納戸に住んでる婆の妖怪だ。そのまんまだぞ。

 西日本でよく見られる妖怪で、たとえば岡山県の納戸婆は「ホーッ!」という奇声をあげながら納戸から勢いよく飛び出してくるのだそうです。昔の婆は元気だなあ。
 そんなテンションの高さが取りえの納戸婆女史でありますが、そんな彼女も家人に庭ボウキでぶん殴られると縁の下へと逃げ込んでゆくのだそうです。そのシュールなやりとりは一体なんなんだ。意味がわからない。もしかしたら本当は、おしゅうとめさんを妖怪呼ばわりして虐待する岡山鬼嫁DV劇場の一幕にすぎないのではないのか。なんと恐ろしい。この鬼嫁め! 妖怪はきさまの心の中にいる! みんなも岡山の女とはぜったいに結婚しないようにしようぜ。なぜかというと、きみの大事なおふくろさんが納戸に軟禁されたり庭ボウキでひっぱたかれてしまうからだ!

 岡山女と結婚するな。そんな訓戒が込められた妖怪かと思ったら、なんかぜんぜん違うんだって。西日本では納戸に神さまを祀ることが多かったため、その神さまが零落して納戸婆という妖怪になった、みたいな民俗学的解釈ができるんだって。なるほどなあ。知識もないまま岡山の嫁を悪しざまに罵ってしまい申し訳なかったね。


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