《世界探偵小説全集》のラインナップを本当に「世界」規模で考えてみる

2013年8月17日~2013年9月

 《世界探偵小説全集》のラインナップをもし本当に世界中から選んでみたら……という架空の企画(もちろん、それぞれの作品は実在します)。とりあえず2013年9月までにNo.117までのラインナップを公開しましたが、No.94以降の作品にはまだ解説をつけていません。【執筆中断中】

Index

第1期[第1巻~第10巻] ドイツ語圏編(10冊)

001 ドイツ ドイツ語 アードルフ・シュトレックフス
Adolf Streckfuß, 1823-1895
『居酒屋《シュテルン》』
Der Sternkrug
1870 「シュテルン」は「星」の意。居酒屋《シュテルン》の付近では近年、殺人や強盗事件、
謎の失踪などが頻発していた。そこにベルリンの商人と称する男がやってきて、地道な調査活動により
ついにある人物の犯罪の証拠をつかんだかに見えたが……、というストーリーだそうだ。
002 ドイツ ドイツ語 パウル・ローゼンハイン
Paul Rosenhayn, 1877-1929
《探偵ジョー・ジェンキンズの事件簿》 1910s ドイツにおけるシャーロック・ホームズのライヴァル、アメリカ人探偵ジョー・ジェンキンズの事件簿。
戦前に『新青年』等の雑誌で10編ほどが邦訳されている。
003 ドイツ ドイツ語 フェリー・ロッカー
Ferry Rocker, 1896-1973
『ジョン・ケネディーの客達』
John Kennedys Gäste
1936 「英国の流行作家が十人の友人をロンドン郊外の別荘へ招いて週末を過そうとして、その夜殺される。
作家を取巻く十人の人物が相当によく書別けられ、筋の運びも謎の伏せ方も、意外性もよく、
米、英の古典的本格物を読むような気持を起させる。」稲木勝彦「欧洲の探偵文学」(『宝石』1958年3月号)
004 オーストリア ドイツ語 アウグステ・グローナー
Auguste Groner, 1850-1929
《ヨーゼフ・ミュラーの事件簿》 1890s- ホームズ初登場(1887年)の3年後の1890年には、早くもオーストリアでもシリーズ探偵が生まれた。
それがこの刑事ヨーゼフ・ミュラーである。同じオーストリアの探偵ダゴベルトよりも20年ほど早い。
005 オーストリア ドイツ語 オットー・ゾイカ
Otto Soyka, 1881-1955
『フィリップ・ゾンロウの事件簿』
Die Erfolge Philipp Sonlos
1926 実験的なミステリ小説を書いた作家で、この作品はホームズ物のパロディだそうだ。
(福本義憲氏の「ドイツミステリの忘却装置」参照)
006 オーストリア ドイツ語 レルネット=ホレーニア
Alexander Lernet-Holenia, 1897-1976
『僕はジャック・モーティマーだった』
Ich war Jack Mortimer
1933 新訳。『姿なき殺人者』のタイトルで『探偵倶楽部』1954年1月号(5巻1号)に抄訳あり(伊東鍈太郎訳)。
007 スイス ドイツ語 ルドルフ・ホーホグレント
Rudolf Hochglend, 1885-1965
『郵便私書函八四号』
Postfach 84
1941 《現代欧米探偵小説傑作選集》(オリエント書房、1947年)の第22巻として予告された作品。
008 スイス ドイツ語 レナーテ・ヴェリング
Renate Welling, 1905-2002
『死の跳躍』
Der Todessprung
1943 《現代欧米探偵小説傑作選集》(オリエント書房、1947年)の第10巻として予告された作品。
作者は1985年に邦訳出版された絵本『ねむれない王女さま』(amazon)の作者のウルスラ・フォン・ヴィーゼと同一人物。
009 チェコ ドイツ語 ヴァルター・ゼルナー
Walter Serner, 1889-1942
『十一本目の指』(短編集)
Der Pfiff um die Ecke
1923 ダダ運動にもかかわった文筆家による25編の犯罪小説集。
収録作のうちの1編の「黄色テロ」は『ドイツ幻想小説傑作集』(種村季弘編、白水社、1985年)に収録。
010 チェコ ドイツ語 ルイス・ヴァイナート=ヴィルトン
Louis Weinert-Wilton, 1875-1945
『白い蜘蛛』
Die weiße Spinne
1929 ドイツのエドガー・ウォーレスと称された作家だそうだが、福本義憲氏は
「作品の質はウォレスをはるかに凌駕している」と評している(「ドイツミステリの忘却装置」)。
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第2期[第11巻~第20巻] オランダ編(10冊)

011 オランダ オランダ語 イファンス
Ivans, 1866-1935
『フランスから来た男』
De man uit Frankrijk
1917 オランダ探偵小説の創始者とされるイファンスの作品。イギリス人名探偵ジェフリー・ギルと、
そのワトソン役のオランダ人法学博士ウィレム・ヘンドリクスが活躍するシリーズの第1作。
012 オランダ オランダ語 ヘルマン・ハイエルマンス
Herman Heijermans, 1864-1924
『急行列車中の殺人』
De moord in de trein
1924 著名な劇作家が執筆した唯一の探偵小説。
013 オランダ オランダ語 ウィリー・コルサリ
Willy Corsari, 1897-1998
『月光ソナタの秘密』
Het Mysterie van de Mondscheinsonate
1934 ルント警部シリーズの第1作。1935年、オランダで映画化された。
ルント警部シリーズは戦前に5作、戦後に3作が発表された。
014 オランダ オランダ語 ヤン・アポン
Jan Apon, 1910-1969
『マヌエル某』
Een zekere Manuel
1935 「舞台をイタリアにとり、ウルバニ侯爵家の居城で起った殺人事件をオランダ人の家庭教師が
素人探偵となって解決する本格もの。筋の複雑性や運び方、意外性も大きく傑れている。」
稲木勝彦「欧洲の探偵文学」(『宝石』1958年3月号)
015 オランダ オランダ語 ハファンク
Havank, 1904-1964
『聖ユスターシュの秘密』
Het mysterie van St. Eustache
1935 パリ警視庁のシルヴェール警部とその助手の通称「シャドー」がヨーロッパ各地で活躍するシリーズの第1作。
「ハファンク シャドー」(日本語)で検索するとディック・ブルーナが手掛けた数々の綺麗な表紙絵が見られる。
016 オランダ オランダ語 ディユーケ・ボアッセヴァン
Dieuke Boissevain, 1910-1987
『異なれる姉妹』
Discrete Dood
1940 《現代欧米探偵小説傑作選集》(オリエント書房、1947年)の第16巻『異れる姉妹』として予告された作品。
この作家のミステリの著作はこの1作のみ。
017 オランダ オランダ語 W・H・ファン・エームラント
W. H. van Eemlandt, 1888-1955
『紫のアラベスク』
Arabeske in purper
1953 アムステルダムが舞台のファン・ハウトヘム警部シリーズの第2作。
このシリーズはドロシー・L・セイヤーズやジョルジュ・シムノンの作品とも比較される。
018 オランダ オランダ語 コル・ドクテル
Cor Docter, 1925-2006
『クラーリンゲンの冷たい女』
Koude vrouw in Kralingen
1970 ロッテルダムのフィッセリン警部を探偵役とする「マース川の犯罪」シリーズ(1970~1971、全3作)の第2作。
密室殺人の謎をフィッセリン警部が解き明かす。
019 オランダ オランダ語 W・G・キエルドルフ
Wilhelm Gustave Kierdorff, 1912-1984
『スケベニンゲンの異邦人』
Vreemdeling in Scheveningen
1972 ハーグを舞台とするアルベルト・アーレンベルフ警部シリーズ(1959~1980、全19作)の第16作。
「スケベニンゲン」は地名。作者は1957年に江戸川乱歩と手紙のやり取りをしている。
020 オランダ オランダ語 ベルトゥス・アーフィエス
Bertus Aafjes, 1914-1993
『盲人にランタン』(短編集)
Een lampion voor een blinde
1973 大岡越前を探偵役とするシリーズ(1969~1973、短編集5冊)の第5短編集。
表題作では長崎・出島のオランダ商館で起きた殺人事件の謎に大岡忠相が挑む。
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第3期[第21巻~第32巻] 北欧編1【ノルウェー、スウェーデン】(12冊)

021 ノルウェー ノルウェー語 マウリッツ・ハンセン
Maurits Hansen, 1794-1842
『鉱山技師ロールフセンの失踪』
Mordet på maskinbygger Roolfsen
1839 ノルウェーではこれを世界初の探偵小説とする説がある(「モルグ街の殺人」より2年早い)。
失踪事件の謎にヨハネス・バート判事が挑む。
022 ノルウェー ノルウェー語 スヴェン・エルヴェスタ
Sven Elvestad, 1884-1934
『鉄の馬車』
Jernvognen
1909 当時の北欧やドイツでホームズと比肩するほどの人気を誇った探偵アスビョルン・クラーグ・シリーズの長編。
ある有名作のトリックがそれよりも十数年早く使用されている。
023 ノルウェー ノルウェー語 オーヴレ・リヒター・フリッヒ
Øvre Richter Frich, 1872-1945
(ヨナス・フィエル・シリーズのどれか) 1910s- 江戸川乱歩がフランスの作家からの伝聞で「スカンジナヴィア探偵文学の三大家」としている作家の一人。
(ほかの2人はノルウェーのスヴェン・エルヴェスタとスウェーデンのフランク・ヘラー)
ニック・カーターやジェームズ・ボンド型のキャラクターであるヨナス・フィエル博士が活躍する冒険スリラーシリーズ。
024 ノルウェー ノルウェー語 マックス・マウザー
Max Mauser, 1899-1945
『ボートを追う鮫』
En hai følger båten
1939 1939年に開催された北欧ミステリコンテストでノルウェーの優勝者になった作家。
この『ボートを追う鮫』がおそらくそのときの受賞作だと思われる。
025 ノルウェー ノルウェー語 ベルンハルト・ボルゲ
Bernhard Borge, 1918-1985
『死せる者、陸をゆく』
Døde menn går i land
1947 『世界ミステリ作家事典 本格派篇』で扱われているただ一人の北欧作家。
幽霊船伝説にまつわる館での数々の奇怪な現象。そして黒ミサを信仰する謎の人物。オカルト・ミステリ。
026 ノルウェー ノルウェー語 ゲール・ニクイスト
Gerd Nyquist, 1913-1984
『死に際に花は要らない』
Avdøde ønsket ikke blomster
1960 作者は1972年結成のノルウェーの推理作家団体「リヴァートンクラブ」の初代会長で、
1978年にはリヴァートンクラブ名誉賞を受賞している。
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027 スウェーデン スウェーデン語 フランク・ヘラー
Frank Heller, 1886-1947
『フィリップ・コリン、ロンドンの冒険』(短編集)
Herr Collins affärer i London
1914 北欧の怪盗紳士フィリップ・コリンの活躍譚。7編収録。うち2編は『新青年』に邦訳あり。
「コリン探偵」(『新青年』1924年7月号[5巻8号])
「エムプレス・オブ・オセアニア号」(『新青年』1931年9月号[12巻12号])
028 スウェーデン スウェーデン語 ロビンスン・ウィルキンズ
Robinson Wilkins, 1886-1936
『深夜十二時の最後の鐘』
Det Sista tolvslaget
1916 ホームズ物に触発されて執筆された探偵フレッド・ヘリントン・シリーズのうちの1編。
ヘリントンはストックホルムの私立探偵で、そのワトソン役が同僚のロビンスン・ウィルキンズ。
029 スウェーデン スウェーデン語 ユリウス・レギス
Julius Regis, 1889-1925
《モーリス・ワリオンの事件簿》 1910s- ストックホルムを舞台にホームズ型の探偵譚が繰り広げられるモーリス・ワリオン・シリーズ。
030 スウェーデン スウェーデン語 H・K・レンブロム
H.-K. Rönblom, 1901-1965
『行方不明者リスト』
Bok över obefintliga
1962 スウェーデンの『エクスプレッセン』紙が1955年から1986年まで国産最優秀ミステリに授与していた
シャーロック賞の1962年の受賞作。歴史教師のパウル・シェネットが探偵役を務めるシリーズの1編。
031 スウェーデン スウェーデン語 ヤーン・エクストレム
Jan Ekström, 1923-2013
『ウナギ罠』
Ålkistan
1967 「スウェーデンのカー」と呼ばれる作家の作品。密室状況のウナギ取りの罠で死体が発見される。
探偵役を務めるのは、『誕生パーティの17人』(創元推理文庫、1987年)と同じくベルティル・ドゥレル警部。
032 スウェーデン スウェーデン語 ウルフ・デュアリング
Ulf Durling, 1940-
『年代物のチーズ』
Gammal ost
1971 密室物。ひょんなことから知り合った探偵小説マニア3人は毎週探偵小説談義のための会合を開いていたが、
そんなとき、近隣で実際に密室殺人事件が発生。探偵小説マニア3人が密室について語り尽くす。
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第4期[第33巻~第44巻] 北欧編2【デンマーク、フィンランド】(12冊)

033 デンマーク デンマーク語 パレ・ローゼンクランツ
Palle Rosenkrantz, 1867-1941
《アイジル・ホルスト警部補の事件簿》 1900s- コペンハーゲン警察のホルスト警部補を探偵役とするシリーズ。作者はデンマーク最初の探偵小説作家。
『ミステリマガジン』2010年11月号にシリーズの1編「理にかなった行動」掲載。
034 デンマーク デンマーク語 イェンス・アンケル
Jens Anker, 1883-1957
《探偵アルネ・ファルクの事件簿》 1900s- 素人探偵アルネ・ファルクの活躍譚は全部で30編ほどあるそうだが、短編か長編かは分からない。
035 デンマーク デンマーク語 ヨハネス・ヴィルヘルム・イェンセン
Johannes Vilhelm Jensen, 1873-1950
『マダム・ドラ』
Madame d'Ora
1904 ノーベル文学賞の1944年の受賞者であるデンマークの国民的作家による探偵小説。
036 デンマーク デンマーク語 ニールス・メイン
Niels Meyn, 1891-1957
『海浜ホテルの殺人』
Mysteriet i Sandkroen
1935 《現代欧米探偵小説傑作選集》(オリエント書房、1947年)の第2巻として予告された作品。
037 デンマーク デンマーク語 オットー・シュライヒ
Otto Schrayh
『死の放送』
Dodskartoteket
1942 《現代欧米探偵小説傑作選集》(オリエント書房、1947年)の第4巻として予告された作品。
038 デンマーク デンマーク語 カルロ・アンダーセン
Carlo Andersen, 1904-1970
『三つのジョーカー』
De tre jokere
1943 《現代欧米探偵小説傑作選集》(オリエント書房、1947年)の第8巻として予告された作品。
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039 フィンランド フィンランド語 リクハルド・ホルナンリンナ
Rikhard Hornanlinna, 1889-1957
『時計の秘密』
Kellon salaisuus
1910 フィンランド最初の探偵小説。ホームズ風の紳士探偵マックス・ルドルフ(Max Rudolph)が登場。
マックス・ルドルフはもう1編、1910年の『Lähellä kuolemaa』でも活躍。
040 フィンランド フィンランド語 ラウリ・サウラモ
Lauri Sauramo, 1875-1919
『赤衛軍司令官の娘』
Punakaartin päällikön tytär
1918 1910年代末に、ホームズ風の私立探偵ヴァイノ・ハウッカ(Väinö Haukka)が活躍する作品を2編発表。
もう1編は1917年の『聖なる島の秘密』(Pyhäsaaren arvoitus)。
041 フィンランド フィンランド語 ミカ・ワルタリ
Mika Waltari, 1908-1979
『パルム警部の誤算』
Komisario Palmun erehdys
1940 《現代欧米探偵小説傑作選集》(オリエント書房、1947年)の第19巻『死の戯れ』として予告された作品。
全3作のパルム警部シリーズのうちの第2作。
042 フィンランド フィンランド語 ヴィルホ・ヘラネン
Vilho Helanen, 1899-1952
『夜中の三発の銃声』
Kolme laukausta yössä
1950 弁護士カールロ・ラウタ・シリーズ。継続戦争(第2次ソ芬戦争、1941-1944)の時代を背景に、
政府高官の殺害事件を解決するためカールロ・ラウタがヘルシンキを奔走する。
043 フィンランド フィンランド語 マウリ・サリオラ
Mauri Sariola, 1924-1985
『赤き雄鶏の歌』
Punaisen kukon laulu
1963 この作家の唯一の邦訳『ヘルシンキ事件』(TBS出版会、1979年)は傑作。
『ヘルシンキ事件』を第1作とする弁護士オスモ・キルピ・シリーズの第3作。
044 フィンランド フィンランド語 タウノ・ユリルーシ
Tauno Yliruusi, 1927-1994
『犯罪捜査官の休日』
Rikosetsivien vapaapäivä
1963 クリスティーの『そして誰もいなくなった』と似た作品らしいが、『犯罪捜査官の休日』の方がより優れている……らしい。
刑事複数名がヘルシンキ近くの島で休日を過ごしていたところ、そこを嵐が襲い、そして殺人が――というストーリー。
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第5期[第45巻~第54巻] フランス・ベルギー編(10冊)

045 フランス フランス語 アンリ・コーヴァン
Henry Cauvain, 1847-1899
『マクシミリアン・エレール』
Maximilien Heller
1871 変わり物の青年マクシミリアン・エレールと医師の「私」が密室内の毒殺事件の謎を解く。
コナン・ドイルのホームズ&ワトソンの造形に影響を与えたのではないかともいわれる作品。
046 ベルギー フランス語 スタニスラス=アンドレ・ステーマン
Stanislas-André Steeman, 1908-1970
(作品未定) 1928年に同僚の新聞記者との共作で探偵小説を発表し、1930年以降単独で探偵小説を次々と発表。
フランス語ミステリ界の本格派を代表する作家の一人。邦訳に『六死人』など。
047 フランス フランス語 ピエール・ヴェリー
Pierre Véry, 1900-1960
(作品未定) 1930年から探偵小説を発表。フランスの本格派を代表するミステリ作家の一人。
邦訳に『サンタクロース殺人事件』など。
048 フランス フランス語 ノエル・ヴァンドリー
Noël Vindry, 1896-1954
(作品未定) 1930年代に密室物を多数書いた作家。その作品で探偵役を務めるのはアルー判事。邦訳なし。
049 フランス フランス語 ジャック・ドゥクレ
Jacques Decrest, 1893-1954
(作品未定) 1930年代からジル警視を探偵役とするシリーズを発表。ノエル・ヴァンドリーと同じく「トリック一辺倒の作家」で、
「この両作家のものは、たとえば島田荘司ファンのような探偵小説好きには受けるだろう」と
松村喜雄氏が『怪盗対名探偵 フランス・ミステリーの歴史』で書いている(双葉文庫版、p.341)。邦訳なし。
050 フランス フランス語 エドゥアール・ルタイヤール
Edouard Letailleur, 1897-1976
(作品未定) 江戸川乱歩がフランスのミステリ作家イゴール・B・マスロフスキーから受け取った手紙で、
「フランスのジョン・ディクスン・カーともいうべき作家で、凡ての作品に多かれ少なかれ悪魔的嗜好が見える」
と紹介されている。1930年代にガリマール社から探偵小説を10冊刊行。邦訳なし。
051 フランス フランス語 シルヴァン・ローシュ
Sylvain Roche, 1914-????
(作品未定) 江戸川乱歩がフランスのミステリ作家イゴール・B・マスロフスキーから受け取った手紙によれば、
1942年からフランスのブラウン神父とでもいうべきラロンド神父のシリーズを発表した。邦訳なし。
052 フランス フランス語 イゴール・B・マスロフスキー
Igor B. Maslowski, 1914-1999
(作品未定) 江戸川乱歩と1951年から1952年にかけて文通した作家。乱歩にアジアの推理小説の調査を依頼した。
邦訳にオリヴィエ・セシャンとの共著の『まだ殺されたことのない君たち』(木々高太郎・槇悠人共訳、東都書房、1962年)。
053 フランス フランス語 マルセル・F・ラントーム
Marcel F. Lanteaume, 1902-1988
(作品未定) 1944年の『聖週間の嵐』(Orage sur la grande semaine)か1948年の『十三番目の銃弾』(La Treizième balle)。
それぞれ、探偵ボブ・スローマンを主人公とする本格ミステリシリーズ(全3作)の第1作と第3作。
第2作『騙し絵』(1946)は創元推理文庫より2009年に邦訳が出ている。
054 フランス フランス語 フランシス・ディドロ
Francis Didelot, 1902-1985
『七人目の陪審員』
Le septième juré
1956? 森英俊編著『世界ミステリ作家事典 本格派篇』によれば、この作品は「植草甚一が絶賛したことでも知られている。
その評価に偽りはなく、まさにディドロの真骨頂が発揮された法廷ミステリの傑作である」。
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第6期[第55巻~第66巻] 南欧編(12冊)

055 イタリア イタリア語 フランチェスコ・マストリアーニ
Francesco Mastriani, 1819-1891
『私の死体』
Il mio cadavere
1852 イタリア最初の探偵小説(という説がある)。
056 イタリア イタリア語 アウグスト・デ・アンジェリス
Augusto De Angelis, 1888-1944
『ホテル《三つのバラ》』
L'Albergo delle Tre Rose
1936 イタリアを舞台とするデ・ヴィンチェンツィ警部シリーズの作品。
《現代欧米探偵小説傑作選集》ではこのシリーズが3作邦訳出版される予定だった。
057 イタリア イタリア語 エツィオ・デリコ
Ezio D'Errico, 1892-1972
『動物園殺人事件』
Plenilunio allo Zoo
1939 フランスを舞台とするエミリオ・リシャール警部シリーズの作品。
《現代欧米探偵小説傑作選集》では『動物園殺人事件』を含む3作が邦訳予定だった。
058 イタリア イタリア語 ジョルジョ・シェルバネンコ
Giorgio Scerbanenco. 1911-1969
『盲目の人形』
La bambola cieca
1941 ボストン警察職員アーサー・ジェリングとそのワトソン役の心理学者トンマーゾ・ベッラのシリーズの第2作。
《世界傑作探偵小説集》(未来社、1946年)で刊行が予告された作品。
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059 スペイン スペイン語 エンリケ・ハルディエル・ポンセラ
Enrique Jardiel Poncela, 1901-1952
『シャーロック・ホームズの新たな七つの冒険』
Las siete novísimas aventuras de Sherlock Holmes
1928 ロンドンを散策していた作者のポンセラは、死んだと思われていたシャーロック・ホームズと出会う。
新たなワトソン役になることを頼まれたポンセラが記録したシャーロック・ホームズの新たな探偵譚。
060 スペイン スペイン語 E・C・デルマル
E.C. Delmar
『ガスメーターの秘密』
El secreto del contador de gas
1932 バルセロナを舞台とするベナンシオ・ビジャバーハ警部(Venancio Villabaja)シリーズの第1作。
このシリーズは1932年から1937年にかけて3作発表された。
061 スペイン スペイン語 ベンセスラオ・フェルナンデス・フローレス
Wenceslao Fernández Flórez, 1885-1964
『チャールズ・リングの功績』(短編集)
Los trabajos del detective Ring
1934 イギリス人探偵(あるいは刑事?)のチャールズ・リング(Charles Ring)の事件簿。
062 スペイン スペイン語 マリオ・ラクルース
Mario Lacruz, 1929-2000
『無実』
El inocente
1953 義父の殺害を疑われる男。果たして真実は? 戦後スペイン・ミステリの最初の傑作とされる作品。
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063 ポルトガル ポルトガル語 エッサ・デ・ケイロース&
ラマーリョ・オルティガン
Eça de Queirós, 1845-1900
Ramalho Ortigão, 1836-1915
『シントラ通りの謎』
O Mistério da Estrada de Sintra
1870 奇怪な殺人事件の顛末をつづった新聞編集者あての書簡を掲載する、というていで新聞連載されたもので、
最終回ですべてフィクションだったと明かされるまで読者はみな現実の事件を扱ったものだと信じていたという。
ポルトガルの最初期の探偵小説の一つ。エッサ・デ・ケイロースは19世紀ポルトガルを代表する文豪である。
064 ポルトガル ポルトガル語 マリア・オネイル
Maria O'Neill, 1873-1932
『シャーロック・ホームズの模倣者』
Um imitador de Sherlock Holmes
1909? リスボンの弁護士、シウヴェストリ子爵(Visconde Silvestre)の事件簿。ワトソン役はペドロ・モンタグラソ(Pedro Montagraço)。
ホームズ物の影響下でポルトガルで書かれたいくつかのシリーズの中でもベスト級のものだという。
065 ポルトガル ポルトガル語 レイナウド・フェレイラ
Reinaldo Ferreira, 1897-1935
(作品未定) くだらない作品も多い一方、魅力的な不可能犯罪物や安楽椅子探偵物も残したというが詳細不明。
作品はどれも型破りで、ドイルと黄金時代探偵作家とハリー・スティーヴン・キーラーを混ぜ合わせたような作風だとか。
066 ポルトガル ポルトガル語 ジェイムズ・A・マーカス
James A. Marcus
『白い殺人』
Um crime branco (White Murder)
1950 英国ミステリ『White Murder』を訳したもの、というていで出版された。
エラリー・クイーン風の推理が展開される本格ミステリの傑作であるらしい。
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第7期[第67巻~第79巻] ロシア・ソ連編(13冊)

※67~70は後日追加。
071 ソ連 ロシア語 レオニード・ボリソフ
Борисов, 1897-1972
『記憶を喪った男』
Ход конем
1927 《ソヴエト・ロシア探偵小説集》(内外社、1930年)の第2巻として予告されていた作品。
第1巻はアレクセイ・トルストイの『技師ガーリン』で、「近代デジタルライブラリー」で読める。
072 ソ連 ロシア語 ニコライ・シパーノフ
Шпанов, 1896-1961
《ニール・クルチーニンの冒険》 1940s- ソ連のシャーロック・ホームズ。ホームズ型探偵譚をソ連に適用すべきではないと当時批判を受けた。
シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(7) ソ連編」参照。
073 ソ連 ロシア語 アルカージー・アダモフ
Адамов, 1920-1991
『雑色事件』
Дело «пёстрых»
1956 ソ連における警察小説の先駆け。
「犯罪のロマンス」を信奉するギャング団と、その正体をつかもうとするモスクワ警察特捜班の対決。
074 ソ連 ロシア語 ロマン・キム
Ким, 1899-1967
『枕の下のコブラ』
Кобра под подушкой
1962 江戸川乱歩と文通した推理作家・スパイ小説作家の作品。
モロッコの都市カサブランカを舞台に、ソ連のジャーナリストやイギリスの諜報機関が登場するスパイ小説。
075 ソ連 ロシア語 パーヴェル・シェスタコーフ
Шестаков, 1932-2000
『迷宮をこえて』
Через лабиринт
1967 「ソ連のアガサ・クリスティー」のデビュー作。「ドイツ軍占領下で敵に協力した男が戦後長い間身分を偽って
暮しているが、殺人事件とからんでそれが暴露さる。思いがけないドンデン返しが用意されている」
深見弾「ソ連と東欧の警察小説」(『ミステリマガジン』1976年11月号)
076 ソ連 ロシア語 ブラギンスキー&リャザーノフ
Брагинский, 1921-1998
Рязанов, 1927-
『図書館の殺人』
Убийство в библиотеке
1969 ユーモアミステリ。このコンビは映画の脚本家として有名。
2人で執筆した脚本をリャザーノフが監督を務め映画化していた。
077 ソ連 ロシア語 ユリアン・セミョーノフ
Семёнов, 1931-1993
『オガリョーワ、6』
Огарёва, 6
1972 傑作『ペトロフカ、38』に続くシリーズ第2弾。「企業幹部がからんだ大がかりな横領と殺人をペトロフカ・38で
活躍したサーチコフが手がける話」深見弾「ソ連と東欧の警察小説」(『ミステリマガジン』1976年11月号)
078 ソ連 ロシア語 ワイネル兄弟
Братья Вайнеры
兄 アルカージー 1931-2005
弟 ゲオールギー 1938-2009
『ミノタウロスを訪ねて』
Визит к Минотавру
1972 新訳。『ミノトール訪問』のタイトルで『季刊ソヴェート文学』1974年夏季号(通巻48号)に抄訳あり(泉清訳)。
079 ソ連 ロシア語 ニコライ・レオーノフ
Леонов, 1933-1999
(刑事グーロフ・シリーズのどれか) 1970s- このシリーズは1975年から作者が死去する1999年までに30作ほどが発表されたようだ
(うち10作ほどがソ連時代の発表)。ソ連崩壊後もベストセラーリストに入り続けた人気シリーズ。
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第8期[第80巻~第89巻] 中欧編1(10冊)

080 ポーランド ポーランド語 ヘンリク・ナギェル
Henryk Nagiel, 1859-1899
『ナレフキ通りの謎』
Tajemnice Nalewek
1888 2012年にポーランドで刊行が始まった《戦前ワルシャワ探偵小説コレクション》の第3巻
081 ポーランド ポーランド語 アレクサンデル・ブワジェヨフスキ
Aleksander Błażejowski, 1890-1940
『赤い道化師』
Czerwony Błazen
1925 《戦前ワルシャワ探偵小説コレクション》の第1巻
ポーランド最初の(純粋な)探偵小説と見なされている作品。
082 ポーランド ポーランド語 アダム・ナシェルスキ
Adam Nasielski, 1911-2009
『スペードのエース』
As Pik
1938 1933年から1938年にかけて長編8作が刊行されたベルナルト・ジュビク警部シリーズの作品。
1939年にロンドンで英訳『The ace of spades』が出版されている。
083 ポーランド ポーランド語 ブルーノ・ヤセンスキー
Bruno Jasieński, 1901-1938
『人間は皮膚を変える』
Człowiek zmienia skórę
1933-37 ロマン・キムが乱歩に送った手紙で、1930年代の探偵小説の傑作とされているスパイ小説。
邦訳もあるが、完訳ではないようである。
084 ポーランド ポーランド語 ジョー・アレックス
Joe Alex, 1920-1998
(ジョー・アレックス・シリーズのどれか) 1959- 「ジョー・アレックス」という作者名は筆名。主に1950年代末から1960年代にかけての時期に、
作者と同名のジョー・アレックスを探偵役とするイギリスが舞台の探偵小説シリーズを発表した。
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085 チェコ チェコ語 エミル・ヴァヘク
Emil Vachek, 1889-1964
『男と影』
Muž a stín
1932 近年もチェコで映像化されている人気シリーズ、クルビーチコ警部シリーズの第2作。
エミル・ヴァヘクはチェコの探偵小説を形作った二大作家の一人。
086 チェコ チェコ語 エドゥアルト・フィッケル
Eduard Fiker, 1902-1961
『灰色の家の女』
Paní z Šedivého domu
1941 スコットランドヤードのT・B・コーン警部シリーズの第3作。
エドゥアルト・フィッケルはチェコの探偵小説を形作った二大作家の一人。
087 チェコ チェコ語 ミラン・クンデラ ほか
Milan Kundera, 1929-
『編集室の殺人』
Vražda v redakci
1964 ミラン・クンデラやイヴァン・クリーマ、ヨゼフ・シュクヴォレツキーらチェコの作家8人が
週刊紙に10回にわたって連載したリレー探偵小説。
088 チェコ チェコ語 ヨゼフ・シュクヴォレツキー
Josef Škvorecký, 1924-2012
『警部ボルーフカの憂鬱』(短編集)
Smutek poručíka Borůvky
1966 「プラハの春」直前のチェコで刊行されたミステリ。これはシリーズの第1短編集だが、第2短編集は
英国推理作家協会賞にノミネートされ、またその収録作の1編はカナダ推理作家協会賞を受賞している。
089 チェコ チェコ語 イジー・ブラベネツ&ズデニェク・ヴェセリー
Jiří Brabenec, 1911-1983
Zdeněk M. Veselý, 1927-1992
『〈虹の入江〉での犯罪』
Zločin v Duhovém zálivu
1966 未来の月を舞台にシャーロック・ホームズ式の古典的捜査が展開されるSFミステリ。
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第9期[第90巻~第97巻] 中欧編2(8冊)

※説明は後日追加
※ハンガリーの作家は「姓-名」の順
090 スロバキア スロバキア語 グスターウ・アドルフ・ベジョ
Gustáv Adolf Bežo, 1890-1952
(作品未定) 1920s Gab. Zosenatru Bielohorskýという筆名で1921年から1926年にかけて短編推理小説5編を発表したらしい。
スロバキア文学情報センターに簡単な経歴紹介があるが(リンク)、作品内容は不明。
091 スロバキア スロバキア語 エミル・B・シュテファン
Emil B. Štefan, 1920-2000
『第二の十字架』
Druhý kríž
1962 1960年代に探偵小説を4作発表した作家。
作品概要(スロバキア語)、作者経歴(スロバキア文学情報センター)。
092 スロバキア スロバキア語 ヨゼフ・タロ
Jozef Tallo, 1924-1979
『窓のない家』
Dom bez okien
1963 作者は小説家、映画の脚本家。スロバキアでのミステリ映画製作の先駆者の一人。
作品概要(スロバキア語)、作者経歴(スロバキア文学情報センター)。
093 スロバキア スロバキア語 カタリーナ・ラザロヴァー
Katarína Lazarová, 1914-1995
『レムリアの王女』
Kňažná z Lemúrie
1964 1964年から1970年にかけて5編発表された編集者ジタ・マリノヴァー(Zita Malinová)シリーズの第1作。
作者経歴(スロバキア文学情報センター)、シリーズ一覧
094 ハンガリー ハンガリー語 レイテー・イェネー
Rejtő Jenő, 1905-1943
(作品未定)
095 ハンガリー ハンガリー語 ナジ・カーロイ
Nagy Károly, 1909-1942
(作品未定)
096 ハンガリー ハンガリー語 バルシ・エデン
Barsi Ödön, 1904-1963
(作品未定)
097 ハンガリー ハンガリー語 セルブ・アンタル
Szerb Antal, 1901-1945
『ペンドラゴン伝説』
A Pendragon legenda
1934 日本では作者名は「アンタール・セルプ」とも表記。

第10期[第98巻~第106巻] 旧ユーゴスラビア編(9冊)

※説明は後日追加
098 スロベニア スロベニア語 イヴォ・ショルリ
Ivo Šorli, 1877-1958

Pasti in zanke
1922
099 スロベニア スロベニア語 リュバ・プレンネル
Ljuba Prenner, 1906-1977

Neznani storilec
1939
100 スロベニア スロベニア語 フラン・ヨシップ・クナフリッチ
Fran Josip Knaflič, 1879-1949

Lov za skrivnostmi
1944
101 クロアチア クロアチア語 ネナド・ブリクシ
Nenad Brixy, 1924-1984
『死者立入禁止』
Mrtvacim ulaz zabranjen
1960
102 クロアチア クロアチア語 ブランコ・ベラン
Branko Belan, 1912-1986
(作品未定)
103 クロアチア クロアチア語 パヴァオ・パヴリチッチ
Pavao Pavličić, 1946-
(作品未定)
104 クロアチア クロアチア語 ゴラン・トリブソン
Goran Tribuson, 1948-
(作品未定)
105 セルビア セルビア語 アレクサンダル・ポポヴィッチ
Александар Поповић, 1929-1996
『三角形の殺人』
Убиство у троуглу
1959
106 セルビア セルビア語 ボリスラヴ・ペキッチ
Борислав Пекић, 1930-1992
『狂犬病』
Беснило
1983

第11期[第107巻~第117巻] 東欧・バルカン諸国編(11冊)

※説明は後日追加
107 ベラルーシ ベラルーシ語 ウラジミル・カラトキェヴィチ
Караткевіч, 1930-1984

Дзікае паляванне караля Стаха
1964
108 ウクライナ ウクライナ語 ボロディムィル・カシン
Кашин, 1917-1992
(ドムィトロ・コヴァリ警部シリーズのどれか) 1968-
109 ルーマニア ルーマニア語 ヴィクトル・エフティミュ
Victor Eftimiu, 1889-1972
『星くずの着物』
Kimonoul înstelat
1932
110 ルーマニア ルーマニア語 リビウ・レブリャーヌ
Liviu Rebreanu, 1885-1944
『両方』
Amândoi
1940
111 ルーマニア ルーマニア語 ホリア・テクチャーヌ
Horia Tecuceanu, 1929-1997
『刑事アポストレスクと二つの謎』
Capitanul Apostolescu si dubla enigma
1972
112 ルーマニア ルーマニア語 ロディカ・オジョグ=ブラショヴャーヌ
Rodica Ojog-Brașoveanu, 1939-2002
(作品未定) 「ルーマニアのアガサ・クリスティー」と呼ばれた作家。
113 ブルガリア ブルガリア語 ステファン・ブラシュナロフ
Стефан Брашнаров, 1901-1966
(作品未定)
114 ブルガリア ブルガリア語 ボゴミール・ライノフ
Богомил Райнов, 1919-2007
(作品未定)
115 ブルガリア ブルガリア語 パーヴェル・ヴェージノフ
Павел Вежинов, 1914-1983
(作品未定)
116 ブルガリア ブルガリア語 ジミトル・ペーエフ
Димитър Пеев, 1919-1996
(作品未定)
117 ギリシャ ギリシャ語 ヤニス・マリス
Γιάννης Μαρής, 1916-1979
『コロナキの犯罪』
Έγκλημα στο Κολωνάκι
1953 ギリシャの探偵小説の父の(おそらく)デビュー作。

第12期[第118巻~第XX巻] バルト三国編(X冊)

 エストニア、ラトビア、リトアニアの3か国。資料がないので具体的なタイトルを挙げることは出来ないが、エストニア語版Wikipediaに「エストニアの推理小説のリスト」(Eesti kriminaalkirjandusteoste loend)という項目があり、それを見るとどうやらエストニアでは1880年代から推理小説が書かれていたようである。ほかの2か国でも「クラシック・ミステリ」と呼び得る作品はあるだろう。
 エストニアの最新の推理小説シリーズの1つに薬剤師メルキオールシリーズがある。ブログ「エストニア情報瓦版 - Vanapagan pajatab」の2012年4月19日のエントリ「エストニアの推理小説 - kriminaalromaan」で紹介されている。

  • エストニア語版Wikipedia
  • ラトビア語版Wikipedia
    • ラトビア語版Wikipedia内を「kriminālromānu」(推理小説)、「detektīvromānu」(探偵小説)で検索してみたが、ラトビアの作家は以下の2人しか見つからなかった。
  • リトアニア語版Wikipedia

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