舞城王太郎 海外翻訳出版状況

2010年9月4日作成

「Vol. 」は現地での『ファウスト』の号数を示す。

Index

台湾 (4冊 + 2短編)

リンク先は、台湾のネット書店 博客来書店。


 『阿修羅ガール』以外の単行本は、尖端出版のレーベル「浮文字」で刊行された。(尖端出版公式サイト 浮文字 刊行作品一覧
 『阿修羅ガール』は、尖端出版のレーベル「嬉文化」で刊行された。(尖端出版公式サイト 嬉文化 刊行作品一覧
(ただし、現在は舞城王太郎作品の情報は掲載されていない)

 台湾版ファウストとともに翻訳が始まった舞城王太郎・佐藤友哉・西尾維新作品だが、このうち2010年現在でも購入可能なのは西尾維新だけで、舞城・佐藤の作品は品切れ入手不能。正確には分からないが、2009年夏ごろに、相次いでネット書店での表示が「在庫なし」になってしまった。
 『世界は密室でできている。』は、日本の講談社文庫版と同じ表紙。ほかはオリジナルの表紙。

中国 (2冊)

リンク先は、中国のネット書店。


 台湾や韓国よりも先に、中国で翻訳版が刊行されている。翻訳が早いのは、三島由紀夫賞受賞作だからか?
 中国版『ディスコ探偵水曜日』の帯の宣伝文句→「10代の少年が小学生になるのが『名探偵コナン』、6歳の女の子が高校生になるのが『ディスコ探偵水曜日』」

韓国 (4冊 + 4短編)

リンク先は、韓国のネット書店アラジン。


 韓国版ファウスト刊行よりも先に、別の出版社から『好き好き大好き超愛してる。』が刊行されていた。
 『みんな元気。』だけは日本と同じ表紙。韓国版『煙か土か食い物』の表紙は台湾版と同じ。
 ネット書店アラジン(リンク先参照)によると、2010年現在、『阿修羅ガール』は絶版。ほかはまだ購入可能のようだ。

北米 (1冊[2014年11月予定] + 1短編)

リンク先は、日本のamazon。

  • 2008年8月 短編 「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」 (Vol.1
  • 2014年11月◆予定 『阿修羅ガール

 『阿修羅ガール』英訳者のスティーヴン・スナイダー(Stephen Snyder)氏は桐野夏生『OUT』(米amazon)や伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』(米amazon)、湊かなえ『告白』(英amazon)、小川洋子『寡黙な死骸 みだらな弔い』(米amazon)などの英訳も手掛けている。
 『阿修羅ガール』は日本の文化庁の「現代日本文学の翻訳・普及事業」(JLPP)で翻訳された(JLPP公式サイト内の紹介ページ)。同事業でほかに仏訳版も出版予定。

おまけ:各地での筆名表記・読み

日本:舞城王太郎(Maijo Otaro、まいじょう おうたろう(発音:まいじょー おーたろー))
台湾:舞城王太郎(Wucheng Wangtailang、うーちょん わんたいらん)
中国:舞城王太郎(同上)
韓国:마이조 오타로(Maijo Otaro、まいじょ おたろ)
北米:Otaro Maijo

 日本・台湾・中国ですべて漢字が同じ。韓国語には長音はあるが、長音を表す記号がないので、ハングル表記をそのまま読むと「まいじょ おたろ」になる。
 北米での表記が長音記号付きで「Yûya Satô」となっている佐藤友哉とは違って、舞城王太郎は長音記号がつけられていない。

更新履歴

  • 2010年9月4日 … ページ作成
  • 2014年7月7日 … 2014年7月6日に久々に「佐藤友哉 海外翻訳出版状況」を更新したので、合わせてこちらも更新。中国版『ディスコ探偵水曜日』(2012年6月刊)、英訳版『阿修羅ガール』(2014年11月刊行予定)の情報を追加。



最終更新:2014年07月07日 13:20