ハルヒと親父 @ wiki

そのとき親父書きは何を思ったか(その6)?

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haruhioyaji

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できちゃった』について


 ハルヒ、いきなり妊娠してます。で、生むと言ってます。周囲も反対する気配なしです。
 難しい素材だ思うけどと、コメントをいただいてますが、確かに難しい。こんなに簡単に書き始めるんじゃなかった、実力が足りてないぞ、と後悔することしきり。

 ただ、子が親になり、親が祖父母になる、という話は、いつか必ずやろうと思ってました。世代交替というか、世代の循環があってはじめて、お話に出てくる親たちが、書き割りや背景でなく、主人公世代と並び立てる全うな登場人物になるんじゃないか、と思っていたからです。

 ただ人が読みたがるか、需要はあるかと言えば、とても微妙です。

 いまのコメディものは、ジャンルで言うと「家庭喜劇」というのに分類されるのですが、異なる世代を徹底的に排除しクリーニングした上に成り立ってるものも多いです。
 異なる世代のことなんて、理解も想像もできないからです。

 どの時代でもそうなのかわかりませんが、人間の寿命に対して、変化の激しい環境で生きる人たちは、親の世代から受ける(継承する)影響よりも、若い同世代の仲間から受ける影響の方が大きいし、そしてそれは変化に適応するのに、より望ましい形なんだ、という話があります。
 変化が激しいと先代(親世代)の経験が陳腐化するのも激しくて、あまり役に立たない。
 むしろ同じくらいの世代の中で、たまたま成功した奴を真似る方が生き残る確率が高くなる。

 そういう社会環境では、核家族というか親たち親って、極端にいえば遺伝子と栄養(とお金で買える機会)を提供できるだけで、心に残ってたり、言葉や体験を通じて伝えたりするものの重みはグンと減るだろうと言われてます。

 逆に親を真似る(たとえば親の仕事を継ぐ)ことが難しく、また楽でも有利でもない社会なら、「真似しようにも真似できない親」というのが、いいのでは、と親父シリーズを書くときに考えてます。

 涼宮父母が無駄に高いスペックを備えているのは、そうした仕様です(笑)。










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