勝手にコンサルティング福井
座・タイムリーふくい(20080510)
最終更新:
c291
-
view
定点観測
観測対象
- 座・タイムリーふくい(2008年5月10日放送分)
テーマ
- 疲弊する地方をどう守るか!?(1)
今週と来週の2週にわたって地方のあり方を議論する。総論として都市と地方の格差問題は論じられているが、コンパクトシティーと限界集落というように浮き彫りになってきた現実問題にどう対処すべきか議論は進んでいないように見える。越前市、大野市、勝山市の3市長を招き行政の現場で今、何が起きどう進もうとしているのか、有識者のインタビューや県下各地での取材を交え議論する。
出演
司会
- 松枝隆一(福井テレビアナウンサー)
- 名越涼子(福井テレビアナウンサー)
ゲスト
- 越前市 市長 奈良俊幸
- 大野市 市長 岡田高大
- 勝山市 市長 山岸正裕
- 福井大学 准教授 川本義海
観測結果
「五月晴れのようなスカッとした議論」になったかどうかは置いておくにしても、なんでこのテーマで二週連続なんだろ?
それにしても猪瀬氏のコメントの収録が2007年10月11日ってのにビックリ。これって今回の番組のためじゃなく、座・タイムリーふくい(20071013)の時に使ったやつでしょ?考え方の一つを提示したかったんだろうけど、半年前のコメントの使いまわしはチョット安っぽい。どうしても猪瀬氏のコメントを使いたいのなら、番組冒頭に流した限界集落解説VTRの中で使えばよかったと思う。
岡田市長については以前、座・タイムリーふくい(20071006)を見て、「ホントに冷たくてヒドイ人だなぁ~」って感想をもったことがあるけど、今回の放送を見てもあんまり印象は変わらなかった。猪瀬氏への反論や、国や県に対する異論については一理有るかなと思わせるところもあったけど、住民に対しては「冷たっ!」って感じで、改めて「俺は大野市民じゃなくて良かった」と思った。
名越アナからの執拗な「限界集落の人から、実際どんな声が?」の質問に対して、人を小馬鹿にしたような奈良市長のはぐらかしはチョット笑えた。しかも馬鹿にした態度の割には質問に正面から答えるわけでもない。まあ、要するにそういう人なんだなって印象。
後半はまたまた道州制。有識者としてVTRで登場した内閣官房道州制ビジョン懇談会座長の江口克彦氏はコメントで…
「道州制は各地方を元気にする。現在は東京以外は疲弊してさびれてしまっている。道州制にすれば地域ごとに特色のある政策、行政を展開できるので、場合によっては他の地域から人が移ってくるような政策も出来る。」
この珍コメントにはさすがの松枝アナも苦笑い。権限委譲の問題なら現在の制度のまま地方に権限と財源を移せば良いだけの話だし、道州制によって地域分けが大雑把になれば、特色のある政策はやりにくくなると考えるのが自然だよな。
まあ肩書きからして、道州制導入という目標に向けて、都合の良い屁理屈をひねり出すのが仕事なんだろうけど、こんなにすぐに見破れるインチキな理屈なら言わない方がマシだと思う。
この江口氏ってのはこんな人↓
http://www.php.co.jp/fun/president/hitotonari.php
http://www.php.co.jp/fun/president/hitotonari.php
江口氏のコメントはスゲー小泉的だと思ったけど、PHP研究所って事で何か納得。しかし猪瀬氏や江口氏みたいに、特に選挙で選ばれたわけでもないこういう人達が、当たり前の顔して政治決定に関わってる姿はホントに奇妙な感じだわ。いやマジで。
(以上越080512)
(以上越080512)