「新世紀・世界文学ナビ」(毎日新聞)で紹介された作家一覧

2012年8月2日
  • 最終更新 2013年5月9日

 『毎日新聞』東京版朝刊・文化面に2011年4月より載されているコラム「新世紀・世界文学ナビ」で取り上げられた作家と記事見出しの一覧。当初は毎週木曜日掲載。2012年4月から月曜日掲載。2013年4月から「新・世界文学ナビ」にタイトルを変更して東京版夕刊、月1回掲載。
 今までに「韓国編」、「中国編」、「台湾編」、「スペイン語圏」、「ポルトガル語圏」、「ラティーノ・ラティーナ編」、「カリブ編」が掲載された。基本的に毎回、作家本人のコメントも付されている。

Index

韓国編・中国編・台湾編

※作家名の振り仮名はすべて記事に従っている。

新世紀・世界文学ナビ 韓国編 ナビゲーター=きむふな
2011/04/07 1 金愛爛(キム・エラン) 彼女を愛さずにいることは可能か
2011/04/14 2 金英夏(キム・ヨンハ) 今年2月、インターネット絶筆宣言 ※邦訳書『光の帝国』、『阿娘(アラン)はなぜ』は広義のミステリ
2011/04/21 3 金衍洙(キム・ヨンス) 「疎通」と時代小説に取り組む優良株
2011/04/28 4 申京淑(シン・ギョンスク) 事件となった辺境からの海外進出
2011/05/05 5 孔枝泳(コン・ジヨン) 心の傷を負った人々に当てた光
2011/05/12 6 金薫(キム・フン) 読者をつかむ異色経歴の持ち主
2011/05/19 7 チョン・イヒョン 若い女性からの圧倒的支持
2011/05/26 8 殷煕耕(ウン・ヒギョン) 知的な文体でアイロニカルに
2011/06/02 9 林哲佑(イム・チョルウ) 韓国現代史の証言者
2011/06/09 10 朴婉緒(パク・ワンソ) 平凡な日常化からとらえた核心 〈作家本人から〉なし(故人)
新世紀・世界文学ナビ 中国編 ナビゲーター=桑島道夫
2011/06/16 1 蘇徳(スードォ) 80後(バーリンホウ)の感性 ※「東野圭吾を全編読破している」とのこと
2011/06/23 2 衛慧(ウェイホェイ)
棉棉(ミエンミエン)
鉄凝(ティエニン)
女性の性と文学の市場主義化 〈作家本人から〉なし
2011/06/30 3 張悦然(チャンユエラン) 「新概念」作家の残酷と耽美
2011/07/07 4 余華(ユイホア) 狂躁描き 慎ましさへの郷愁誘う
2011/07/14 5 潘向黎(パンシアンリー) 知日派作家の繊細と幽玄
2011/07/21 6 春樹(チュンシュー) 若者に響くパンク・ロックと純真
2011/07/28 7 安妮宝貝(アニーベイビー) ネット出身作家の伝統回帰
2011/08/04 8 蘇童(スートン) 女性心理を描ききる執念
2011/08/11 9 郭敬明(クオチンミン) 優しいタッチで描く青春の残酷
2011/08/18 10 陳染(チェンラン) 反転する社会と個人の生活
2011/08/25 11 閻連科(イエンリエンコォ) 不条理を描ききる情念
2011/09/01 12 大江文学の理解 ニーチェや魯迅の後継として 翻訳家・許金龍のコメントあり
2011/09/08 13 林白(リンバイ) 身体に根ざした言葉の復権
2011/09/15 14 阿来(アーライ) あすへの美しい祈り ※中国のSF雑誌『科幻世界』の元編集長
2011/09/22 15 村上春樹の受容 意訳と直訳の距離感 翻訳家・林少華のコメントあり
2011/09/29 16 金原ひとみ、青山七恵の人気 国境を越える文学の普遍性
新世紀・世界文学ナビ 台湾編 ナビゲーター=山口守
2011/10/06 1 李喬(リーチアオ) 歴史の転変を壮大な物語に
2011/10/13 2 鄭清文(チョンチンウェン) こまやかに描く市井人の哀歓
2011/10/20 3 白先勇(パイシエンヨン) 挽歌に宿る燦然たる生の煌き
2011/10/27 4 李昂(リーアン) フェミニズム文学の最高峰
2011/11/03 5 朱天文(チュティエンウェン)
朱天心(チュティエンシン)
歴史の万華鏡を映す姉妹 〈作家本人から〉は朱天文
2011/11/10 6 邱妙津(チウミアオチン) 愛に癒され傷付く孤独な魂 〈作家本人から〉に代えて〈作家の著書から〉(故人)
2011/11/17 7 黄錦樹(ホワンチンシュ) 文化と血の狭間描くマレーシア華人
2011/11/24 8 リグラヴ・アウ 主体的に形成された自我 「リカラッ・アウー」とも
2011/12/01 9 向陽(シアンヤン) 世界を解釈する精神の言葉
2011/12/08 10 施叔青(シーシュチン) いったいどれが本当の自分か

スペイン語圏

  • 2012年8月16日追加

 2011年12月15日(木)からは「スペイン語圏」。2012年4月から毎週月曜日掲載になった。2012年2月23日掲載の第8回以降は毎日新聞のサイトで読むことができる。

新世紀・世界文学ナビ スペイン語圏
掲載日 # 作家 ナビゲーター 記事見出し 備考
2011/12/15 1 ハビエル・セルカス 寺尾隆吉 歴史的事実と虚構の境界で
2011/12/22 2 オラシオ・カステジャーノス・モヤ 寺尾隆吉 小説で私的過去を取り戻す
2012/01/12 3 カルロス・バルマセーダ 柳原孝敦 運命の地としてのアルゼンチン
2012/01/19 番外編 ガルシア=マルケス 田村さと子 ガボに渡したハンチング マルケス邸訪問記。〈作家本人から〉なし。「ガボ」はマルケスの愛称。
2012/01/26 4 フアン・ヘルマン 寺尾隆吉 詩人は詩作で環境を作る
2012/02/02 5 エンリケ・ビラ=マタス 寺尾隆吉 文学から作られた文学
2012/02/09 6 フェルナンド・バジェホ 久野量一 「崖っぷち」からわき上がる声なき声 〈作家本人から〉は本人の希望により2011年のスピーチの抜粋
2012/02/16 7 ホルヘ・フランコ 田村さと子 パチパチと音を立てるユーモア
2012/02/23 8 セルヒオ・ピトル 寺尾隆吉 メキシコ現代文学の醍醐味
2012/03/01 9 ロドリゴ・レイローサ 寺尾隆吉 「ラテンアメリカ臭さ」を脱して
2012/03/08 10 サンティアーゴ・パハーレス 内田兆史 もがく若者たちを爽やかに
2012/03/15 11 フリオ・リャマサーレス 内田兆史 水の中に生まれる音楽のように
2012/03/22 12 ベルナルド・アチャーガ 金子奈美 真摯に問い続ける文学の可能性 スペイン語ではなくバスク語で執筆する作家
2012/04/16 13 マリオ・バルガス=リョサ 寺尾隆吉 思春期の力溢れる世紀の文学
2012/04/23 14 ラウラ・レストレーポ サンドラ・モラーレス コロンビア史に組み込んだ虚構 訳:真下祐一
2012/04/30 15 エベリオ・ロセーロ サンドラ・モラーレス コロンビアの疲弊感が生んだ小説 訳:真下祐一
2012/05/14 16 レオナルド・パドゥーラ 野谷文昭 純文学志向のミステリー作家
2012/05/21 17 カルロス・フエンテス 寺尾隆吉 一途な情熱、突然の死 〈作家本人から〉は過去の著作より(故人)
2012/05/28 18 ルイス・セプルベダ 旦敬介 名もなき人生の味わい深さ
2012/06/04 19 ホセ・エミリオ・パチェーコ 石井登 仕掛けられた記憶の迷宮 〈作家本人から〉は2009年と2011年のスピーチの抜粋
2012/06/18 番外編 日本文学の受容 上 『ねじまき鳥』で始まったブーム ベネズエラの作家のエドノディオ・キンテロ氏へのインタビュー
2012/06/25 番外編 日本文学の受容 下 普遍的な要素もつ安部公房 安部公房の研究・翻訳を行っているグレゴリー・サンブラーノ氏へのインタビュー
2012/07/02 20 セサル・アイラ 柳原孝敦 おかしく悲しく、ぞっとする世界
2012/07/16 21 アルベルト・ルイ=サンチェス 斎藤文子 立ち上る官能的な手触り
2012/07/23 22 エレナ・ポニアトウスカ 野谷文昭 二つのジャンルの往還運動
2012/07/30 23 アレハンドロ・サンブラ 松本健二 普遍的情趣を詩のように
2012/08/06 24 セネル・パス 野谷文昭 世界と繋がる歓びと切なさ
2012/08/13 25 エドムンド・デスノエス 野谷文昭 革命の中の異邦人「それは私だ」
2012/08/20 26 ブライス=エチェニケ 野谷文昭 感受性鋭いダメ男の内的現実
2012/08/27 27 ロベルト・ボラーニョ 野谷文昭 早世の詩人作家、ユーモア漂う悪夢
2012/09/03 28 脱ラテンアメリカ主義 野谷文昭 ポスト「ブーム」、クラック世代の行方

※2012年6月25日掲載の「日本文学の受容 下」の末尾には安部公房の長女の方のコメントがある。毎日新聞のサイトではこのコメントの部分だけ別のページに分かれている。

ポルトガル語圏

 2012年9月17日(月)~10月22日(月)、全5回

  • 01 - カルロス・ドゥルモン・ヂ・アンドラーヂ(2012年9月17日)
  • 02 - ヴィニシウス・ヂ・モライス(2012年9月24日)
  • 03 - フェルナンド・ペソア(2012年10月1日)
  • 04 - ジョルジ・アマード(2012年10月8日)
  • 05 - 郷愁(サウダーヂ)(2012年10月22日)

ラティーノ・ラティーナ編

 2012年10月29日(月)~12月24日(月)、全6回

  • 01 - サンドラ・シスネロス(2012年10月29日)
  • 02 - エドウィージ・ダンティカ(2012年11月5日)
  • 03 - アリエル・ドルフマン(2012年11月19日)
  • 04 - ダニエル・アラルコン(2012年11月26日)
  • 05 - サルバドール・プラセンシア(2012年12月3日)
  • 06 - 米国内のメキシコ(2012年12月24日)

カリブ編

 2013年1月7日(月)~3月25日(月)、全11回

  • 01 - デレク・ウォルコット(2013年1月7日)
  • 02 - アール・ラヴレイス(2013年1月14日)
  • 03 - フリア・アルバレス(2013年1月21日)
  • 04 - ジュノ・ディアス(2013年1月28日)
  • 05 - マリーズ・コンデ(2013年2月4日)
  • 06 - パトリック・シャモワゾー(2013年2月11日)
  • 07 - ダニー・ラフェリエール(2013年2月18日)
  • 08 - エドゥアール・グリッサン(2013年2月25日)
  • 09 - ジャメイカ・キンケイド(2013年3月4日)
  • 10 - キャリル・フィリップス(2013年3月18日)
  • 11 - まとめ(2013年3月25日)

北米編

(タイトルが「新・世界文学ナビ」に変更され、東京版夕刊に月1回掲載となる)
 2013年4月4日(木)~

  • 01 - テア・オブレヒト(2013年4月4日 木曜日)
  • 02 - デニス・ジョンソン(2013年5月7日 火曜日)

最終更新:2012年08月02日 16:54