別名「フラットウッズ・モンスター」「10フィートの怪物」「ブラクストン郡のモンスター」などなど。
 でも僕はやっぱり南山宏先生が訳したといわれる「3メートルの宇宙人」という名称が一番好きだなあ。どこか文学的でさえある。

 時は1952年9月12日の夜7時頃。ウェスト・バージニア州ブラクストン郡の田舎町フラットウッズの学校校庭では、下校時間をとっくに過ぎているにもかかわらず、テンション高めな4人の子供たちがサッカーに興じておりました。彼らがまず最初に赤く輝く発光物体が近所の農場のほうへ降下するのを目撃。それ見て更にテンション上がっちゃって、こいつらのなかのメイ兄弟は早速お母さんにそのことを報告。したらばメイ夫人もテンションが上がっちゃって、お父さんに「ディアダーリン、農場まで未確認飛行物体を見に行ってくるわ。夕ごはんはチンして食べてね。ラビンユー」的な書き置きを残し、さらに二人の子供を加えた総勢七人でもって農場へと向かったのでした。

 で、その七人は農場でUFOを発見し、さらに近くの茂みから現れた奇怪な怪物と遭遇するのでした。怪物の身長は3メートル前後、全身は緑がかった色で顔は真っ赤、目玉はらんらんと輝き、スペード型の透明ヘルメットをかぶり、ドム[MS-09]みたいにホバー走行で走り、なおかつおそろしく臭いという強烈なキャラの立ちっぷり。この独特なデザインと特徴は世界中のUFOファンを惹きつけてやむことなく、ついこないだは50周年記念式典みたいなものもやったんだそうで。

 ちなみに、ものの長さや高さをわかりやすく例えるとき、「東京タワー○個分」とか「ジャイアント馬場○人分」とかいう即物的な単位を用いることがよくあるけれど、相手がUFOや宇宙人のことが好きな人の場合、「あの木の高さはフラットウッズ・モンスター5人ぶんくらいですね」とか「ここから33フラットウッズモンスター(単位)ほど直進するとローソンがあるので、そこを右に曲がって更に70FWM行くと……」みたいなかんじで、3メートルの宇宙人を用いてものの長さや距離を例えてあげると、先方はすごく理解しやすいし、それにものすごく喜んだあげく、相手は調子に乗って「アボリジニの洞窟壁画に描かれた神の姿はフラットウッズ・モンスターに似ている」とか「この宇宙人の正体をメンフクロウに求める説は断じて馬鹿げている」とか「実はじぶんはMJ12の一員なのだがこのことは誰にも漏らしてはいけない」とか、そういうことをえんえんとしゃべり出して物凄くウザいので、そういう例えかたは絶対にしないようにしよう。


↑すでにおなじみ古典的デザイン

↑50周年式典で公開された再構成バージョン





  • その白黒の画像、本物みたいですね。 - 木の葉 2013-09-20 11:46:53
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