2014年9月3日
※作成中
Index
台湾
- 藍霄(ランシャウ)
- 『錯誤配置』(玉田誠訳、講談社 アジア本格リーグ1、2009年9月)
- 寵物先生(ミスターペッツ)
- 『虚擬街頭漂流記(きょぎがいとうひょうりゅうき)』(玉田誠訳、文藝春秋、2010年4月) - 第1回(2009年)島田荘司推理小説賞受賞作
- 「彷徨えるマーク・ガッソン」(玉田誠訳、『ジャーロ』41号、光文社、2011年3月)
- 林斯諺(りん しげん)
- 「バドミントンコートの亡霊」(稲村文吾訳、Kindleダイレクト・パブリッシング、2014年10月)(※電子書籍のみ Amazonリンク)(合本版もあり / 詳細は「こちら」)
- 寵物先生(ミスターペッツ)
- 「犯罪の赤い糸」(稲村文吾訳、Kindleダイレクト・パブリッシング、2014年10月)(※電子書籍のみ Amazonリンク)(合本版もあり / 詳細は「こちら」)
中国
(1)戦前の作品(20世紀)
- 呂侠(ろきょう)
- 「白玉環」(はくぎょくくゎん)(訳者記載なし、『新青年』1930年夏季増刊号[11巻11号]、pp.100-113) ※著者名「武進呂侠」
- 「絶命血書」(チュエ ミン シェー シュ)(阿羅本洋訳、『新青年』1935年夏期増刊号[16巻10号]、pp.161-169)
- 張慶霖(ちょう けいりん)
- 幸福斎(こうふくさい)
- 「賭場母女」(トゥ チャン ムー ヌー)(呂久餘七訳、『新青年』1933年夏季増刊号[14巻10号]、pp.125-138)
上記4短編のタイトルのルビは『新青年』で振られているものである。
(2)戦後の作品(20世紀)
- 艾国文(がい こくぶん)、黄偉英(こう いえい)
- 「人民公社殺人事件」(『サンデー毎日』1981年6月14日号~7月19日号、全6回)
- 莫言
- 『酒国(しゅこく) 特捜検事丁鈎児(ジャック)の冒険』 (藤井省三訳、岩波書店、1996年10月)
- 張平(ジャンピン)
- 『凶犯』 (荒岡啓子訳、新風舎文庫、2004年8月)
- 『十面埋伏(じゅうめんまいふく)』(上下巻)(荒岡啓子訳、新風舎、2005年11月)
(3)21世紀の作品
- 水天一色(すいてんいっしき、1981年- )
- 『蝶の夢 乱神館記』(大澤理子訳、講談社 アジア本格リーグ4、2009年11月)
- 海岩
- 『玉観音(ぎょくかんのん)』(池澤滋子訳、実業之日本社、2011年10月)
21世紀の短編
- 畀愚(ビイユ、1970- )
- 「謀殺」(新吉楽図[シンジルト]訳、光文社『ジャーロ』7号、2002年春号) 原題「谋杀」、『上海文学』(上海文学雑誌社)2001年7月号(通巻285号)掲載
- 蘇徳(1981- )
- 「エマーソンの夜」(桑島道夫訳、東アジア文学フォーラム日本委員会編『イリーナの帽子 中国現代文学選集』、トランスビュー、2010年11月) 原題「威马逊之夜」
以上の2作は基本的には「文学」の範疇の作品。
下記の3作家は本格ミステリ作家。
- 馬天(ばてん / マーティエン) ※過去の筆名は服部平次(フーブー・ピンツー)
- 「日本鎧の謎」(クイーン贋作集『エラリー・クイーンの災難』飯城勇三編、論創社、2012年5月)
- 御手洗熊猫(みたらい ぱんだ)
- 「人体博物館殺人事件」(稲村文吾訳、Kindleダイレクト・パブリッシング、2014年10月)(※電子書籍のみ Amazonリンク)(合本版もあり / 詳細は「こちら」)
- 水天一色(すいてんいっしき)
- 「おれみたいな奴が」(稲村文吾訳、Kindleダイレクト・パブリッシング、2014年10月)(※電子書籍のみ Amazonリンク)(合本版もあり / 詳細は「こちら」)
香港
- 陳浩基(サイモン・チェン)
- 『世界を売った男』(玉田誠訳、文藝春秋、2012年6月)
チベット
インド生まれのチベット人作家による英語作品。
韓国
(1)戦前デビューの作家
- 金来成(キム・ネソン、1909-1957) 韓国推理小説の父。「韓国の江戸川乱歩」などと例えられたりもする。
- 「霧魔」(拙訳、当サイトで2011年9月28日公開)
- 「深夜の恐怖」(拙訳、当サイトで2012年3月10日公開) … アーサー・コナン・ドイル「まだらの紐」の翻案作品
- 『金来成探偵小説選』(論創社 論創ミステリ叢書 第76巻、2014年6月)
- 1. 短編「楕円形の鏡」(初出:『ぷろふいる』1935年3月号 / 『新作探偵小説選集』ぷろふいる社、1936年10月 収録)
- 2. 短編「探偵小説家の殺人」(初出:『ぷろふいる』1935年12月号 / 『幻影城』第5号[1975年6月号]再録)
- 3. 長編『思想の薔薇』(祖田律男訳)
- 4. 掌編「綺譚・恋文往来」(初出:『モダン日本』1935年9月号 / 当サイトで2011年9月16日公開)
- 5. 短編「恋文綺譚」(祖田律男訳)
- 1、2、4は金来成が日本語で書いた作品。3は金来成が日本語で書いた作品だが、日本語原稿が見つかっていないため、本人による韓国語訳版からの「再翻訳」で収録されている。5は4を元に短編化したもの。
- ほかに金来成が日本語で書いた評論・随筆類「作者の言葉」、「書けるか!」、「探偵小説の本質的要件」、「鐘路の吊鐘」、および韓国語で書いた随筆の翻訳「探偵小説二十年史 第三回」(祖田律男訳)を収録。
- 『魔人』(祖田律男訳、論創社 論創海外ミステリ 第127巻、2014年7月)
『金来成探偵小説選』に随筆「探偵小説二十年史」(全3回で中断)の第3回しか翻訳収録されていないのは、刊行時点で第3回しか確認できていなかったからである。その後、韓国の研究者から第1回の複写を入手することができた。第2回はまだ研究者の間でも見つかっていない。
(2)1970年代デビューの作家
- 金聖鍾(キム・ソンジョン、1941- ) 韓国推理小説の中興の祖。「韓国の松本清張」などと例えられたりもする。
- 「帰ってきた死者」(金容権[キム・ヨングォン]訳、光文社『ジャーロ』4号、2001年夏号)
- 「失踪」(『コリアン・ミステリ 韓国推理小説傑作選』バベル・プレス、2002年5月)
- 「鎌」(李建志[り・けんじ]訳、『早稲田文学』2002年5月号、27巻3号)
- 『ソウル 逃亡の果てに』(祖田律男訳、新風舎文庫、2005年4月)
- 『最後の証人』【上下巻】(祖田律男訳、論創社、2009年2月)
『最後の証人』が代表作。2014年にはフランスでフランス語訳版も刊行された。
(3)それ以降の作家
- キム・ヨンハ(金英夏、1968- ) 英訳が出ている数少ない韓国作家の1人。
- キム・ヨンハ『光の帝国』(宋美沙[ソン・ミサ]訳、二見書房、2008年12月)
- 金英夏(キム・ヨンハ)『阿娘(アラン)はなぜ』(森本由紀子訳、白帝社、2008年12月)
- イ・ジョンミョン
- イ・ジョンミョン『風の絵師』(2分冊) (米津篤八訳、早川書房、2009年5-6月)
- イ・ジョンミョン『景福宮(キョンボックン)の秘密コード』【上下巻】(裵淵弘[ベ・ヨンホン]訳、河出書房新社、2011年9月)
- 朴商延(パク・サンヨン)
- 『JSA 共同警備区域』 (金重明(キム・ジュンミョン)訳、文春文庫、2001年5月) ※映画の原作小説(映画のノベライズ本ではない)
- 李垠(イ・ウン)
- 『美術館の鼠』 (きむふな訳、講談社 アジア本格リーグ3、2009年11月)
- イ・イナ
- 『永遠なる帝国』 (武田康二訳、文芸社、2011年12月)
- 孔枝泳(コン・ジヨン)
- 『トガニ 幼き瞳の告発』(蓮池薫訳、新潮社、2012年5月)
- キム・オンス
- 『設計者』(オ・スンヨン訳、クオン、2013年4月)
短編のみ翻訳されている作家
- 白恷(ペク・ヒュ、1960- )
- 「精神病を引き起こす脱毛剤」(韓国推理作家協会訳、『ミステリマガジン』2000年10月号) ※著者名のルビは「ベク・ヒュ」となっている
- 李源斗(イ・ウォンドゥ、1938- )
- 「妻を守るために」(韓国推理作家協会訳、『ミステリマガジン』2000年10月号) ※著者名のルビは「イ・ウォンズ」となっている
- 金且愛(キム・チャエ)
- 「わな」(鄭泰原[チョン・テウォン]訳、光文社『ジャーロ』4号、2001年夏号)
- ソル・インヒョ(1975- )
- 「そして誰もいなくなった」(米津篤八訳、『ハヤカワミステリマガジン』2009年1月号)
- ソン・シウ(1979- )
- 「親友」(米津篤八訳、『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号) … 季刊ミステリ新人賞受賞作(『季刊ミステリ』2008年冬号掲載)
関連ページ
最終更新:2014年09月26日 13:51