勝手にコンサルティング福井
座・タイムリーふくい(20080726)
最終更新:
c291
-
view
定点観測
観測対象
- 座・タイムリーふくい(2008年7月26日放送分)
テーマ
- みんなちがって、みんないい。~金子みすゞの詩から見る教育の問題点~
小学校の国語の教科書に採用され注目を集めた詩人金子みすゞ。金子みすゞ記念館の矢崎節夫館長は「彼女の詩には他人の立場で考える思いやりがあふれている」とその魅力を語る。矢崎館長を招き、みすゞが残したメッセージと今の教育の問題点について議論する。
出演
司会
- 松枝隆一(福井テレビアナウンサー)
- 名越涼子(福井テレビアナウンサー)
ゲスト
- 矢崎節夫 (金子みすゞ記念館館長)
- 谷出千代子 (仁愛女子短期大学教授)
- 岩堀美雪 (鯖江市立立待小学校教諭)
観測予定
なんだか難しくて眠くなりそうな内容だけど、「金子みすゞ」にも「矢崎節夫館長」にも福井らしさが見当たらなくて、なんでこのテーマになったのか興味深かったので、とりあえず予定にあげてみた。
(以上越080725)
(以上越080725)
観測結果
良くも悪くもどっちにでも取れる心の持ちようの話を延々と断定的に話し続ける矢崎氏がどれほど具体的に社会の現状を掌握しているのかは知らないが、少なくとも「教育問題」とか「社会問題」にまで重ねて語れるほどの人物には思えなかった。
ゲストありきで番組を完結させなければならないのならば、「金子みすゞの詩が大好きな人」による「スキ」とか「ステキ」ってだけの雑談にとどめるべきだったのではないかと思う。
ゲストありきで番組を完結させなければならないのならば、「金子みすゞの詩が大好きな人」による「スキ」とか「ステキ」ってだけの雑談にとどめるべきだったのではないかと思う。
あと、越の言う「福井らしさ」は無かったし、加えてこの手のテーマは別にタイムリーなものでもないだろう。
つまり、今回は「座・タイムリーふくい」の「座」だけが目立った回だったように思う。
(以上蟹080726)
つまり、今回は「座・タイムリーふくい」の「座」だけが目立った回だったように思う。
(以上蟹080726)
蟹の助言もあり、「金子みすゞ」をウィキってみた。
う~ん。微妙だ。何がって事は無いが、そこはかとなく微妙だ。
その詩の文学的評価について俺が云々言うことは出来ないが、少なくとも「福井がメインテーマのこの番組で、何故このテーマをこのタイミングで取り上げるのか?」について、圧倒的な疑問符をつけることは出来ると思う。
もちろんこれが金子みすゞの詩の魅力の話にとどまってる分には、「たまたま趣味趣向に極端に振れた珍しい回」って事で別に問題ないんだけど、蟹の指摘のとおり、これが教育論や社会論に発展。しかも金子みすゞ本人でも無い人が金子の詩を材料に、毎日現場に立っている現役の教育者相手に教育論を上から目線で語るという点には無理があったというか、最後まで「・・・で、あんた何様??」という疑問が消えなかった。
この展開がアリなら、山田勝三氏が長年のミスター研究をベースに、現役プロ野球選手に野球論やスポーツ論を語ることもアリだし、もっと言えば蟹だの越だの名乗る得体の知れないチンピラが、1年以上の座・タイムリーふくい批評をベースに、松枝アナと番組プロデューサーを正座させてメディア論を懇々と説くことだってアリだと思う。
繰り返すが俺はその詩の文学的評価については分からない。でも「みんなちがって、みんないい」という良薬にも猛毒にもなるようなテーマを、病的な現代社会に対する万能な処方箋みたいに捕らえて気楽に教育論を展開するようなことは止めたほうがいいと思う。「みんなちがって、みんないい」からは「尊重されるべき自分」という結論に容易にたどり着くことができると思うけど、無差別殺人を引き合いに出すまでも無く、いわゆる最近の若いもんの問題行動って「尊重されるべき自分」と「そんなに甘くない現実」とのギャップが原因になってるケースが少なくないと思うから。
(以上越080727)
(以上越080727)