多摩坂氏語録


ここでは、多摩坂氏がブログやインタビューでの発言を
選りすぐって掲載しております。


出来る限り紹介しておりますが、
穴抜けの部分があれば、ご報告して頂けると助かります。


それでは、どうぞ。

ソース元

ラノ漫
ttp://d.hatena.ne.jp/m_tamasaka/

ロングインタビュー魚拓
ttp://s04.megalodon.jp/2008-0928-0223-47/interviewwith.blog44.fc2.com/blog-entry-45.html



雑誌(電撃大王)関連語録



ていうか、今みんな雑誌読んでないでしょ。
昔はそのマンガってのは雑誌で読むもので、
単行本買うのはマニアだったんですよ。マンガは雑誌で読んで、
読み捨てにするもんだったんですね。今は状況が逆で、
今は読み捨てにするようなものには興味を示さなくなってきたんですね。
今はマンガってのは単行本で読むものであって、
雑誌を読むってのはマニアなんですよ。逆転しちゃってる。


よほどマンガが好きなヤツ、マンガに執着してる人じゃないと
雑誌は読まない。だって、20作品とか一冊に載ってても、
面白いのはせいぜん3,4本じゃないですか。
そんな十何本も無駄なものが載ってるもんに何百円も支払って、
あんなかさばるものを買ったりするのはよほどの物好き、
っていう風な話だと思ってるんですよ。


今、マンガを読んでる人たち、特に若い人たちはマンガの単行本を買う時、
何を参考にしてるかって考えた時に、
雑誌は大したことないと思うんですよね。
実際、連載を始めて単行本が出るまでは、全然話題とかならないんですよね。
雑誌はやっぱ見てないんだなと感じます。



漫画担当関連語録



だから、私はすごく安定するんですよ。作家の何倍も安定する。
だって、私は自分でマンガ書くわけじゃないから、
一人で十何本とか同時に世に問える。それで当たらない方がおかしい。
作家は自分の手で生むしかないわけで、すごい。
すごいギャンブラーだと思います。私はとても怖くてできない。


3万部売れる作家とか3万部売れる作品とかやってたら誰も幸せにならないから、
そもそも、そんな作家はいらない。
3万部くらいだったら安定して売れる作家っているんですよ。
でも、逆に言うと、運が良くてもせいぜい5万部、
ヒットしても10万部まではいかないっていう子。
私はもうそういう子はいらないって最近言ってます。

そういう子だと思ったら、他の編集にふったりしてます。
それだったら同人やってた方が幸せだし、自分が持ってても甲斐がない。


結局みんな経済活動でやってるわけじゃないですか。
食うためにその仕事をしているわけでね。そういうとこでいけば、
お金が儲かれば、その作品が一次創作だろうと二次創作だろうと
お金に代わりはないわけなんですね。


でも、私の場合はもはや監督に近いんで、むしろ、
監督に金出さなきゃダメでしょ。作ってるわけですから。


作家を口説き落としたり、
作家に自分の望み通りの展開の原稿を描かせるっていうことが
できるようになった。



その他語録



でもね、パクッちゃう以上、連絡と契約料を払わなきゃいけない。
「だったら、やめとこうかなぁ、権利料ってバカにならない」。
当面は同人ゲームとかから探すのがいい。
アナログゲームはなるべく権利的なところできつくならないように
盛り上げていけたらいいなぁ、と。


「過去にサークルを扱って一番成功させられたと思ったのは何か」
と聞かれて、「TYPEMOONの月姫、最初に押したのは私ですかね」、
って言った辺りがたぶん強い。


以上のことを理解した上でまだ好きな作家に批判をしたいのでしたら、
ご自由にどうぞ。ただし、あなたが批判だと思っているそれは、
作家にとっては往々にして無責任なヤジのひとつにすぎず、
担当する編集者にとっては迷惑以外の何物でもないということは
覚えておいてください。
最終更新:2009年04月21日 19:31