和歌山県日高郡龍神村のオエガウラ淵に棲んでいた妖怪。その正体は年経たビワマスだかヤマメだかだそうで、こいつがまた悪いやつなんだ。何をするかというと、淵の近くを非モテ男子が通りかかると絶世の美少女に化けて水の中へと誘惑する。非モテ男子は女子の誘惑に耐性がないもんだから「えっ? どこ? あそこの淵? あそこの淵に落としちゃったの? スク水を? え、拾ったらお礼に? 着替えてくれんの? この場で? えっ? いくらで? えっ? ただで? えっ? えっ?」みたいなかんじで、うかうかと騙されては淵方面へといざなわれちゃうわけ。で、とつじょ女は妖怪変化の本性を現し男子を殺害。脳天からバリバリ食っちゃうという、肉食系女子のお手本みたいなライフスタイルを実践しておりました。

 ところがまあ、このへんが肉食女子の浅はかさといったところなのだけれども、小四郎というイケメン男子と知り合ったコサメ小女郎は、2ちゃんねるに犯行予告をする阿呆のごとく、言わなくてもよいことをペラペラ喋ってしまいます。「薪の灯りのもとで七年飼育した鵜が超苦手」という弱点を自ら大暴露。イケメン小四郎はさっそく村のイケメンハウスに戻り、条件にマッチする鵜をセレクトして淵に放ったところ、ややあって目玉をえぐられた巨大魚がぷかりと浮かび上がったとのこと。イケメンがイケメンカッターで魚の腹を裂いてみれば、えじきとなった非モテ男子たちの所有物であったナタが七本も出て来たんだってさ。イケメン>肉食女子>非モテ・草食の食物連鎖は、今も昔も変わらぬ普遍の事象であったことですよ。鵜よりも弱いぜ非モテ男子。


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