号 | 国 | 言語 | 作者 | タイトル | 記事執筆 | 記事見出し | 邦訳状況 |
2008年 | |||||||
1月号 | フランス | フランス語 | ジャン=ユーグ・オペル Jean-Hugues Oppel |
フレンチ・タブロイド French Tabloïds, 2005 |
中川潤一郎 | フランス・ミステリと9・11 | |
2月号 | スイス | ドイツ語 | パスカル・メルシエ Pascal Mercier *注1 |
リスボン行き夜行列車 Nachtzug nach Lissabon, 2004 |
平井吉夫 | 思考と感情をめぐる旅へ | 『リスボンへの夜行列車』 2012年3月 |
3月号 | イタリア | イタリア語 | ニコロ・アンマニーティ Niccolò Ammaniti |
えら Branchie, 1997 |
荒瀬ゆみこ | 摩訶不思議な逃避行の果て | |
4月号 | フランス | フランス語 | - | パリ・ミステリ散歩 Balades policières dans Paris, 2006 |
平岡敦 | パリのミステリ的楽しみ方 | |
5月号 | ロシア | ロシア語 | ダリヤ・ドンツォワ Дарья Донцова |
スゴイ相続人 Крутые наследнички, 2001 |
毛利公美 | ロシアのお気楽ミステリ | |
6月号 | チェコ | チェコ語 | ヨゼフ・シュクヴォレツキー Josef Škvorecký |
警部ボルーフカの憂鬱 Smutek poručíka Borůvky, 1966 |
佐々木和子 | チェコ社会が垣間見える巨匠のミステリ | |
7月号 | フランス | フランス語 | マクシム・シャタム Maxime Chattam |
Prédateurs, 2007 |
中川潤一郎 | フランス・スリラーの新星 | |
8月号 | ドイツ | ドイツ語 | ウーヴェ・A・O・ハインライン Uwe A. O. Heinlein |
人形遣いの終演 *注2 Finale der Puppenspieler, 2004 |
平井吉夫 | めっぽう面白い科学スリラー | |
9月号 | イタリア | イタリア語 | ジャンカルロ・デ・カタルド Giancarlo De Cataldo |
父と異邦人 Il padre e lo straniero, 2007(?) |
荒瀬ゆみこ | 異邦人はだれなのか? | |
10月号 | フランス | フランス語 | ポール・アルテ Paul Halter |
ホルスの部屋 La chambre d'Horus, 2007 |
平岡敦 | 古代と現代の密室殺人 | |
11月号 | ロシア | ロシア語 | ボリス・アクーニン Борис Акунин |
F. M. Ф. М., 2006 |
毛利公美 | 謎解き版『罪と罰』 | |
12月号 | 韓国 | 韓国語 | ユ・グァンス 유광수 |
秦の始皇帝プロジェクト 진시황 프로젝트, 2008 |
米津篤八 | 秦の始皇帝復活の陰謀 | |
2009年 | |||||||
1月号 | フランス | フランス語 | ピエール・ブールジャド Pierre Bourgeade |
ラマチュエル Ramatuelle, 2007 |
中川潤一郎 | 奇妙な共犯関係を描くノワール | |
2月号 | ドイツ | ドイツ語 | アンドレアス・フランツ Andreas Franz |
ある教師の死 Tod eines Lehrers, 2004 |
平井吉夫 | ローカル色豊かな警察ミステリ | |
3月号 | イタリア | イタリア語 | ニコロ・アンマニーティ Niccolò Ammaniti |
神様の命ずるままに Come Dio comanda, 2006 |
荒瀬ゆみこ | 閉塞感のなかで生きる父と子 | |
4月号 | フランス | フランス語 | ファブリス・ブルラン Fabrice Bourland |
ベイカー街の幽霊 Le fantôme de Baker Street, 2008 |
平岡敦 | ホームズの幽霊が活躍する異色作 | |
5月号 | スペイン | スペイン語 | スサーナ・フォルテス Susana Fortes |
クアトロチェント Quattrocento, 2007 |
宮崎真紀 | 文学性に富んだスペイン発中世ミステリ | |
6月号 | フランス | フランス語 | ピエール・ブールジャド Pierre Bourgeade |
ピットブル Pitbull, 1998 |
中川潤一郎 | アブナイ世界を書く作家 | |
7月号 | ドイツ | ドイツ語 | ディーター・ヒルシュバーク Dieter Hirschberg |
悪魔の日記 Tagebuch des Teufels, 2005 |
垂野創一郎 | 名探偵ホフマン | |
8月号 | ロシア | ロシア語 | ポリーナ・ダシュコワ Полина Дашкова |
マインド・ゲーム Игра во мнения, 2006 |
毛利公美 | ロシアの今を描く短篇ミステリ | |
9月号 | イタリア | イタリア語 | マルコ・ヴィキ Marco Vichi |
ボルデッリ分署長 Il Commissario Bordelli, 2002 |
荒瀬ゆみこ | 花の都のゆる~い殺人捜査 | |
10月号 | フランス | フランス語 | ピエール・バイヤール Pierre Bayard |
バスカヴィル家の犬事件 【※研究書】 L'Affaire du chien des Baskerville, 2008 |
平岡敦 | ホームズの推理ミス? | 『シャーロック・ホームズの誤謬』 2011年6月 |
11月号 | イタリア | ドイツ語 | ラインホルト・メスナー *注3 Reinhold Messner |
トーレ 石の叫び 【※実録ミステリ】 Torre: Schrei aus Stein, 2009 |
平井吉夫 | 名アルピニストが登山史の謎に挑む | |
12月号 | スウェーデン | スウェーデン語 | ラーシュ・ケプレル Lars Kepler |
催眠術師 Hypnotisören, 2009 |
ヘレンハルメ美穂 | スウェーデンの覆面作家の正体は? | 『催眠』 2010年7月 |
2010年 | |||||||
1月号 | 韓国 | 韓国語 | キム・ネソン(金来成) 김내성(金來成) |
魔人 마인, 1939 |
米津篤八 | 朝鮮最初の長篇ミステリ! *注4 | 『魔人』 2014年7月以降 |
2月号 | フランス | フランス語 | パトリック・ペシュロー Patrick Pécherot |
Soleil noir, 2007 |
中川潤一郎 | ノワールの真骨頂 | |
3月号 | ドイツ | ドイツ語 | ガブリエーラ・ヴォレンハウプト Gabriella Wollenhaupt |
グラッパ、コカインを嗅ぎつける Grappas Gespür für Schnee, 2009 |
垂野創一郎 | 小さな町で大騒ぎ | |
4月号 | イタリア | イタリア語 | ジョルジョ・シェルバネンコ Giorgio Scerbanenco |
ミラネーゼは土曜日に殺す I milanesi ammazzano al sabato, 1969 |
荒瀬ゆみこ | イタリア国産ミステリの父 | |
5月号 | ロシア | ロシア語 | ユリヤ・ラトィニナ Юлия Латынина |
栄誉の時にあらず Не время для славы, 2009 |
毛利公美 | それでも書き続ける理由 | |
6月号 | フランス | フランス語 | ポール・アルテ Paul Halter |
サラマンダーの殺人 Les Meurtres de la Salamandre, 2009 |
平岡敦 | 〈ツイスト博士〉シリーズ、久々の新作 | |
7月号 | ドイツ | ドイツ語 | - | アイフェル・ミステリ旅行案内 改訂第三版 Eifel Krimi-Reiseführer, 2009 |
平井吉夫 | ドイツのミステリ文学散歩 *注5 | |
8月号 | フランス | フランス語 | カリーヌ・ジエベル Karine Giebel |
Les morsures de l'ombre, 2007 |
中川潤一郎 | “グランジェ以後”の女性作家 | |
9月号 | スペイン | スペイン語 | アンヘラ・バルベイ Ángela Vallvey |
詩人殺人事件 Muerte entre poetas, 2008 |
井上知 | ノスタルジックな文壇ミステリ | |
10月号 | 韓国 | 韓国語 | イ・インファ *注6 이인화 |
永遠なる帝国 영원한 제국, 1993 |
米津篤八 | 国王暗殺説の真相 | 『永遠なる帝国』 2011年12月 |
11月号 | イタリア | イタリア語 | カミッレーリ & ルカレッリ *注7 Camilleri & Lucarelli |
黙ってろ Acqua in bocca, 2010 |
荒瀬ゆみこ | 黙っていられない二人の共演 | |
12月号 | アルゼンチン | スペイン語 | カサーレス & オカンポ *注8 Casares & Ocampo |
愛するものは憎む Los que aman, odian, 1946 |
垂野創一郎 | ホメオパシー探偵の憂鬱 *注9 | |
2011年 | |||||||
1月号 | フランス | フランス語 | フランク・ティリエ Franck Thilliez |
シンドローム〔E〕 Le Syndrome [E], 2010 |
平岡敦 | 呪われた映画の謎 | 『シンドロームE』 2011年11月 |
2月号 | スペイン | ガリシア語 *注10 スペイン語 |
ドミンゴ・ビリャール Domingo Villar |
水の眼 Ollos de auga / Ojos de agua, 2006 |
井上知 | スペイン・ガリシアの港町警察小説 | |
3月号 | イタリア | イタリア語 | ニコロ・アンマニーティ Niccolò Ammaniti |
あたしとあんた Io e te, 2010 |
荒瀬ゆみこ | 白い休暇(セッティマーナ・ビアンカ)の余韻 | 『孤独な天使たち』 2013年2月 |
4月号 | ドイツ | ドイツ語 | アキフ・ピリンチ Akif Pirinçci |
《猫科シリーズ》1作目~7作目 | 平井吉夫 | 牡猫フランシス健在なり | *注11 |
5月号 | フランス | フランス語 | リュック・ボッシ Luc Bossi |
マンハッタン・フロイト Manhattan Freud, 2009 |
平岡敦 | フロイト、殺人鬼を追う | |
6月号 | ドイツ | ドイツ語 | ディーター・ビューリヒ Dieter Bührig |
翳(かげ)る黄金 Schattengold, 2010 |
垂野創一郎 | モーリス・ラヴェルの主題による連続殺人 | |
7月号 | イタリア | イタリア語 | シルヴィア・アヴァッローネ Silvia Avallone |
鋼(はがね) Acciaio, 2010 |
荒瀬ゆみこ | 鋼の街の美少女たち | 『鋼の夏』 2011年9月 |
8月号 | スウェーデン | スウェーデン語 | ヨハン・テオリン Johan Theorin |
夜の雪嵐 Nattfåk, 2008 |
ヘレンハルメ美穂 | 家にこめられた記憶の悲劇 | 『冬の灯台が語るとき』 2012年2月 |
9月号 | フランス | フランス語 | アンリ・ルーヴァンブリュック Henri Lœvenbruck |
オッカムの剃刀 Le Rasoir d'Ockham, 2008 |
平岡敦 | 中世の手稿に秘められた謎 | |
10月号 | ドイツ | ドイツ語 | ベルンハルト・ヤウマン Bernhard Jaumann |
ジャッカルの時 Die Stunde des Schakals, 2010 |
平井吉夫 | アフリカ新興国の女性刑事の苦闘 | |
11月号 | ドイツ | ドイツ語 | アルネ・ブルーム *注12 Arne Blum |
豚の一味 Saubande, 2010 |
垂野創一郎 | 豚探偵とガチョウ探偵 | |
カーリン・ベルクラート Karin Bergrath |
飛来する死 Tod im Anflug, 2011 |
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12月号 | スペイン | スペイン語 | - | カルロス・ルイス・サフォンのバルセロナガイド Guía de Barcelona de Carlos Ruiz Zafón, 2008 |
井上知 | 『風の影』の舞台バルセロナを歩くガイドブック | |
2012年 | |||||||
1月号 | ドイツ | ドイツ語 | ネレ・ノイハウス Nele Neuhaus |
《刑事オリヴァー&ピア》シリーズ | マライ・メントライン | 北欧勢に迫るか? ドイツの気鋭ネレ・ノイハウス見参! | 第3作『深い疵(きず)』 2012年6月 |
2月号 | フランス | フランス語 | ジャン=クリストフ・グランジェ Jean-Christophe Grangé |
放浪者 Le passager, 2011 |
平岡敦 | 失われた自己をテーマにしたグランジェの最新作 | |
3月号 | 中国 | 中国語 | 王稼駿(おう かしゅん) 王稼骏(ワン ジアジュン) |
明暗線(めいあんせん) 明暗线(ミンアンシエン),2011 |
阿井幸作 | 《青春》では言い尽くせない不良たちの学園ミステリ | |
4月号 | イタリア | イタリア語 | ジョルジョ・ファレッティ Giorgio Faletti |
女衒(ぜげん)の覚え書き Appunti di un venditore di donne, 2010 |
荒瀬ゆみこ | 鉛の時代を生きたカストラート | |
5月号 | フランス | フランス語 | カリーヌ・ジエベル Karine Giebel |
Terminus Elicius, 2004 |
中川潤 | 仏女性作家の処女作 | |
6月号 | ドイツ | ドイツ語 | フォルカー・クッチャー Volker Kutscher |
《ゲレオン・ラート》シリーズ | マライ・メントライン | 純・地元視点から活写するベルリン刑事警察伝説! | 第1作『濡れた魚』 2012年8月 |
7月号 | 中国 | 中国語 | 呉昉(ご ほう) 吴昉(ウー ファン) |
冥海花(めいかいか) 冥海花(ミンハイホア),2011 |
阿井幸作 | 武侠小説とミステリの融合作品 | |
8月号 | イタリア | イタリア語 | ニコロ・アンマニーティ Niccolò Ammaniti |
微妙な時機 Il momento è delicato, 2012 |
荒瀬ゆみこ | 執筆生活二十年を振り返る短篇集 | |
9月号 | フランス | フランス語 | モーリス・ルブラン Maurice Leblanc |
アルセーヌ・ルパン最後の恋 Le dernier amour d'Arsène Lupin, 2012 |
平岡敦 | ルパン・シリーズ 七十年ぶりの“新作” | 『ルパン、最後の恋』 2012年9月 |
10月号 | ドイツ | ドイツ語 | メヒティルト・ボルマン Mechtild Borrmann |
沈黙を破る者 Wer das Schweigen bricht, 2011 |
小津薫 | ナチス小説+青春小説の傑作 | 『沈黙を破る者』 2014年5月 |
11月号 | フランス | フランス語 | ギヨーム・ミュッソ Guillaume Musso |
7年後 7 ans après..., 2012 |
園山千晶 | フランス発ロマンティックな暴力ミステリー | |
12月号 | スイス | ドイツ語 | ミヒャエル・トイリラート Michael Theurillat *注13 |
リュートリの誓約 Rütlischwur, 2011 |
小津薫 | ドイツで最高の評価を得たスイス・ミステリ | |
2013年 | |||||||
1月号 | フランス | フランス語 | ガストン・ルルー Gaston Leroux |
呪われた椅子 Le Fauteuil hanté, 1911 |
中川潤 | 怪奇趣味とユーモアを融合させた古典ミステリ | |
2月号 | スペイン | スペイン語 | ロレンソ・シルバ Lorenzo Silva |
子午線の標(しるし) La marca del meridiano, 2012 |
井上知 | スペインを代表する警察小説シリーズ最新刊 | |
3月号 | オーストリア | ドイツ語 | レーナ・アヴァンツィーニ Lena Avanzini |
インスブルックでの死 Tod in Innsbruck, 2011 |
小津薫 | エンタメ性に満ちたオーストリア・ミステリ | 『インスブルック葬送曲』 2013年11月 |
4月号 | イタリア | イタリア語 | マルコ・マルヴァルディ Marco Malvaldi |
数えきれない Milioni di milioni, 2012 |
荒瀬ゆみこ | 諧謔精神あふれるイタリアの小さな山村の物語 | |
5月号 | ドイツ | ドイツ語 | (アンソロジー) | シュートは決まった Scharf geschossen, 2011 |
小津薫 | 各国勢揃い、ミステリのワールドカップ! | |
6月号 | フランス | フランス語 | アンリ・ルーヴァンブリュック Henri Lœvenbruck |
薬剤師 L'Apothicaire, 2011 |
平岡敦 | 仏版『薔薇の名前』 | |
7月号 | セルビア | セルビア語 | ボリスラヴ・ペキッチ Борислав Пекић |
狂犬病 Беснило, 1983 |
奥彩子 | ユーゴの亡命作家によるアンチ・ユートピア小説 | |
8月号 | ドイツ | ドイツ語 | (アンソロジー) | はばかりをめぐる殺人事件 Mördchen fürs Örtchen, 2011 |
小津薫 | トイレにミステリは詰まっている | |
9月号 | フランス | フランス語 | ダニエル・チエリ Danielle Thiéry |
胸にささった釘 Des clous dans le cœur, 2012 |
土居佳代子 | 不器用で傷だらけの刑事 | |
10月号 | アルゼンチン | スペイン語 | オラシオ・コンベルティーニ Horacio Convertini |
悪の孤独 La soledad del mal, 2012 |
井上知 | アルゼンチン・ノワールの今 |