ハルヒと親父 @ wiki

涼宮ハルヒの禁欲

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haruhioyaji

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団長
決めたわ。明日から『キョン断ち』するわよ!
団員1
なんなんだ、その『キョン断ち』ってのは?
団長
決まってるじゃない!キョンを絶つのよ。このままじゃ、あたしたち、単なるバカップルになっちゃうわ。だからキョン断ちするの。今は毎日会ってるし、おはようからおやすみまでほとんど一緒にいるけど、しばらくあんたには会わないわ。電話もしない。メールも打たない。机の上と枕の下と本棚と押し入れにあるキョン写真もすべて片付けるわ。そうね、有希に預かってもらいましょう。これで完璧ね。
団員1
なにが完璧だ? それだと俺もおまえに会えないじゃないか。第一、俺とおまえは同じ部活で同じクラス、席も前と後なんだぞ。
団長
問題はそこね。いいわ。あたし、しばらく学校に来ないから。
団員1
はあ?いいわけないだろ。
団長
成績の悪いあんたが休むと学業に差し支えがあるだろうから、あたしが休むほうがベターってもんよ。
団員1
勝手なこと言うな! 何日もおまえに会えないなんて、どうにかなっちまいそうだ。
団長
だからよ。意思の弱いあんたに『ハルヒ断ち』は無理だろうから、ここは団長のあたしが、耐え難きを耐え忍び難きを忍んでキョン断ちするの。感謝しなさい!
団員1
断る! バカなこと言うな! 俺に会えなくなって、おまえは平気なのか?
団長
あんたこそバカ言わないで!平気なわけないじゃない! いい、キョン? これはあたしたちに与えられた試練なの。会えない時間が本当の愛を育てるのよ。これを乗り越えたら、お互いがどれだけなくてはならない存在か、身にしみてわかるはずよ!
団員1
そんなものは、もう身にしみて分かってる!
団長
キョン……。
団員1
もし、本気でそんなこと言うんなら、俺にだって考えがあるぞ。
団長
考えって何よ?
団員1
浮気するぞ。
団長
はあ?
団員1
朝比奈さんと仲良くお茶っ葉を買いに行ったり、長門と図書館をはしごしてやる。それも3日おきだ。
団長
うっ!
団員1
それから鶴屋さんとゴージャスな○○をして、朝倉にはカナダと文通するぞ。ミヨキチとは遊園地へ行ってやる、しかも妹つきでだ!
団長
くぅ…。
団員1
それから古泉と○○して、さらにシャミセンと……。
団長
やめなさい! 古泉君とシャミセンはオスでしょ!
団員1
どうだ!これでもまだキョン断ちする気か?
団長
ひ、ひきょうもの!
団員1
お願いだ、ハルヒ、考え直してくれ。バカップルのどこがいけないんだ? お互いツンデレとフラクラだった頃に戻りたいのか?確かにあの時はあの時で楽しかったが、今とは比べものにならない。雲泥の差だ。精神病だというなら、それでもいい。自重しろと言うやつには言わせておけ。今の俺には、おまえのいない生活なんて考えられない。まだ少しでも俺を愛してくれているなら、ハルヒ、しばらく会わないなんて言わないでくれ。
団長
このぉ、バカキョン!! 少しでも、ですって!? 60兆個の細胞ぜんぶで、あんたを全て、まるっと、骨から皮まで愛してるわよ!!
団員1
ハルヒ……。
団長
わ、わたしが悪かったわよ。……そ、その、ごめん。
団員1
ハルヒ、おまえにそんな顔は似合わん。おまえは100ワットのパルック・ボールみたいに笑ってないとダメだ。俺も言いすぎた。
団長
ううん、キョンは悪くないわ。あたしがまた勝手な思いこみで突っ走って、キョンにつらい思いをさせたの。そんな思いしてまで、あたしを止めてくれるのは、いつもあんた。キョン、あたしもあんたなしの生活なんて考えられない!
団員1
ハルヒ!
団長
キョン!



副団長
長門さん、お二人を閉鎖空間に隔離できませんか?このままでは僕たちが……。
文芸部
今、行っている。しかし桃色空間の拡大が著しく、再優先で対処しても拡大速度に追いつけるのは6時間先。なおバカップル反射シールドおよびそのバックアップ・シールドは無効化された。
副々団長
殺せえ! いっそひとおもいに殺せ!

















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