ハルヒと親父 @ wiki

オヤジ野球5

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haruhioyaji

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 ここで打順と守備位置を確認しておこう。

 1番、ピッチャー、ハルヒ。
 2番、キャッチャー、おれ。
 3番、ファースト、古泉。
 4番、セカンド、長門。
 5番、サード、鶴屋さん。
 6番、ショート、朝比奈さん。
 7番、レフト、谷口。
 8番、センター、国木田。
 9番、ライト、妹。

 はっきり言って、今回のは、打席順がそのまま守備位置の対応するのだが、ハルヒ曰く、
「みくるちゃんに守備は期待してないわ。大丈夫、いかに鬼畜なオヤジたちでも、みくるちゃんにボールをぶつけたりはしないはずよ。三遊間には、見えない萌えバリアーが築かれたのも同然ね。サードには、「ハルヒちゃん」スペックの鶴屋さんがいるし、運動能力と予測力には折り紙付きの有希がセカンドに入るわ。という訳で、有希、わるいけどショートからライトまでのエリアはあんたに任せるから、お願いね」
「わかった」
 つまり「右遊間」が長門の守備範囲という訳だ。長門の能力を知ってるおれが選んでも、多分ベストのポジションはこうなっただろう。外野にさえボールが飛ばなければ、かなり強力な守備陣と言える。

主審
ストライク、ツー!
ハルヒ
あんた!打つ気、あんの!? 無いんならマンガ喫茶で『天のプラタナス』でも読んでなさい!!
オヤジ
打つ気? あるさ、もちろん。

 内角高めの、ボールくさいストレートだった。振らせてよし、無理に当ててもファールになるはずのボールのはずだったが、

オヤジ
ちっ、素直すぎる地が出た。

親父さんは雑作も無いという風にバットを振り抜き、金属音に続いて、バシンと乾いた音がマウンド辺りで響いた。

キョン
ハルヒ!
ハルヒ
あー、うっさい! いちいち呼ぶな。単なるピッチャー・ライナーよ。軽く捌いたわ。みんなー、ワン・アウトよ!
拡大SOS団一同
おーっ!
オヤジ
キョン、悪いが怪しい人脈を駆使して、さっきの程度のボールなら、軽く打ち返せる連中ばかり揃えてある。どうリードする気かしらんが、あいつは最後まで持たんぞ。
キョン
腕が折れたって投げますよ。誰かに似て負けず嫌いだし。
オヤジ
そうなる前に止めろ。
キョン
勝ってもいいってことですか?
オヤジ
そう来るか。似合わんぞ、熱血なんか。それから、勝負は無論、譲らんからな。
キョン
……ハルヒ!
ハルヒ
なによ!?
キョン
この試合、勝ちに行くぞ!
ハルヒ
な、なに言ってんの!? 勝つに決まってんでしょ! さっさと構えなさい!


















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