勝手にコンサルティング福井
座・タイムリーふくい(20090307)
最終更新:
c291
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定点観測
観測対象
- 座・タイムリーふくい(2009年3月07日放送分)
テーマ
- 「厳しさを増す限界集落問題!現状と対策は?」
集落の半数を65才以上の高齢者がしめる限界集落は県の調査で県内に99カ所あるとされている。その初めての対策として県は2009年度予算に「集落指導員」への支援を盛り込んだ。この施策は年々高齢化が進み状況が厳しさを増す限界集落問題に有効な一手となりうるのか?実情をよく知る方々に現状を聞くと共に今何が必要か議論する。
司会
- 松枝隆一(福井テレビアナウンサー)
- 名越涼子(福井テレビアナウンサー)
ゲスト
- 小原エコプロジェクト代表 國吉一實
- 福井工業大学 教授 吉田純一
- (有)大美商店 小林美代子
- 県議会議員 仲倉典克
観測結果
そう言われてみれば限界集落の話題はご無沙汰だったかも。以前、番組で集中的に取り上げてた時期には、インフラ維持にも余計なコストが掛かる限界集落住民は強制移住させろ!みたいなトンデモ発言がいつ飛び出してもおかしくないというか、猪瀬東京都副知事に代弁させる形で、番組側のそういう意図を滲ませていたという印象だったけど、今回はそういう雰囲気じゃなかった。これも100年に一度と言われる経済危機の影響かもね。
しかし役所のOBや役所に依頼されてやってくる各分野の専門家が指導員だか支援員だかという肩書きでやってきて、地域を活性化する方向で指導や支援したからって、それで問題が解決する可能性はすごく低いと思うんだけど・・・。とは言え役所がやる以上、結果はどうあれ、それなりの成果をあげたってことになるんだろう。まあ失敗を認めればすぐさま福井テレビあたりから税金無駄遣いキャンペーンを張られてヒドイ目にあうことになるんだから、表面だけを取り繕った仕事に終始するのも仕方ない話。
最近このパターンが多いんだけど、俺の考え方は基本的に座・タイムリーふくい(20071013)で書いたことと変わっていない。そして、多分県内に5~10程度の幾らなんでもマズイ状況で移転も含めて早急に対応しないといけない消滅前夜レベルの集落に対して、何をすべきかを考えるべきだろうと思う。
それと「行政コストの削減」から話を始めるのはおかしいとも書いたが、一方で、水道や電気などのライフラインや道路整備、公共交通、除雪、ごみ収集など数件の集落を維持するために、相当の過大なコストがかかっているという現実は確かにあるわけで、行政としては数世帯の集落ごと街中に移転してもらうという選択肢を、強制ではなくあくまでオプションとして提示して、集落での意思決定から実行のプロセスを全面的にフォローするとか、そういう方向での施策が必要だと思う。
しかし、番組は4月からどうなるんだろう。このままの状態なら俺もチョットお休みするかなあ。
(以上越090309)
(以上越090309)