北山猛邦 海外翻訳出版状況

2010年9月7日作成



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 (「Vol. 」は現地での『ファウスト』の号数を示す。)

Index

中国(4冊)


筆名表記:北山猛邦(日本と同じ)
タイトル 原題 訳者 出版社 出版日
「钟城」杀人事件 『クロック城』殺人事件(2002) 赵建勋 吉林出版 2010-3-1
「琉璃城」杀人事件 『瑠璃城』殺人事件(2002) 何奕欣 吉林出版 2010-3-1
「爱丽丝·镜城」杀人事件 『アリス・ミラー城』殺人事件(2003) 冯骅 吉林出版 2010-3-1
「断头台城」杀人事件 『ギロチン城』殺人事件(2005) 涪子 吉林出版 2010-6-1

  • 2010年3月に、最初の3作品を同時刊行。その3ヶ月後には早くも『ギロチン城』が刊行され、今や日本だけではなく世界中が、『石球城』の刊行を待ち望んでいる状態。(2014年7月7日追記:当ページの作成から約4年が経ったが、まさかいまだに『石球城』が未刊行とは……)
  • 表紙は非常に簡素な感じ。

台湾(2冊 + 1短編 + リレー小説)


筆名表記:北山猛邦(日本と同じ)
タイトル 原題 訳者 出版社 出版日
雑誌掲載(Vol.4A) 心靈最後的距離 短編「こころの最後の距離」(2004) 尖端出版 2007-08-09
雑誌掲載(Vol.4A) 對誰來說都不連續 リレー小説「誰にも続かない」(2004) 尖端出版 2007-08-09
単行本 鐘城殺人事件 『クロック城』殺人事件(2002) 李其馨 獨步文化 2011-09-18
単行本 少年檢閱官 少年検閲官(2007) 陳嫺若 皇冠 2011-10-11

  • 「こころの最後の距離」は、文芸誌『ファウスト』主催の3泊4日の文芸合宿で執筆された作品で、構成に凝った面白い作品だが、必ずしも北山猛邦の本来の魅力が見られる作品ではない。「廃線上のアリア」は台湾版ファウストの4B号に掲載が予告されていたが、結局4B号が刊行されなかったため、台湾では未訳となっている。残念。
  • 中国ではすでに『城』シリーズが4冊刊行されているが、台湾では1冊も刊行されていないのはちょっと意外。
  • 2011年に『城』シリーズの最初の1冊、『『クロック城』殺人事件』が刊行されたが、2014年7月現在、続巻は出ていない。

韓国(1冊 + 3短編 + リレー小説)


筆名表記:키타야마 타케쿠니
タイトル 原題 訳者 出版社 出版日
雑誌掲載(Vol.4) 마음의 최후의 거리 短編「こころの最後の距離」(2004) 학산문화사(鶴山文化社) 2007-06-20
雑誌掲載(Vol.4) 폐선상의 아리아 短編「廃線上のアリア」(2004) 학산문화사(鶴山文化社) 2007-06-20
雑誌掲載(Vol.4) 아무에게도 읽히지 않는 リレー小説「誰にも続かない」(2004) 학산문화사(鶴山文化社) 2007-06-20
雑誌掲載(Vol.6B) 실숲의 공주 短編「糸の森の姫君」(2005) 학산문화사(鶴山文化社) 2009-08-15
単行本 클락성 살인사건 『クロック城』殺人事件(2002) 김해용(キム・ヘヨン) 학산문화사(鶴山文化社) 2010-04-05

  • 『クロック城』の刊行は2010年になってから。それ以前に、短編3編と、リレー小説(with乙一、佐藤友哉、滝本竜彦、西尾維新)が翻訳されている。「廃線上のアリア」、「糸の森の姫君」は、日本でもまだ書籍にまとめられていないので読んでいる人は少ないと思うが、抒情性に富んだ作品で、かつ「物理の北山」の本領発揮の好短編。まだ読んでいない人はぜひ読んでみてください。
  • 韓国版『クロック城』の表紙はかなり格好いい。

その他

英語圏 未刊行

おまけ:各地での筆名表記・読み

日本:北山猛邦(Kitayama Takekuni、きたやま たけくに)
台湾:北山猛邦(Beishan Mengbang、ぺいしゃん もんぱん)
中国:北山猛邦(同上)
韓国:키타야마 타케쿠니(Kitayama Takekuni、きたやま たけくに)

「北山猛邦」はどこに行っても漢字が同じで、また韓国語でも発音は日本語と同じようになる。

更新履歴

  • 2010年9月7日 … ページ作成
  • 2014年7月6日 … 台湾版『『クロック城』殺人事件』(2011年9月刊)、台湾版『少年検閲官』(2011年10月刊)の情報を追加。



最終更新:2014年07月07日 13:47