伊予の別子銅山をはじめ、数百年来続く鉱山に現れるという妖怪。

 鉱夫がせわしなく働いていると、突然「両足の爪がはがれるような感じ」がして戦慄を覚えることがあったそうです。それは妖怪「敷次郎」の現れる前触れであり、やがて青白い顔をした敷次郎が坑の奥からふらふらとやってくる。姿かたちは普通の鉱夫と同じなれど、人語はいっさい解さず、時おり鉱石を採掘する音や水をくむ音を立てては鉱夫たちを驚かせたのだそうです。

 ちなみにこの妖怪、しばしば鉱夫に食べ物をねだることがありました。この要求を拒否すると敷次郎は大いに怒り、鉱夫に噛みついて仕事の邪魔をしたのだそうです。これは『とある魔術の禁書目録』における空腹時のインデックスさんの振る舞いそのものであり、なんだよちくしょう可愛いなあ。少し萌えちゃうじゃあないか。
 しかしながら、敷次郎に噛まれた傷は薬局で売っている市販のオロナインとかをいくら塗っても治らず、仏前の打敷や袈裟の切れ端を焼いた灰を油で練って調合した回復アイテムを用いなければ傷を癒せないとのこと。うーん、恐ろしい。このへんはあんまし萌えないなあ。

 ……というか、そういえばこいつの外見は血色の悪い鉱夫のおっさんなのだった。どだい萌えようがなかったぜ。



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