「妄想様反応」などと呼ぶ場合もあります。
「ひきこもり」に伴って二次的にこうした症状が起きることは珍しくはありません。ただ、その場合は、本人がなぜ被害的な訴えをしているのか、
その筋道や因果関係が比較的に分かりやすいことが多いのです。これに対して統合失調症による場合は、独特の「奇妙さ」、「飛躍」がよく見られます。とりわけメディアを巻き込むことが多く
偏見的にニュースの情報を集め「自分がこうなっているのを何か政治のせいにしたり」過度にそれを訴えたり
「テレビ(あるいはラジオ)で自分の悪口が流れている」とか「電波や電磁波が送られてきて苦しい」といった訴えになりがちです。
ひきこもりに伴う二次的な反応ならば、ひきこもり状況が改善するなどによって、被害妄想的な訴えが減ってくることもよくありますが。ほとんどは違うのが現状です
精神疾患による場合が多いので、薬物治療が必須になります。
<参考>
「ひきこもり」と「統合失調症(精神分裂病)」について
「近所の人が自分の噂をしている」「外へ出るとキモイと笑われる」などの被害妄想的な訴えがある場合、「統合失調症」の疑いも否定できません。
特殊な環境下以外はその様なことはまずあり得ないので被害妄想的な訴えと言います
とりわけ、10代後半くらいから発症する統合失調症のなかには、経過が非常にひきこもりと似たものがあります。
次第に無口になって成績が下がり始め、だんだんと部屋にこもりがちになり、
いよいよおかしいと気づいた時には、もう慢性化している、というケースも少なくありません。
統合失調症かどうかの鑑別が大事なのは、この病気こそ、早期診断・早期治療が治療の鍵を握っているからです。
統合失調症には現在よい薬が開発されていますから、もはや不治の病ではありませんが、対応が遅れて慢性化してしまうと、治療がきわめて難しくなってしまいます。
結果
ひきこもると妄想が強くなっていく
いよいよおかしいという時もそのひきこもりの環境から周りが対処できず気付けないで対応が遅れ慢性化してしまう
早期診断。早期治療ができない
>>「近所の人が自分の噂をしている」などの被害妄想的な訴えがある場合、「統合失調症」の疑いも否定できません。とりわけ、
10代後半くらいから発症する統合失調症のなかには、経過が非常にひきこもりと似たものがあります。
お前らもよく、外出てすれ違った女子高生がキモイとか笑って噂話してるとか言うよな?!
あれを精神医学用語で「被害妄想的な訴え」と言う
結果なりやすい
最終更新:2012年04月30日 01:21