ハルヒと親父 @ wiki
そのとき親父書きは何を思ったか(その2)?
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haruhioyaji
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ハルヒと親父1
ハルヒと親父シリーズ第一作目です。
ハルヒの親を出すことについては2つありました。
ひとつは、原作では最強のハルヒに、それ以上のカードをぶつけてみると、ハルヒのかわいさに別の角度から光が当たるのではないか、ということ。
これは、原作では唯一ハルヒに意見する、ノーと言えるキョンとハルヒとのやり取りが(キョンの語りという、強力なフィルターを介してさえも)、デレ成分が見え隠れするほどのものになっていることからの類推です。
もうひとつはライトノベルにありがちですが、登場する大人たちが「書き割り」のようで、主人公たち少年少女を遠くから見守りはするものの、暑苦しく絡んできたり、乱入して迷惑をかけたりは、あまりしないが、これはつまらないという考えです。
大人というのは、実はけっこう迷惑なものだ(若い人は誰だってそう思ってるだろ)という認識に立って、最も「迷惑だけれど逃げられない大人」とはすなわち親だろう、という発想に到達しました。
ここに「性格以外」はすべてがすばらしいハルヒの親だということで、無駄に高いスペックを搭載した「親父」が誕生した訳です。
この話、語り手がコロコロ変わって読みにくくてごめんなさい、ですが、このときはまだ、「いざとなれば、会話だけになっても構いやしない」とまでは腹が据わってなかったです。ただキョン、ハルヒならまだしも、親父、母さんに語り手をまかせる気になれなかったので、涼宮両親だけの場面は(初登場のオリキャラだというのに)語り手なしの地の文なしという暴挙に出ました。
「小説というものは、どの部分を取り出しても、誰がどのセリフをしゃべっているのか、わかるように書くのが基本だ」という指摘があったのも、もっともなところです。