勝手にコンサルティング福井
座・タイムリーふくい(20080920)
最終更新:
c291
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定点観測
観測対象
- 座・タイムリーふくい(2008年9月20日放送分)
テーマ
- 「支局長放談!~天高く福井を語る~」
福井に支局を置く新聞社・通信社の支局長が福井県の様々な問題、気になることについて議論。北陸新幹線の県内延伸や福井駅西口の再開発問題、都市と地方の格差問題など、今の福井について語る。各支局長から提言される思わぬ視点も。
司会
- 松枝隆一(福井テレビアナウンサー)
- 名越涼子(福井テレビアナウンサー)
ゲスト
- 朝日新聞社 福井総局長 横川修
- 日本経済新聞社 福井支局長 杉野耕一
- 毎日新聞社 福井支局長 新土居仁昌
- 共同通信社 福井支局長 栗山孝夫
観測結果
内容を絞らず焦点も定まらないままで、毎回これだとダレるけど、まあたまには息抜きもいいと思う。それでも福井は長寿県って主張や、社長輩出率が高いって話は眉唾とか、知名度不足を逆手にとっていっそ神秘の県にしたほうが良いとか、地元民も気付いていながら公には言い出せないような事を、外から来てる人にハッキリ口に出して言ってもらうのは良いことだと思う。
車社会の問題について
ネット通販も当たり前のこの頃、東京で売ってるけど福井では入手できないものなんて別に無いし、あったとしても特殊なブランド(最近ならH&Mとか)や、大して美味いわけでもない砂糖ドロドロのドーナツ(Krispy Kreme Doughnutsのこと)だったりする訳で、夢見る頃を過ぎてしまったオッサンにとっては「だから何?」と言い切ってしまえる程度の問題で、それは俺よりさらにオッサン度の高そうなゲストの面々も同様だろう。
そんな中、話題が車社会の問題や電車やバスが不便なことになるのは自然な流れ。電車やバスを使わないのが当たり前という感覚は、都会と田舎の最も大きな違いの一つだと思うし、都会から引っ越してきた人にとってはスゲー違和感だと思う。
座・タイムリーふくいが好きなまちづくりの視点で見ても、郊外が発展し中心市街地が没落していく現状を作り出した最大の原因であり、表裏の関係にあるのが衰退する公共交通機関と(ほぼ)日本一の車社会という現状だと思う。だから大和田や問屋町に本社を構える地元マスコミや車でしか行けない場所に公共施設を連発しているお役所が中心市街地活性化を云々するなんて、そもそも笑止千万だと従来から主張しているわけで、福井新聞まんなかプラザとか最近の一定の努力は認めるにしても認識の基本線は変わっていない。
朝日新聞や日経の支局長が言っているように、えちぜん鉄道や福井鉄道はそんなに不便なダイヤじゃない。でも福井は会社も住宅も公共交通機関の利用を前提としないで、市街地を広げ続けてきたわけで、不便じゃないからといって利用できるかというとなかなか難しい。習性というかメンタリティとして染み付いたものは、簡単には変えられない。そんな環境で地元の2社はそこそこ頑張ってると思う。あっ、でもJRはダメ。ダイヤを見ればやる気がないのが一目瞭然。
一方、バスについては共同通信の支局長の言うように、本数も少ないし最終は早いしでお世辞にも便利とは言えないのは分かる。それでも福井市のすまいるバスにはそこそこお客は乗ってるみたいで、俺はそのバスがそこそこの人気を得ている理由の87%は「100円だから」という要因が占めていると思うので、だったら答えは「福井市内のバスはみんな100円にする」で決まりだと思う。
と言うわけで今回の各ゲストの主張には特に異論は無いんだけど、それにしても朝日や日経の支局長が車に乗らないのは驚き。電車で生活ってのが悪い選択だとは言わないが、福井に住んで車に乗らないってのは、東京に住んで電車は乗らないのに等しい。郷に入れば郷に従えと言うし、車に乗らずして福井という土地を知ることが出来るとは思えないだけに、基本的な足も確保せずに全国紙の支局長にふさわしい見聞を重ねることが出来ているのかという点について、やや疑問を感じた。
(以上越080922)
(以上越080922)