1992年、岩手県九戸郡山形村(現・久慈市)に現れたUMA。の足跡。

 茅森さんちのマメ畑で農作業中の奥さんが奇怪な足跡を大発見。大きさは約22センチ。四本の指が前方を向き、その真後ろに一本の指が突き出た奇妙な足形はクマ・サル・タヌキといったいずれの既知動物とも異なり、さらによく見れば足跡は畑から草地の方向に向けて数十個、20メートルも続いているではないか。ふだんはマメの生育にしか興味のない茅森家もこれには大パニック。もうマメの栽培どころではないわけですよ。

 さて。地域文化にUMAが定着するかどうかは、地元役場のノリにすべてがかかっているといっても過言ではありません。しかるに旧・山形村の役所の人たちはえらかった。役場のおっさんたちは現場に急行して畑が踏み荒らされる前に足跡の石膏を採取、愛知県犬山市の「財団法人モンキーセンター」に鑑定を依頼(結論は出ていないもよう)。その後「ガタゴン」と命名されたUMA資産を活用して「ガタゴンまつり」という地域振興イベントを画策、道の駅「白樺の里やまがた」隣接の物産センターを「ガタゴンサライ」と名付けて復元足跡を展示、もはやお決まりの「ガタゴン音頭」を発表等々……もうあれだな、UMA行政の鑑だな。地域振興UMAの優良モデルケース「ガタゴン」を、われわれは断然支持してゆきたい。
 ちなみに、道の駅にはガタゴンの卵のオブジェが飾られていて、毎年8月に行われるガタゴンまつりでは巨大な卵を搭載した山車がそこらを練り歩くんだそうで、地元ではガタゴンは卵生であることが何故か確定事項になっているもよう。

 現在、ガタゴンは山の神様としてまつられ、ガタゴンまつりは豊作や無病息災などを願うお祭りになっているんだそうです。たった一度茅森さんちのマメ畑を横断したただけで神さまの地位にまで上り詰めたガタゴン先生のサクセスストーリーは、夢に向かっての一歩を踏み出す勇気のない若者たちを鼓舞してやまないことでしょう。ウダウダ言ってるヒマがあるなら、レッツ・ウォーク・ザ・マメ畑!






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