作曲できる奴ちょっとこい

雨宿り

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akatonbowiki

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雨宿り  作詞/355スレ394

君の手を引く迎えの帰り道 駄菓子屋駆け寄る子供達見ていた
君の隠した手の中に鮮やかな 君が描いた三人の絵画
少し噤んだ声の向こうに 俯かず笑った表情 そして
落ちそうな空の色 悪戯に広がる 言葉 祈り 僕の弱さ
傘を差さない右手に 君の手を結う左手 温かなあの日の視界は、その手じゃもう掴めないと
演じることでどれだけ幸せになれるのか
ふと呟く涙声のそれを抱き止めてあげられない
奪ったあの日常 消え去るガードレールの下に
深い思い出置き去りに君は前を見ていた
君の手を結う雨宿り軒下 息づく肩に震えるその手の平
飲み込むことももがくことも 聞こえないように耳塞ぐことも
かける言葉も亡くしてしまって 曇る空を見ながら考えるフリ
ぽつり、ぽつりと靴を叩く ただ、僕の左手に感触
必死で隠した僕らの 涙とふとした悲しみは 連れながら今初めて 疑えぬ事実だと、知った
演じることでどれだけ幸せに慣れるのか
望んだ未来 彩り亡くす音もない世界へと形変える
話し掛けた僕の手を 君が強く握り返す
後ろへと逃げ出す僕を君が前へと引いてく
生きてくことがどれだけ悲しみを生んでいくとしたとて
いつか上がるだろう雨だと、僕は向き合って生けるだろう

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