東野圭吾『容疑者Xの献身』エドガー賞ノミネート関連記事一覧

2012年5月

 2011年2月にアメリカで英訳が刊行されていた東野圭吾『容疑者Xの献身』がアメリカ探偵作家クラブ主催のエドガー賞最優秀長編賞の候補に選ばれた。
 ニューヨーク時間の2012年4月26日午後7時半(日本時間の4月27日午前8時半)より行われたエドガー賞晩餐会の後にその結果が発表され、エドガー賞最優秀長編賞の受賞作はモー・ヘイダー(Mo Hayder)の『Gone』に決まった。モー・ヘイダーは東京で接客業に就いていたこともあるというイギリスの女性作家。邦訳は『死を啼く鳥』(ハルキ文庫、2002年)と『悪鬼(トロール)の檻』(ハルキ文庫、2003年)の2作品がある。
 毎日新聞の報道(リンク)によれば、東野圭吾氏は渡米はせずに日本で連絡を待ち、『容疑者Xの献身』の英訳者のアレクサンダー・O・スミス氏がエドガー賞晩餐会に出席したとのこと。

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 (B)の新聞掲載時の見出しは「日本ミステリー 米で台頭 / 東野圭吾さん エドガー賞あと一歩」(2012年5月1日朝刊、10面)
 (C)の新聞掲載時の見出しは「エドガー賞候補になった東野圭吾作品の魅力 / 欧米的な文章で心の葛藤見せ新鮮」(2012年5月2日東京夕刊、4面)
 (D)のオンライン記事は有料。(E)はオンライン記事なし。

 (A)は早川書房編集部の山口晶氏、『容疑者Xの献身』米国版を出版したセント・マーティンズ・プレスの編集者キース・カーラ氏、『容疑者Xの献身』英訳者のアレクサンダー・O・スミス氏、ミステリ評論家・翻訳家の小鷹信光氏のコメントあり。
 (B)は早川書房社長・早川浩氏、『容疑者Xの献身』米国版を出版したセント・マーティンズ・プレスの編集者キース・カーラ氏、『容疑者Xの献身』英訳者のアレクサンダー・O・スミス氏、日本のエンターテインメント小説を英訳出版している出版社バーティカル社の編集長イオニアス・メンザス氏、講談社の国際ライツ事業部長の臼井信幸氏のコメントあり。
 (C)はエドガー賞審査委員長のジェームズ・ベン氏、審査員のコーネイラ・リード氏、『容疑者Xの献身』英訳者のアレクサンダー・O・スミス氏、評論家の西上心太氏、『容疑者Xの献身』のアメリカでの出版エージェント、エイトキン・アレクサンダー・アソシエイツのアンナ・ステイン氏のコメントあり。
 (D)はミステリ研究家の松坂健氏の寄稿と、『容疑者Xの献身』の米国での評価についての記者によるレポート。
 (E)は慶応大アメリカ文学教授の巽孝之氏、文藝春秋の担当者氏、日本のミステリやSFを英訳出版している黒田藩プレスのエドワード・リプセット氏、受賞作を日米中韓の4カ国で出版するゴールデン・エレファント賞の運営事務局のコメントあり。
最終更新:2012年05月16日 16:48