勝手にコンサルティング福井
座・タイムリーふくい(20071110)
最終更新:
c291
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定点観測
観測対象
- 座・タイムリーふくい(2007年11月10日放送分)
テーマ
- これが決め手!人が主役の街づくり
出演
司会
ゲスト
- 隈研吾(建築家・慶応大学教授)
- 朝日恵子(福井文化服装学院学校長)
- 橋本侑香莉(福井女性街中ウォッチャー)
- 粟田友江(福井女性街中ウォッチャー)
- 土肥順子(福井女性街中ウォッチャー)
観測予定
とりあえずサイトに書いてあるタイトルから察するに、福井テレビサイドは現在の福井の街をお気に召していないようなニュアンスを感じる。
でも、無理矢理10年程度の計画で狭い世代の少ない人間が「街をつくる」なんて恐れ多いっス。
もっと瑣末な問題をチマチマとやってほしい。
ま、個人的リクエストは別にして、あとは(多分)観てから(多分)書きまーす。
(以上蟹071110)
でも、無理矢理10年程度の計画で狭い世代の少ない人間が「街をつくる」なんて恐れ多いっス。
もっと瑣末な問題をチマチマとやってほしい。
ま、個人的リクエストは別にして、あとは(多分)観てから(多分)書きまーす。
(以上蟹071110)
観測結果
なんつってもテーマは「街づくり」。えらいデカい話だ。
大筋で意見が分かれるとすれば、
大筋で意見が分かれるとすれば、
- 既存の他者をリスペクトする街づくり
- 自前の風土を保管する街づくり
の二者だろう。
とは言え100年スパンで考えると、既に日本そのものが米国リスペクト型の基礎工事を終えてしまっているので、今更手付かずの地元風景を持った街なんか無いのも事実。金沢の武家屋敷跡なんかがあの程度の事でチヤホヤされるのも、全ては戦争で国が焼け且つ負けたからなのかもしれん。そう考えると、「福井らしい街」と言ったところで、その核となる要素なんてもはや福井駅前周辺のボロボロのコンクリート建築とかボロボロの木造商店街くらいしか思いつかない訳で、そこに生まれて育っている人間にとっては歴史や風土なんてテーマを持ち出す事自体がナンセンス。やっぱ「ぶっこわしてキレイにする」ってのが「福井らしさ」って事なんじゃないだろうか。
とは言え100年スパンで考えると、既に日本そのものが米国リスペクト型の基礎工事を終えてしまっているので、今更手付かずの地元風景を持った街なんか無いのも事実。金沢の武家屋敷跡なんかがあの程度の事でチヤホヤされるのも、全ては戦争で国が焼け且つ負けたからなのかもしれん。そう考えると、「福井らしい街」と言ったところで、その核となる要素なんてもはや福井駅前周辺のボロボロのコンクリート建築とかボロボロの木造商店街くらいしか思いつかない訳で、そこに生まれて育っている人間にとっては歴史や風土なんてテーマを持ち出す事自体がナンセンス。やっぱ「ぶっこわしてキレイにする」ってのが「福井らしさ」って事なんじゃないだろうか。
戦前もしくは江戸以前の建築やモニュメントに回帰したがる意見も解らないではないが、個人的には「逆に違和感」だ。今更堀の中に城が造り直されたところで、その意味も価値も何も見出せない。福井テレビ(松枝)さんは相変わらず福井県庁が堀の中にあの姿で建っている事が許せないようだが、いいかげんしつこい。現代っ子達は既にあの風景に慣れきっている。むしろ異常だと思うのは堀に対してのやたら過保護な空気感だ。御廊下橋の復元整備なんてやってる金と暇が有るんなら、とっとと手漕ぎボート乗り場や釣堀を作って堀を一般市民に開放しろ!と言いたくなる。その方がよほど現実的に低予算で市民が集う憩いの場になるんじゃねーか?
あと各ゲストについて。
隈氏や福井女性街中ウォッチャーの皆様は其々の立場と意見がさほど違和感無く伝わってきて印象は良い。無難すぎるってポイントは、もはやテレビ番組だから諦めてスルーだ。
そんな訳で個人的には朝日氏の一連の発言内容が引っかかりまくった。
「政治にお願いしてる時代はもう終わった」と痰火を切ったかと思うと「パリのエッフェル塔周辺の政治的整備」を褒め称えたり、とにかく論理に一貫性が感じられず、まるで夢見る乙女の指差しお買い物に付き合わされているような不快感。唯一一貫して伝わってきた事と言えばこのオバサマがparis大大大大好きっ子であるという、つくづく(オレにとっては)どうでもいい話。一視聴者としてささやかな要望を言わせてもらえば、今後このような「大多数の多様な市民が直接関係するテーマ」でのオバサマの出演は無しの方向でお願いしたい限りだ。「個人的好みの話をするな」とは勿論言わないが、ここまで主観に振り切っていると観ていて苦痛さえ感じるので出演者も視聴者もあまり得しないような気がするんだけど・・・。
加えて越からの連絡があり、越の見解として記載して欲しい旨があると言うので聞けば、これまた朝日氏の発言内容についてだった。以下抜粋↓
そんな訳で個人的には朝日氏の一連の発言内容が引っかかりまくった。
「政治にお願いしてる時代はもう終わった」と痰火を切ったかと思うと「パリのエッフェル塔周辺の政治的整備」を褒め称えたり、とにかく論理に一貫性が感じられず、まるで夢見る乙女の指差しお買い物に付き合わされているような不快感。唯一一貫して伝わってきた事と言えばこのオバサマがparis大大大大好きっ子であるという、つくづく(オレにとっては)どうでもいい話。一視聴者としてささやかな要望を言わせてもらえば、今後このような「大多数の多様な市民が直接関係するテーマ」でのオバサマの出演は無しの方向でお願いしたい限りだ。「個人的好みの話をするな」とは勿論言わないが、ここまで主観に振り切っていると観ていて苦痛さえ感じるので出演者も視聴者もあまり得しないような気がするんだけど・・・。
加えて越からの連絡があり、越の見解として記載して欲しい旨があると言うので聞けば、これまた朝日氏の発言内容についてだった。以下抜粋↓
朝日氏の発言に「みなさん音楽堂をね、『あんな所に造って』っておっしゃるけれども、いいんじゃないかと思うんですよ。だってあの周りいっぱい空いてますもん。今からあそこを新しく開発すれば。(ニコリ)」というものがあったが、音楽堂の周りには昔から田んぼがたくさん整備されて有るじゃないか!氏の発言は「田=空き地」と言っているにも等しく極めて不快だ!以上!
との事。オレは単純に「この御時勢にまだ郊外開発かよ…地元の個人商店主は全員死ねってか。」程度に感じた箇所だが、確かに田んぼは「無」ではないどころか福井県の主産業と言っても良い重要な土地だ。
なんつーか・・・
もういいかげん日本人にありがちなついつい欧米の有名都市やそこの生活に憧れてしまう癖をやめて、謙虚に立ち位置を見定めつつ、分相応な現実を受け入れろって事なんだろうな。
なんつーか・・・
もういいかげん日本人にありがちなついつい欧米の有名都市やそこの生活に憧れてしまう癖をやめて、謙虚に立ち位置を見定めつつ、分相応な現実を受け入れろって事なんだろうな。
街なんて曖昧なくくりのものは所詮その時代のその土地の権力者達が利益を争った結果が積み重なって出来ていくもんなんだろうから、ファシズムを徹底出来るバックグラウンドが無いのなら未来の全体像なんて語るだけ無駄だ。ってのが正直な感想。
少なくとも象徴的なモニュメントや復刻建築やアートに金かけて一発狙うのは止めてほしい。
(以上蟹071111)