~倍ズームという概念を捨てよ!

 通常のデジカメでは分かりやすくしたり、セールスの売りとして16倍ズームなど書いてあったりしますが、一眼レフの場合そういう概念はありません。まず一切忘れてください。そして「35㎜換算」という言葉を覚えてください。「35㎜換算」というのはいわゆるフルサイズの一眼レフ、フィルムカメラなどを基準に、それらと同じ焦点距離にしたとき何㎜になるかを表した物です。なぜこのような表記が必要かというと、現在販売されている普及価格帯の一眼レフは撮影素子にAPS-Cというサイズ、あるいはそれ以下の物を使っており、フィルムカメラに使っていたレンズを使用すると中央がクロップされて記録される形になり、望遠になってしまいます。そこでAPS-Cサイズ用のレンズを使うときは1.5倍などして35㎜でどれくらいの画角になるかというのを表しています。(例:キットレンズの18-55mm f3.5-5.6であれば35mm換算で27~82.5mm)コンデジではこのスタートの時の画角、24~28mmくらいから何倍までズームできるか、ということで10倍ズームであれば280㎜くらい。一眼レフの場合はダブルズームレンズキットでまかなえる距離になります。(55-200㎜のレンズであれば換算300㎜までの撮影が可能)

単焦点レンズ

 単焦点というのは焦点が一つだけ、つまり固定されているということ。特徴としてズームレンズよりも
画質的に上である、F値を低くできるので暗い場所でも速いシャッタースピードを確保できる、より背景をぼかして撮れる、軽い、安いという利点があり、散歩しながらの撮影にも向いている。当然ズーム機構はないので、撮影焦点を変える場合は被写体に対して撮影者自身が前後に動く必要がある。


マクロレンズ

 フィギュア撮影には必須とも言えるレンズ。単焦点レンズでもあります。マクロレンズは単に被写体に寄れるだけでなく、同じ撮影距離でもほかのレンズの場合と比べて大きく撮影できます。フィギュアの場合は少し離れて撮れる焦点50mm~70㎜のものがお勧め。


標準ズームレンズ

 本体と一緒に売っている、キットレンズなどがこれ。18~55mm(35mm換算で27~82.5mm)が一般的である。広角から中望遠まで一本でいけるので、普段の散歩にはこれを付けて行くと良し。F値は通常F3.5~5.6程度。使っていてF値に不満が出てきたら、F2.8などのF値通し(どの焦点で撮ってもF値が変わらない)のレンズをお勧めします。


望遠ズームレンズ

 ダブルズームキットで買うと付いてくるレンズがこれ。55~200mm(35mm換算で82.5~300mm)が一般的である。もうちょっと欲しい場合は70~300mm(35mm換算で105~450mm)なんてレンズもあるのでご検討あれ。シグマ社が出している70~300mmのレンズなら2万円ほどで買えます。これがあれば野鳥、航空、鉄道など撮影の幅がグンと広がります。ただし、望遠撮影時は手ブレしやすいので、要注意です。撮影感度を上げるかできれば三脚を。


超望遠レンズ

 いったいそのレンズで何を撮るの?なんて声が聞こえてきそうなのがこのレンズ。野球場なんかでおじさんたちが構えているのもこの類。だいたい500mm以上の物がこの部類でしょうか。重量も重いので三脚は必需品です。レフレックスと言って、サイズと重量を抑えたものもあります。


魚眼(フィッシュアイ)レンズ

 180°の視界で撮影された不思議な写真・・・一度は見たことあるんじゃないでしょうか。撮影者次第でものすごく写真の雰囲気が変わるレンズです。

最終更新:2012年06月14日 23:43