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親父の英会話 Lesson 9

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haruhioyaji

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英単語をバラす/組み立てる


オヤジ
「意味の幅が広くて、文脈ごとに相手が意味を汲み取ってくれる、日本人なら中学英語で習うような単語」の話を何度かしたな(Lesson 3Lesson 4Lesson 6)。
キョン
ええ。おなじみで意味の幅が広くて、応用が効くし、毎日出会うから、学べば成果がすぐ感じられる、て。
オヤジ
もしも、おまえさんが科学論文なんぞ書くのなら、その業界の、その文脈ならそれしかあり得ない単語、って奴を使わないとまずい。言葉遣いは、どこでも「仲間」か否かを判断する最重要なサインだ。それをはずすと撥ねられる。厳粛な宗教儀礼でヘマをするようなもんだ。科学への冒涜とすら思われかねん。書く英語は、互いに顔色や追加のやり取りをして、真意を確かめようがないから、文脈依存の度合いが高い多義語は使わない方が無難だ。逆に日常会話では使われる。特殊な単語なんて相手が知っていると期待できないし、日常会話で使う語彙は低い方に合わせることになるからだ。
オヤジ
前にも言ったが、最初の頃に習う簡単な単語ほど、意味の幅が広くて、ちゃんと学ぶのは結構骨が折れる。根っこの意味をつかまえて、そこから派生していった広がりを把握するのがセオリーだが、最近の英語の辞書は意味を歴史順に配列せず、最近の使用頻度が多い順に並べてるだろ。あれはバカな学生が、辞書を引いて、その項目の最後まで読まずに最初に出会った訳語だけ写して辞書を閉じる悪癖におもねった結果だが、そのくせコア・イメージがどうのって本やら辞書まで出てる。なにしてやがる、って感じだな。
キョン
はあ。
オヤジ
それで全然関係ない話なんだが、昔のスペース・オペラで『キャプテン・フューチャ』ってのがあった。ある時、主人公たちは何の文明もない星から脱出するんだが、多分笑うところなんだろうが、まずはふいごを作り、石を溶かして金属を取り出し、それを型に流し込んで2本のハンマーを手作りするところからはじめて、最後には宇宙船を作ってその星を脱出するんだ。今日は英語について、これと同じことをやっちまおう。似たようなことをやってる本にEnglish Through Pictures: Book 1 and a First Workbook of English (English Throug Pictures)ってのがある。各国語版が出てるから、興味があるものをのぞいてみるといい。こいつは世界を「こちら/あちら」と二分するところから、すべてを始めてる。


be動詞とhave動詞

オヤジ
とりあえず前置詞だが、これは別にとりあげることにして、既存の知識を活用しよう。前置詞があると、物事と物事の関係を表すことができる。物事間の関係が表せれば、状況が表せる。あとは状況の変化と、そこに介在する意思の有無を考えれば、すべての動詞が説明できるというもくろみだ。
 まずは存在をいうためにbe動詞が要るな。
 haveはbe動詞を使って言えば、be withってことだ。
 I have a pen. → I am with a pen.
これで主語と物事の関係、たとえば所有関係が表せる。
 状況の変化の中でも、一番シンプルなのは、位置の変化だ。これにはgoとcomeがある。
go→move from "here" to "there"
come→move from "there" to "here"
 意思の介在をいうのに、必ずしも意思の働きだけをいうわけじゃないがcauseというのがある。他には、
 意思が介在して何かを変化させる場合は、make
 意思が介在して何か変化させない場合は、keep
 意思が介在するけれど何かが変化するにまかせる場合はlet
がそれぞれ使える。

オヤジ
これくらいの道具立てがそろえば、大抵の動詞は言いかえられるぞ。ぐたぐた説明するより、簡単で最頻出な動詞からやってみるか。 

have→be with
→wear→have on the body
→bear→have something hard to take
→carry→have and move
→keep→have and not let go
→hold→have and keep in position

ちょっと表記が分かりにくいが、上に見たように、haveはbe withと言い換えられないこともない。矢印で始まってる行のは、すべてhaveを使った表現で言い換え可能な単語ってことで集めてみた。たとえばwearはhave on the bodyで言い換えられる、ってことだな。
 carryがhave and moveだなんて当たり前の話だが、この水準で分かってると以前出た表現だが、
They carry almost every brand of ham in the supermarket.
(あそこのスーパーでは、ほとんどのメーカーのハムを置いてる
で、なんでcarryを使うのか(そして、なぜhaveでもいいのか)、分かった気になるだろう。
 keep→have and not let goのところをみると、なぜkeepとletが反対の意味を持つのか理解できるな。


移動系動詞から変化系動詞、活動系動詞へ

go→move from "here" to "there"
→walk→go on foot
→fly→→go through the air
→swim →go through the water moving arms, legs, fins, etc.
→run→→go by moving legs faster than in walking

移動系の動詞は、当たり前だがgoで説明できる。

come→move from "there" to "here"
→bring→come with
→→make→bring something into being
→→→fasten→make tight and fixed
→→→hang→to fasten at one end
→→→stick→to fasten by thrusting
→→→tie→to fasten with string
→hit→come againist with force
→break→come apart
→fall→come down from a higher place
→→drop→to fall suddenly
→meet→come face to face with
→get→come into the state of having
→→take→get hold of
→→→pick→take ... with something pointed
→→→catch→take and hold

圧巻なのはcomeだな。「来る」と理解するより、「あちらthereからこちらhereへ移る」という意味から「〜になる」というのが派生してくる。break→come apart(バラバラになる)、get→come into the state of having(持っている状態になる)なんかが注目だ。
getからtakeも説明できるが、こいつは派生する意味の範囲がひときわ広いので、どこかでもう一度取り上げよう。むしろputと対になる動詞なんだ。
あと、comeからbringを介してmakeが説明できるところもポイントだ。この3つは使用頻度も高いからな。

move→go or come / cause something go or come
→blow→to move air
→turn→to move around
→push→to move away with force
→shake→to move quickly, backward and forward, up and down, or from side to side
→slip→to move smoothly and quickly
→work→to move with effect or effort

moveから移動系だけでなく活動系な単語を説明してる。

cause→bring about
→give→cause to have something / let someone have something
→touch →cause something be in contact
→put→cause something be in some place
→→set→put ... in a particular place
→→lay→put ... in place
→→show→to put ... in sight, to be in sight
→→tell→to put in words
→→cover→to put something over
→run→ cause ... to move

causeもbring aboutと言い換えられる。
何かを原因として何かが起こることを言ってるから、かなりの基本動詞がこれで説明できる。






























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