勝手にコンサルティング福井
福井の御当地グルメ
最終更新:
c291
-
view
福井の御当地グルメについて
- ここでは「店舗ごと」もしくは「販売店ごと」の比較が様々な理由により困難な福井の御当地グルメについてザッとまとめてみる。
- 「コンサルティング」という目的からは多少ずれるかもしれないが男は黙ってスルーでよろしく。
- 明らかに「素材」なものも入ってくるので語り辛いのだが、検索ヒット数を稼ぐ為の営業行為として温かく見守って頂きたい。
越前がに
基本情報
- 福井県沖で水揚げされたズワイガニの事。
- 御当地ブランド蟹のひとつで腕に黄色いタグが付く。
- 福井県ではオス(でっかいの)の事を指し、メス(ちっちゃいの)は「セイコガニ」と呼ぶ。
- 地元ではオスが高価な事もあり、メスのセイコを好んで食す人が多い。
- セイコファンのお目当ては身ではなく、内子(卵巣)や外子(卵)やミソである。
- 漁の解禁期間はオス・メス共に大体11月頭頃からで、オスは3月末頃まで、メスは1月頭頃までとなっている。
コメント
- 全国的知名度で言えば、福井名産品で唯一の「本物」であろう。
- 解禁期の老舗料理旅館でタグ付きのフルコースなど食おうものなら、お一人様6万円とかいう事もある。
- 値がとんでもなく張る割には金持ち関西人や東海人のおかげで需要が回っているようだ。外の金を引っ張り込んでいるだけに一福井県民としては文句の付けようが無いビジネスモデルな訳だが、個人的には微妙。あまりに高級食になりすぎて、地元で愛される御当地グルメとはとても言えない。
- 私は貧乏人の割には比較的多く食している方だとは思うが、確かに旨いは旨い。しかし、ここからは言いづらい事ではあるのだが、「北海道直送生ズワイの丸茹で」と「タグ付き越前がにの丸茹で」を交互に食い比べれば確かに旨さの違いが明確だったりするっちゃーするが、「北海道の方」だけを上手い事して出されたら、それはそれで旨いのだ。それもなかなか結構旨いのだ。結果、貧乏人である私は、たとえ解禁期間であっても「北海道の方」を食べたりする。(ちなみにサイズやタイミングにもよるのだが、浜の知人を通した持ち帰り価格でも、越前がには15,000↑で、北海道のヤツは5,000↓だったりする。)
- しかししかししかししかし、なんだかんだ言っても越前がには旨いです!他県のお金持ちの皆さんは是非是非是非是非、越前がにを食べて行ってくださいね!
(以上蟹070701)
- 俺も越前がにについてはその高価格ゆえ、あまり縁も無く、故にこだわりが無く、よって意見も無い。主に外貨獲得手段ってイメージ。それに関連して気になるニュース。
「ロシア、生きたカニ輸出禁止 日本への影響避けられず」
ロシア農業省は30日、密漁防止と資源保護を理由にロシア領海と大陸棚海域で水揚げされた生きたカニの輸出を禁止したと発表した。ロシアから大量のカニを輸入している日本が影響を受けることは免れない。
禁輸措置は3月1日に実施された。農業省は、ロシアの港での必要な通関手続きを経ることなく、雄のカニだけでなくロシアで捕獲が禁じられている雌の>カニが日本などに直接持ち込まれていると指摘。「カニ資源に打撃を与えている密漁に歯止めをかける必要がある」と主張している。
ロシアで加工される冷凍カニなどは禁輸の対象外だが、ロシアの専門家グループはタラバガニの漁獲そのものの禁止の可能性も検討しているという。
日本海やオホーツク海ではカニの密漁、密輸が常態化しており、日本側統計の輸入量がロシア側統計の輸出量を大きく上回る状況が続いている。特にタラバガニ資源の枯渇は深刻で、現地からの報道では、プーチン大統領が今年初めに極東のウラジオストクを訪問した際、カニの禁漁に前向きの考えを表明したとされる。
asahi.com 2007年05月31日21時09分
蟹の言う北海道産のカニの多くが、北海道の業者がロシアの業者から買ったものというのは暗黙の了解。まあ海の上で引き渡されるので、北海道産もロシア産もモノは同じなんだろう。
- 記事はタラバの話だがズワイはどうなるのか?
- この状況は福井のカニ業界には結局プラスなのかマイナスなのか?
- この情報を真に受けて動いたら、冬直前にロシアがまた方針転換する可能性は?
- 越前カニの市場価値が暴騰するのなら、外貨獲得のチャンスとして福井県民カニ消費禁止令を出す準備をすべきだ。そして俺はシカゴでカニ先物を買う!!
ロシア外交政策や来年の洞爺湖サミットとの絡みなど論点は尽きないが、県内のカニ関係者には上手く立ち振る舞って欲しいところだ。
(以上越070701)
(以上越070701)
へしこ
基本情報
コメント
- 基本的には若狭地方の名産品という事らしいのだが、「美浜町の観光ホームページ」を見てみると、「美浜の特産品」と言っても過言ではないような気がしてくる。特に「美浜野へし子」ちゃんのプロフィールの学歴欄の「ノルウェー沖大学留学」という記述はなかなか。あとこれだけ高塩分な食材であるのに「へしこドドンパ(歌)」では「長寿の町のそのわけは毎日食べてるへしこちゃん」と歌い切っている。このユルさ、みうらじゅんも喜びそうな濃度だ。
- 個人的にはハズレの多い食品と言うイメージが強く、福井市内等のショッピングセンターや土産物売り場で買ったへしこには失望させられてばかりいる。理由としては生臭すぎたり塩分が強すぎたり身がカスカスだったりと様々。そんな訳で結局は「千鳥苑のへしこ」で充分満足している状況。それ以上の調査研究はしていない。
- 時々「へしこを焼く場合に糠を洗い落とすかどうか」で論争になるが、どうやら「焼き」の場合は糠を付けたまま焼くのが正統な流儀のようだ。しかし、糠の臭いや見た目や食感が気になる人は躊躇無く洗い落としてよいそうで、へしこってば、すごい社交的でおおらかな良い子。まさに日常食の鏡だ。
(以上蟹070701)
焼き鯖寿司
基本情報
- 焼いた鯖を押し寿司にしたもの。
- 反論があるのかも知れないが、知名度として大貢献したのは間違いなく羽田空港・空弁ブームで人気を呼んだ「みちこがお届けする若狭の浜焼き鯖寿司」だろう。
- おそらくは歴史とか伝統に裏打ちされたような郷土食ではない。さらに特殊な技術や製法が必要無さそうなので、現在、あちこちで色んな法人や個人商店が作りまくっている様子。
コメント
- なんか、「突然、福井名産になったっぽいなぁ」という印象。
- たくさんの商品を一度に並べて比較研究しつつ食った事は無いので断言は出来ないが、個人的な感想では「日本産の鯖」よりも「ノルウェー産のSABA」を使っている商品の方が油が乗っててジューシーではるかに旨い気がする。
- あくまでも上記の個人的嗜好を前提に言うが、課題としては、「福井産の鯖が旨いのではなく福井で加工されたノルウェー産の鯖が旨いのだ!」という反地産地消的スタンスをどうやって正当化するか?だと思うのだが、もはや開き直っても良いのではないだろうか。例えば県に頼んで「鯖ソムリエ」とかの肩書きを作ってもらって、「鯖ソムリエ・マイスターが世界中から厳選した究極の鯖を使用(ノルウェー○○地方産)」とか表記すれば・・・いんじゃね?
- なんだかんだ言ったが、私自身は実はバッテラ派であって、焼き鯖寿司はそれほど好きではない。
(以上蟹070701)
- 焼き鯖寿司は最近だが「焼き鯖」自体は若狭エリアを中心にそれなりに歴史と伝統がある。貧乏人の俺はとにかく昔から鯖を良く食ってた印象があり、焼き鯖はソウルフードの一つだ。
- 予断だが俺は「カツオのタタキ」という食い物は東京に行って初めて本物を見た。今はそれほどでもないだろうが、以前は福井ではカツオなどの赤い魚(マグロ除く)はあまり食わなかった印象だ。
(以上越070701)
コシヒカリ
基本情報
コメント
- 福井が誇る全国ブランドだが新潟のイメージが強いため、「コシヒカリの故郷は実は福井」は福井豆知識クイズの定番。
- 実際には新潟が起源で、福井が生み育て、新潟で一人前になり大出世したって感じみたい。福井が重要な役割を果たしたことは間違いないが、歴史も踏まえず新潟を泥棒ネコみたいに言う意見が一部にあるのは、自戒しなければならない。
- そもそも当時はまだ食料不足で、かつ県は国の下部機関的位置付けの時代。美味しくて収量が多い米の開発は国の一大事で、地域に合った品種改良は国の資金と技術を結集した大事業だったのだろうし、現在の北陸農政局の管轄が新潟、富山、石川、福井であることを考えると、同じ会社の部署間の手柄の奪い合いとも言える。とにかく市民レベルであえて新潟と争う必要性は感じない。
- 精密機械じゃあるまいし、一般レベルの味覚では福井産でも新潟産でも「どっちも美味しい!」の一言。研ぎ方、水、炊飯器など味を左右する他の要素も多く判定は困難。古米と比べるわけじゃなし、新米コシヒカリの福井産と新潟産の違いなんて誤差or好みの差の範囲だ。
- 農家ごとの手入れ具合だってそれぞれだろう。味を重視して産地の違いを云々言うなら、農協の管轄が同じって理由で、伊藤さん家と加藤さん家の田んぼの米を一緒くたにしてしまう現在の米の流通システムだって問題だと思うんだが、どうでしょう。
- 魚沼産コシヒカリは収穫量と消費量が全然違うってのは有名な話。とにかくホントに美味しいコシヒカリを食べたいなら、生産サイド主導の産地ブランド戦略など無視してOK。信頼できる生産者が丁寧に栽培した純度100%コシヒカリ(出来れば同じ田んぼ産)を入手可能な信頼できるルートを確保し、なるべくその地域の水で炊くことが重要だと思う。
(以上越070701)