勝手にコンサルティング福井
座・タイムリーふくい(20070825)
最終更新:
c291
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定点観測
観測対象
- 座・タイムリーふくい(2007年8月25日放送分)
テーマ
- ローカルだけどグローバル~世界を視野の経営戦略~
出演
司会
ゲスト
- 松浦機械製作所 会長 松浦正則
- 日華化学 社長 江守康昌
- 県立大学 地域経済研究所 准教授 南保勝
観測結果
最近チョット更新が停滞気味だが、多分暑さのせいだ。番組批評ぐらいはちゃんとやろうと思うのだが、俺と同様に番組も低調。タイトルからして「あ~ダメっぽ~い」と思ったんだが、予想通り馴れ合いトークで終始した。
普段の主張やその他もろもろの事情からも座・タイムリーふくいが経済界のプロパガンダ機能を担っているのは分かるし、その点について理解しないわけでもないのだが、それにしても「これって商工会議所会員企業の広報番組かなんかですか?」って印象を与えるほどに寄らなくても良いと思う。PR番組をやりたいなら福井放送の福井商工会議所リポートぐらい、ちゃんと誰にでも分かる形でやればいい。
一般論として経済界の代弁者として認知されているのは日本経済新聞社とその仲間たちであって、そんな事情もあって「日経は報道機関ではない」という立場をとる人も少なくない。
一方でしがない田舎ローカル局とはいえ、まがいなりにも福井テレビが報道機関として見られるのは、末端消費者や下層労働者など自ら情報を集めて権力に対して声を出すことが難しい人たちに代わって活動するからだし、その権力には大企業や地元名門企業も含まれている。そんな多数の弱者からの委任によって、かろうじてテレビ局は今の地位にいるという現実を忘れないで頂きたい。
番組は原渕アナの無理矢理な「欧米か!」から始まったのだが、テーマがテーマなだけに経済界からのゲスト2名の細かい発言への突っ込みまではやる気にならない。
南保准教授は良い人感というか、お人よし感は伝わってきて悪い印象は無かったが、話している内容はまさに教科書的であんまり面白くなかった。カタイ内容なのにやたらとガンガンって擬音を織り交ぜて話すのは、彼なりの親しみやすさの表現なんだろうか?
…という訳で話題は原渕アナに行き着くわけだが、今回はあまり褒めるようなところは無かった。「欧米か!」を照れずにやれたのは良かったが、「玄米美人云々~」のくだりは半笑いだったのでプラマイゼロ。あと、玄米はたまになら良いけど、毎日食べ続けるのはいろんな理由でお勧めしない。
全体的な問題は原稿が用意されていないフリーに近いコメントの箇所につきる。彼女のナレーション技術はまあまあ及第ラインだと思うが、自分に話を振られたときの話し方があまりにも素人っぽ過ぎる。
まあ、その落差に萌えてるマニアも少なくないだろうし、事実、俺も当初は好感をもっていた。しかし、いつまでも今のままでは進歩が無いし、彼女の今後のキャリアを考慮しても良くないと思う。
当面、原渕アナに求めたい技術を箇条書きすると
- 急な指名や質問にイチイチあたふたしない
- 本心から思ってなくても若干の疑念があっても自信を持って話す
- 何かを思い出しながら喋ってるって印象を聞き手に与えない
- 妙な質問や下手すりゃセクハラ気味の発言でも軽く受け流す
そういえば番組終わり際の「福井の国際都市、素敵ですね♪」との無茶なまとめには、心ならずも反射的に「ウソつけ!」とテレビに突っ込んでしまった。やっぱり女子アナなら裏付けや根拠なんか無くても、強引に聞き手を納得させる技術を身につけて欲しいところだ。
その点、福田アナを見ていると「この場合、自分はどの程度あたふたしたように見せるべきか?」までコントロールしているような印象で、職人芸の領域に達している感がある。そんな先輩が近くにいるのだから、チョットその技を盗んでみても良いと思う。
(以上越070828)
(以上越070828)